【掲出時期】 【句と作者】
No. 8 1999年12月
 入院の母に怒鳴って嫌われる 内田 順子
 この街も箱に入って黄昏る いまいまい
 長男は二十三歳応答せよ 東川 和子
No. 7 1999年11月
 立入禁止のむこうに秋の細い月 児玉 浪枝
 雑草の伸びきらぬまま種をつけ 堀  恭子
 信号を越えポストへと青い空 森  風子
No. 6 1999年10月
 骨董屋さん私のうちのすぐ近く 児玉 浪枝
 見るだけの祭も汗をかいている 内田 順子
 横丁という静かな日差し 白い花 吉田三千子
No. 5 1999年 9月
 人が逝く 何度も嗚呼と 言うだけの 吉田三千子
 珍しいトタン屋根 岬が近い いまいまい
 口数が 足りないからと 叱られる 川嶋ひすい
No. 4 1999年 8月
 生きものの気配 雨上がりの水路 内田 順子
No. 3 1999年 7月
 十円で動いてすぐに止まる象 いまいまい
 軽口をたたいたつもりだったのに 川嶋 翡翠
 目をそらせばカレンダーの青い海 深谷  歩
No. 2 1999年 6月
 えっほっほ 悔しいときにも晴れている 西川ほしみ
No. 1 1999年 5月
 光る花びら らららられれれ 吉田三千子
 庭園を回れば猫が五、六匹 森  風子
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