昴  綿毛の会1月一句抄   選・渡辺 和尾

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間違いは昼から降った雨のせい石田 穗實
真ん丸の月に祈るこの国の平和長谷部じゅん
花芽来て急に主賓の扱いに石川 照子
伊賀焼きの壺から忍者現れよ園部志津代
洗濯機きょうは休暇をあげましょう春日井五月
降るらしい みんなが傘を持っている後藤 峯子
ご機嫌が直ったころね 一日経った堀  恭子
百円ショップで注連飾り買ってみる柳田みずき
相性の悪い茶碗は割れてない内田 順子
旅支度爪を切ったらお仕舞いに深谷  歩
見えるものこれだけなのか眼鏡拭く東川 和子
お母さん言い尽くせぬほどのありがとう奈尾はるか
お土産は少女小説 あにいもうと渡辺 妙子
不景気で目も口もない雪だるまいまいまい
行きたい道はどこもかしこも工事中川嶋 翡翠
奇麗な月が暗雲の上うっすらと関本 真美
むかしむかしこうして市バスに揺れていた上地 弘子
散歩して近所の犬と友だちに林  昌子
賑やかで楽しい一年迎えよう木野すみゑ
古いままの靴で一月一日です吉田三千子
極月の爪折れ易く旅立ちぬ恒川和左子
初夢の途方に暮れる短靴よ尾崎志津子
この道を進む人には木枯らしが竹内 英子
塩胡椒効かせて春をリフレイン児玉 浪枝
春まではこの位置で咲くシクラメン水野亜希子
北風の中で舞うもの数多あり西川ほしみ
目的地決めないままに ひとり旅堤 亜美子
元旦の日めくりすぐに破られる香田 裕子
  
夢よりもさらにペラリと現実が渡辺 和尾