綿毛 2006年7月号 昴   渡辺 和尾・選評

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慌てた訳を説明しようと舌を噛む  堀  恭子
コーヒーが見事に不味い洋食屋  水野亜希子
正午にも洗濯機なお回るなり  関本 満美
一通り食べて結論出しましょう  柳田みずき
カキツバタ 大あんまきがよく売れる  園部志津代
生き字引と言われた人も物忘れ  渡辺 妙子
買い物に行きたくない日の散らし鮨  恒川和左子
夕焼けが1号棟から染めてゆく  いまいまい
老いも若きも辣韮の皮剥いている  児玉 浪枝
突風が吹いて心まで揺れる  内田 順子
あの人も検査入院するという  春日井五月
寒い五月の冷凍室のエビピラフ  吉田三千子
風景の外に出過ぎて戻れない  尾崎志津子
年金組 東へ西へ忙しい  深谷  歩
玄関を通っていくのはナメクジラ  川嶋 翡翠
ペラペラと写真見るだけ旅雑誌  後藤 峯子
夕まぐれ 牡丹の放つ吐息かな  上地 弘子
稚鮎焼き土産に買って酒を注ぐ  奈尾はるか
笑ったふり死んだふりにも飽きてくる  東川 和子
朝市であれもこれもと欲深く  畠山未容子
マイネームと英語の混じる子の会話  竹内 英子
入籍が済んだ娘がまだ家に  西川ほしみ
  
夢もまあこの程度ならやすいもの  渡辺 和尾


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