綿毛 2006年3月号 昴   渡辺 和尾・選評

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新聞を溜めて読むなり雨の午後  園部志津代
コンビニで傘を買おうと思うなり  水野亜希子
苺食べ 雪に埋もれた村のこと  深谷  歩
あの人も鼻声 春が来たらしい  堀  恭子
鉄塔の冬の景色の例えば父  児玉 浪枝
春の雪きのう家まで持ち帰る  尾崎志津子
風が出て蕎麦屋の暖簾らしくなる  吉田三千子
蓑虫も蛾になり終わる引き篭もり  渡辺 妙子
塗り薬塗ったところが痒くなる  内田 順子
働き者はコンビニで買った傘  春日井五月
冷蔵庫でいつも淋しいヨーグルト  柳田みずき
同窓会の葉書 実家に届いている  関本 満美
カツ丼を茶碗に移し食べよとか  恒川和左子
刺身丼 下見で食べて満腹に  川嶋 翡翠
無人駅 箒目後に下車一人  後藤 峯子
商品に奥へ奥へと誘われる  いまいまい
簡単に覚えたレシピすぐ忘れ  奈尾はるか
いつからかハヤシライスは月曜日  東川 和子
風邪を引き一歩一歩が疲れます  上地 弘子
日中の気温は二度でお引っ越し  西川ほしみ
医師よりもナースが担う入院治療  竹内 英子
スーパーでイオン水にてお茶にする  木野すみゑ
帰るときさよならと言うだけは口癖で  畠山未容子
  
常識の範囲内では不愉快だ  渡辺 和尾


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