綿毛 昴 2007年 8月号    渡辺 和尾・選評

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金槌で叩いて食べるお煎餅  水野亜希子
古里の枇杷の甘さを思い出し  柳田みずき
新じゃがと睨めっこして肉じゃがに  深谷  歩
コンビニで傷の手当てをしてもらう  堀  恭子
雨降ればここにきまって水たまり  内田 順子
サンダルの素足綺麗なお姉さん  吉田三千子
雨降りも真面目なバスはやって来た  いまいまい
食卓に野菜コロッケばかり盛る  園部志津代
代弁をしてくれたのは百日紅  尾崎志津子
ブレーキを直す自転車 梅雨の入り  児玉 浪枝
生きているうちに来いよと八十五  恒川和左子
タクシーを待っている間に雨上がる  春日井五月
幾つから大人になったと言うのだろう  関本 満美
待ち人が視界に入る傘差して  渡辺 妙子
年重ね体力の差がよくわかる  後藤 峯子
アカシアで窓が緑になりました  上地 弘子
通夜の席 毛ガニ エビ ウニ 鮭 いくら  奈尾はるか
新しい日傘を義母が借りにくる  東川 和子
梔子の花にはいつも虫がいる  川嶋 翡翠
あす閉店の場所で乾杯いたします  西川ほしみ
生きていることを知らせる腹の虫  竹内 英子
カレンダーに花火の予定書き入れて  木野すみゑ
  
介護法 誰が縛って誰が解く  渡辺 和尾


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