綿毛 2006年4月号 昴   渡辺 和尾・選評

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お雛さま 美味しいですよ雛あられ  吉田三千子
人と犬行き交う土筆の出る辺り  深谷  歩
ゆで卵十個はちょっと多かった  水野亜希子
親から妻へ息子の保険受取人  渡辺 妙子
ジーパンはおばあちゃんには似合わない  恒川和左子
隣町から四日かかって着く郵便  堀  恭子
一週間お風呂の電球切れたまま  関本 満美
ゴミ置き場に春の陽が降り注ぎ  児玉 浪枝
声高に味噌カツ丼の話しです  園部志津代
時期を覚えているのは調律師  春日井五月
早春の池に片手を浸したよ  内田 順子
胃の形に痛んでいるのでよくわかる  尾崎志津子
望んだわけではないがケーキがある  柳田みずき
断片をつなぎ合わせてゼロにする  川嶋 翡翠
ハイドンの交響曲に起こされる  いまいまい
鏡みて自問ばかりで答えなく  後藤 峯子
再会再春 再婚すると言う  東川 和子
鞄からCMソング流れてる  奈尾はるか
桜の木辺りに満ちている力  上地 弘子
空っぽの冷蔵庫にも春が来た  西川ほしみ
この人生儲けものさと歩き出す  木野すみゑ
きのうからお隣さんが家にいる  竹内 英子
  
地下鉄はおばはんたちの鬩ぎ合い  渡辺 和尾


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