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投句のページ 優秀作紹介 |
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2008年9月の優秀作:渡辺和尾 選評 ** ** ** ** ** ** ** ** |
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《ピッポ DE センリュウ》2008/09発表〔2008年8月29日締切〕分の入選作品の発表です。 いつものことですが、作品は、充分余裕を持って、締切に間に合うように、ご提出ください。作品を受信しても、編集作業や発表時期の問題で、都合により翌月になったり、没稿として処理される場合がありますので、ご留意ください。また、特に時事的な作品には、時間の経過で面白味が消える場合もありますので、普遍性も加味して仕上げられとよいでしょう。 数日前から天候異変に見舞われています。当地方でも、名古屋市や一宮市や岡崎市など、各地で集中豪雨の被害もあったようです。地下街や名鉄などの地下部分の路線にも雨水が浸入したとかの騒ぎも報じられました。お見舞い申し上げます。筆者の知多の地ではお陰さまで被害はありませんでした。 ゲリラ豪雨と報じられていますが、当地は本日晴天、真夏の暑さが戻っています。周辺の集まりの巨峰葡萄狩りが8月27日に行われました。その翌日から当地の天気は崩れたのですが、各種関連行事は、無事に行われています。 第17回センリュウ トークの事前投句の締切が、9月5日に迫っています。提出をお忘れなくお願いします。詳細は別掲しております。 ご参加・閲覧のみなさんも、ことしの天候異変などに惑わされずに、さらにいっそうご活躍くださいますように。 それでは、《ピッポ DE センリュウ》2008/8分の入選作品をお楽しみください。そして、この発表と同時に、次回の募集にご参加くださいますようお願いいたします。
** ** ** ** ** ** ** ** 【入選】おおよそ下から先着順です。 | |||
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蝉の骸 干涸らびそして蹴飛ばされ 真夜中の雷雨 天罰なのだろう |
水野亜希子 | ||
| 【作者】 | 百円ショップの品を見ていると、日本人にはいつかきっと天罰が下るに違いない、と毎回思ってしまいます。自分たちだけ良ければ、というエゴが見えるからです。一生懸命生きて、最後に蹴飛ばされるなんて、理不尽ですね。せめて思い遣りの心を忘れないようにと自戒しています。 | ||
| 【選者】 |
天罰ごめん、で暮らしています。それでも天罰のような被害に遭ってしまうのがこの世なのかもしれません。真夜中は、たいてい熟睡している僕ですから、天罰は昼のほうが効果があるのです。 | ||
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落とし前つけるぜと来た積乱雲 これからの私に付ける迷子札 |
吉田三千子 | ||
| 【作者】 | 先日来の狂ったような天候に翻弄されている私たち。東西南北、黒雲に覆われ、熱帯地方のスコールのような状態でした。これが終われば秋になると思うのですが、自然界のエネルギーの大きさを知る思いがします。逆らって、したい放題をしてきた人間にツケが回ってきたのかもしれませんね。 | ||
| 【選者】 |
気象衛星ひまわりの機能を高め、台風や集中豪雨の様子を把握するようにすると昼の報道、どこまで予報に生かすことができ、被害が出ないようにするか、今後に期待しましょう。それにしても降って、降って、また降って、でしたね。 | ||
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ドラえもんのリュック背負って孫が来る 社会戯評 切り抜く孫の夏休み |
堀 恭子 | ||
| 【作者】 | 夏休みも終わりに。孫たちにとっては、それぞれ思い出深い夏休みだったようです。一番チビは、三歳の孫ですが、ドラえもんの刺繍をしたリュックをプレゼントしたのですが、それがなによりもお気に入りだったようです。中学生の孫は、新聞の社会戯評と、それに関連した記事をスクラップして、自分の意見を纏めていました。結構、社会を理解しているようなのには感心をしました。 | ||
| 【選者】 |
夏休みが無事終わって出校するお孫さん。宿題も忘れず片付け、プレゼントしたリュック背負って勇躍と訪ね来るのですね。 | ||
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雨中をオカリナの音突き抜ける 根尾谷に笛の音響き終わる夏 |
渡辺 妙子 | ||
| 【作者】 | 薄墨桜で有名な根尾村で、宗次郎のオカリナコンサートが開かれるようになって、ことしは15回目となりました。毎年それを聞きに行くのですが、それが夏の終わりの楽しみです。ことしは生憎と雨でしたが、根尾谷に響き渡るオカリナの音の美しさに、酔いしれました。 | ||
| 【選者】 |
