鯱眺め麒麟麦酒と串団子
石垣にも刻まれている串団子
古新聞に凧の金助見つけたり
天守閣から降りてきた鯰
宿題をしている桜の木の下で
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尾崎志津子 |
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新緑のもとのお城を散策し
石垣の計算された丈を見る
階段かエレベーターかで悩まされ
木陰では風を感じた昼下がり
汗ばんだ額に笑う風が吹く
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香田 裕子 |
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寝転んで姫の夢でも見ましょうか
鳥たちも縄張り争い姦しい
城の回り辛うじて生物生き残る
風邪なんてちちんぷいぷい飛んで行け
ボランティア 案内したがる悪い癖
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深谷 歩 |
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焼け残った櫓二つの存在感
城の中はエレベーターで上下でき
本丸御殿の礎 むかし偲びいる
栄枯を見つめてカヤの木はいまに
ぶんご石と書かれて時を経ていたり
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柳田みずき |
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石垣に根を張りやがて崩しゆく
桜桃生ってやがては芽を出そう
空堀で一生を終える鹿家系
だれからも攻められないが城の中
日陰にも御殿椿の白落花
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内田 順子 |
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大木の周りに座る兵士たち
木漏れ日の美しい朝踏んで出る
影揺れる五月の芝生広がって
木は静かに玉砂利の音聞いている
天然のこれは美味しい空気だよ
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吉田三千子 |
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城の庭麝香揚羽を見にござれ
十八人の姫が通るか下に下に
葵の紋に誇りが 平成二十年
欠伸なのか呻きなのか黒い鯱
いたずらな少年がいた午後の城
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園部志津代 |
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城跡に悔恨ばかり落ちている
石垣の石に刻んだ○や△
本丸御殿 復元するに巨額金
インフルエンザにお堀の鳥は健在か
春霞 あのそのあたり御岳か
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堀 恭子 |
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世が世ならと城下眺める天守閣
榧の木が黙って見てる六百年
木漏れ日もご馳走にする名古屋城
天守閣から高速道とツインタワー
御殿復元 熱弁ふるう市長さま
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水野亜希子 |
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名古屋城に椰子の木もある広い庭
新緑が天守閣まで飛び込んだ
石垣の石を運んだ人がいて
もう一度歴史の勉強しなおそう
石垣の隙間を埋める小石となる
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川嶋 翡翠 |
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天守閣昇降いずれもエレベーター
お城から眺める ビル群数多あり
時代越え御殿椿の白く咲く
石垣に生きた証の紋残し
城築く石引く人よ格差社会
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渡辺 妙子 |
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新緑の中で息づく名古屋城
歴史の重みを刻石に感じ
御殿椿の可憐さに足を止め
木洩れ日の中で五七五を考え
天守閣登れば見える緑の街
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奈尾はるか |
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天守閣 むかしの光いまいずこ
鳥になり名古屋の街を支配したい
緑青の屋根の真上をヘリコプター
消え失せた過去取り戻すぞと立ち上がり
天守閣 西の高層ビル睨む
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いまいまい |
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姫のお駕籠に乗った気分になっている
天守閣から故郷の山も見え
石垣の石は笑っているようだ
囚われてお城の中を一回り
風みどりアイスクリームが溶けてくる
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児玉 浪枝 |
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石垣のしるしに武家の誇り見る
地下鉄を上がると金の鯱光る
鯱もなか頬張っている城の中
天守閣から高層ビルや名古屋駅
陰影がだんだん変わる大樹木
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後藤 峯子 |
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ゆったりと元気をもらう緑陰で
外人さんも分かるかな城見物
殿さまの命令により石運ぶ
金シャチの歓迎受ける名古屋城
いにしえの栄華を偲びなんとする
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春日井五月 |
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駆け込んで乗った電車で城に着き
五月晴れのシャワーを浴びている
昼食べたきしめんなかなか切れなくて
揚羽蝶は舞い白い城聳え立ち
見上げれば御殿椿の美しさ
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西川ほしみ |
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韓国語 中国語あり 城公園
エレベーターの中で秘話などを拾い
戦火から脇芽となって成木椿
銘入りの石垣の石 語りくる
小豆粒のサクランボにもみな笑顔
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恒川和左子 |
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逃げること考えていた城主たち
遠くから見れば綺麗な城だよね |
渡辺 和尾 |
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