2006年8月号 昴  渡辺 和尾・選評

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知り合いも夫婦で惣菜買っている  水野亜希子
笑うほど寂しい 曇りのちの雨  堀  恭子
切り過ぎた枝に蕾が多く付き  渡辺 妙子
なだらかな下り坂だと聞いていた  いまいまい
多くは余白に語らせる水墨画  園部志津代
この旅は軽い荷物と重い足  柳田みずき
西瓜畑の上空を行く軍用機  吉田三千子
この道を通った蟻は帰さない  春日井五月
耳の底には誘惑の波の音  深谷  歩
年収は年金だけと言ったはず  児玉 浪枝
二人きり 卓上天麩羅 夫の役  恒川和左子
逆転であちらの鼻が高くなる  内田 順子
星祭り光ろうなんて思わない  尾崎志津子
すぐ怒る男にはもう夏陽射し  西川ほしみ
雨となる一人っきりの日を過ごし  関本 満美
買い置きの冷凍鰻で過ごすこと  川嶋 翡翠
足に痣 打った覚えないけれど  後藤 峯子
寝不足の朝のトースト焦げている  奈尾はるか
紫陽花はあっという間に咲き終わり  上地 弘子
剥げた看板には山本小鳥店  東川 和子
かけごとは勝つか負けるか運次第  畠山未容子
この街の観光スポット賑わって  竹内 英子
吐いて吸って健康体操続けよう  木野すみゑ
  
雨漏りの記憶の中の白熱燈  渡辺 和尾


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