夏に開かれたイベントもいろいろですが、根尾村のコンサートは余韻がありそうですね。身体が悪くなってから、ぼくには遠い地になってしまいましたが、また行ってみたい土地ではあります。 | ||
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同業に買われていった実直さ 売り切れの看板立ててあす誘い |
恒川和左子 | ||
| 【作者】 | 出入りの設備屋さんは、愛想が良くて、実直な人です。転勤の挨拶にこられましたが、必要なときは、これからもお願いできるとのことで、ホッとしています。デパ地下の通路に出店されている巨峰は人気があり、早早に売り切れの様子です。その後、東浦町森岡の葡萄狩りを楽しみました。 | ||
| 【選者】 |
住宅の維持管理は、住人だけでは難しい時期がやってきます。安価にスピーディーに引き受けてくれる業者も減ってきました。新鮮な、特に季節の野菜や果物は、売り切れてしまうくらいの量が、売り手にも買い手にもよいのかも。 | ||
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長生きをするのも楽じゃないんだね ひとつずつ整理している秋の前 |
児玉 浪枝 | ||
| 【作者】 | 残暑が続く中でも、ときおり吹く風の涼しさに少しずつ秋を感じてきました。夏バテでふらふらの体や頭も、ようやくホッと一息です。暑さでなにもかも放ってあった暮らしを立て直さなくてはいけません。ベランダから見上げる空も雲も、もう秋の色に変わってきています。 | ||
| 【選者】 |
きのうも後期高齢者の徴税令書が来ました。長生きの報奨ならぬ長生きからのふんだくりと言われる所以です。生きているということだけで毎月のようになにがしかの税令書が舞い込みます。 | ||
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オムツ換え母から真の自立する 添う心凡犬だけが術を知る |
ぽ ん た | ||
| 【作者】 | 戦後は、核家族化が進み、家に老人がいなくなったことは残念なことの一つです。幼いころには、意識しませんでしたが、家にいた祖父や祖母の存在が、いまとなってみると宝物のような気がします。人は亡くなると、言葉が残ると言われますが、耳の奥に彼らの言葉がいつも聞こえます。ことしは、父の17回忌を迎えます。時を経ても、まだ消化できない言葉ばかりです。親には、答えてほしいことばかりですが、病気の母に付き添っっていると、思いは過去へと巡ります。 | ||
| 【選者】 |
犬にこと寄せて人間社会を語っている作者です。凡犬は名犬で、きっと作者の心の内も読んでくれるのでしょう。自宅介護などが推し進められていき、福祉の後退を感じています。 | ||
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同窓会生前葬のリハーサル メタル追う日本は個人をあてにして |
樋爪 良紀 | ||
| 【作者】 | 後期高齢者群に入らされた身ばかりの同窓会では、死を考えう話ばかりです。国は、老人のいままでの働きをどう見てるのでしょうか。そう言えば、オリンピックについても、国の積極的な努力は皆無の感じがして、個人の能力をあてにしているとしか思えません。すべからく、そういう気がします。 | ||
| 【選者】 |
雅号は省略せずにお願いします。保管庫から見つけるのには手間がかかりますのでよろしく。後期高齢者は、別段恥ずかしい存在でも卑しめられた存在でもありません。胸を張っていて構わないと思います。かく言うぼくも、若年性の後期高齢者です。 | ||
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怨めしく雲の流れを追っている 盆過ぎて緩む暑さに油断する |
香田 裕子 | ||
| 【作者】 | ちょっと涼しいと思っても、盆の後も温度計は三十四度を示していました。天気予報も当てにならならない昨今です。己を信じて、雨雲を睨んでの日です。我が町は雨がまだ足りません。 | ||
| 【選者】 |
8月の末日の水脈窟は28℃。蝉らしき響きが耳に届きますが、なにが鳴いているのかはわかりません。早朝はややひんやりと、朝夕の温度差が激しいようです。お腹を冷やすのは禁物ですね。 | ||
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八月と共に忘られていく北京 ホオズキの朱色はお盆のための色 |
春日井五月 | ||
| 【作者】 | 終戦記念日も、オリンピックへのテレビの絶叫も、新聞の大見出しも、終わりました。夏の休暇の里帰りなどでの交通機関の混雑のニュースも終わりました。雲も初秋の形を見せています。暑い暑い二千八年の夏でしたね。 | ||
| 【選者】 |
新聞は要らないと思った8月でした。オリンピックも野球も興味がないぼくにとっては、恨めしい夏でした。8月は黙祷の月でもありましたね。 | ||
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オリンピック逃れて映画見ています 森は変わらない私が変わっただけ |
