綿毛 2006年5月号 昴   渡辺 和尾・選評

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大皿に未来のようなものを盛り  児玉 浪枝
花便り音信不通になったひと  渡辺 妙子
花が咲く前から食べる桜餅  水野亜希子
春嵐 隣の人が消えていた  尾崎志津子
ビル高し 外郎屋さんの西出口  吉田三千子
おばあちゃん春のお庭は綺麗だね  柳田みずき
新年度あちらこちらに落とし穴  園部志津代
ことし播く種は超辛唐辛子  内田 順子
木蓮が満開の日に通夜に行く  春日井五月
ビルが建つ満月昇りくる位置に  堀  恭子
皿洗いはあしたに テレビでは映画  深谷  歩
鍵がなく家に入れず四時間を  関本 満美
絵手紙のデコポン大き過ぎませんか  いまいまい
初筍に亡弟亡母がやってくる  恒川和左子
名物を車内で買って旅終わる  後藤 峯子
眼鏡の向こうでは笑っているの  川嶋 翡翠
半身は六十代にずれている  東川 和子
畳屋がコーヒー屋になっていた  上地 弘子
恐竜を見に行こうよと誘われる  奈尾はるか
新住所届けに役所まで電車  西川ほしみ
定番の黄色い帽子 個性的  竹内 英子
さくら咲く大粒アサリの味のよさ  木野すみゑ
静かさにやはり一人と自覚する  畠山未容子
  
饅頭の薄めの餡は春のもの  渡辺 和尾


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