【掲出時期】 【句と作者】
No.68 2004年12月
 突然に思い出すこと公孫樹の下 園部志津代
 真っ先に呆けて銀いろ芒花 渡辺 妙子
 秋風に行き着く先を聞いてみる 竹内 英子
No.67 2004年11月
 ことしまた銀杏拾う神社前 水野亜希子
 耳たぶが発酵するまで昼寝する いまいまい
 一両電車九月の空に消えてゆく 尾崎志津子
No.66 2004年10月
 台風も切り抜け南瓜の面構え 園部志津代
 電線を跨いで泳ぐ鰯雲 川嶋 翡翠
No.65 2004年9月
 空が落ちてくる夕立が来るぞ 堀  恭子
 信号の赤だけ長い交差点 いまいまい
 喉渇く 締切 期限 納税期限 吉田三千子
No.64 2004年8月
 紫陽花をばっさり切って夏に向く 恒川和左子
 鬼灯が色づくころにお電話します いまいまい
 きのうきょう紙の埃を払ったり 吉田三千子
No.63 2004年7月
 カルテ消え医師はパソコン入力に 渡辺 妙子
 割り箸が綺麗に割れて花の季に 柳田みずき
No.62 2004年6月
 いま少し季節の下で眠りたし 渡辺 和尾
No.61 2004年5月
 豚まんはレンジの中に忘れ果て 柳田みずき
 頭からかぶりついているカルシウム 奈尾はるか
 若坊主 老僧見ながら渦を打つ 渡辺 妙子
No.60 2004年4月
 めっきりと掲示に増えた肉売り場 竹内 英子
 夫だけ冬河豚食べて春になり 深谷  歩
 一日分の薬残して回復し 水野亜希子
No.59 2004年3月
 学校もわたしも週休二日制 児玉 波枝
 眼鏡まず磨いて朝の身嗜み 渡辺 妙子
 萎びた蜜柑二ん月は水の音 吉田三千子
No.58 2004年2月
 さっぱりしたお正月 人も来ず 渡辺和尾
No.57 2004年1月
 ああそうだ闇に公孫樹が立っている 吉田三千子
 長居して塵芥かくも降り積もる 深谷  歩
 受け取った宅配便は着払い 関本 満美
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