深谷 歩 | ||
| 【作者】 | スポーツについていけない蚤の心臓の私です。オリンピックは心臓に応えました。まるで選手になったかのように夢中になってしまい、見終わった後の疲れが半端ではないのです。結果だけ知れば満足だと、自由時間はスカパーで映画見ていました。 | ||
| 【選者】 |
スカパーなどの有料放送は敬遠しているぼくは、10年以上も前の無料ネット映画を見ています。ほとんど映画から遠離っていたことに気付きます。森は変わらないので、また時間を生み出して森へ出かけましょうよ。 | ||
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卓球は残念だった いつもより 参加するだけでは駄目かな最近は |
石川 順一 | ||
| 【作者】 | 北京オリンピック卓球男女は、世界選手権よりも惜しかったという印象が強いです。それは、メダルが獲れなかったからではなく、練習が本番に上手く生きなかったというからです。 | ||
| 【選者】 |
メダルが獲れなかったのは実力が相応だったからでしょう。下手な言い訳には耳を貸さないようにしています。悔しかったら次にもお出で、です。 | ||
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過ぎ去りし日日の奥から黒揚羽 月の出るまで待っている月見草 |
竹内すみこ | ||
| 【作者】 | 久し振りに黒揚羽が来ました。大きくていい姿でした。早起きしたら、まだ月見草は元気でした。お月さまと話をしていたのですね。暑いのにね。 | ||
| 【選者】 |
たぶん、黒揚羽には思い出があるのでしょう。揚羽の王さまなのでしょう。月見草はたくさんの人が名作や名句を残しています。さらに名句を残されませんか。 | ||
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父はサーファー 波乗り超えて秋に入る 病室にときどき雷雨注意報 |
尾崎志津子 | ||
| 【作者】 | 入院中の父に、次から次へと波がやってきます。よぼよぼの褌姿のサーファーというところでしょうか。少し身体が元気になると、とたんに口も元気になり、雷も落ちるという空模様です。そこで迷句を一句、〈雷を落とせるほどの元気です〉と。 | ||
| 【選者】 |
サーファーがなにを比喩し暗示しているのか、こんど作者と語り合いましょうか。〈雷が落とせるときの元気さよ〉と、いつもこうあってほしいし、秋冬は乗り越えられて、お父上が春には快癒されるように。 | ||
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猛暑酷暑 通路の蝉を空に解く 夏草がひりひり乾く遊歩道 |
内田 順子 | ||
| 【作者】 | この酷暑も、8月の終わりには、涼風が吹き、ホウシゼミが鳴き、露地物の巨峰も、出盛りになっています。時期遅れを承知で、まず暑さの愚痴を出句します。8月2日、ことしの甲子園が始まった日に。 | ||
| 【選者】 |
蝉が仰向けに転がっていました。死んでいるかと思ったら、ときおりジジジと鳴きました。放り投げてやったらどこかへ飛んでいってしまいました。舗道の草もあるときから枯草になってしまったようですね。 | ||
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猛暑日にバケツと柄杓買ってくる この夏の厨のヒーロー 麦茶の薬缶 |
園部志津代 | ||
| 【作者】 | 名古屋市では、市長さんの提唱で、夕方の打ち水作戦が盛んでした。我が家では夏の間は、かなり前から風呂の残り水を庭に撒くことにしています。 | ||
| 【選者】 |
そう言えば、遠い日にも、家の前の未舗装だった道路にホースで散水していた記憶があります。クーラーや冷蔵庫すらなかった時代のことです。井戸には西瓜が吊してありました。 | ||
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なにもかもここの険しい登山から 夏休み暑さ忘れて収納整理 |
ち び 丸 | ||
| 【作者】 | 夏になると、また慰霊祭がありますね。いつもこの時期になると思い出しますことが。このときばかりと休みは汗汗汗の中を片付けをしています | ||
| 【選者】 |
雅号は省略せずにお願いします。ここの登山は、夏のまつりごとを言うのでしょうか。暑いときは、なにごとかに集中しているほうが暑さを忘れるのかもしれませんね。整理をしても空きができないのが、僕の通例なんですよ。作者は綺麗に片付いたことだと思いますが。 | ||
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□秋は整理 DE 賞□〔こんげつの粗賞〓和尾直筆カードつき〕 ………… 【渡辺 和尾】──2007-08-31 18-00
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