《ルンデ開館満20年記念シリーズ》

ルビオ弦楽四重奏団 & ヤン・ギュンス
Rubio String Quartet & Jan Guns

Rubio Guns
ルンデの会12月第一例会は、ベルギーを代表するルビオ弦楽四重奏団と、ルンデにはお馴染みのバスクラリネット奏者ヤン・ギュンスの顔合わせ。ルビオの得意とするシュスタコーヴィチや珍しいバスクラリネット五重奏曲を聴かせます。
2000年12月3日(日)15:00(開場 14:30)
ハイドン:弦楽四重奏曲 作品33の3
ファボレール:ゼブス (BCl. solo)
ボーウェン:幻想五重奏曲
ショスタコーヴィッチ:弦楽四重奏曲 第四番 ニ長調 作品83
ブロッセー:バスクラリネットと弦楽四重奏のためのエレジー


【後援】ベルギー王国総領事館、フランダース政府代表部
【会場】スタジオ・ルンデ(名古屋市中区丸の内 2-16.-7)
【参加会費】一般 \4,200、ペア \7,350、学生 \2,100
      一部座席予約可(160席中約50席=9月10日受付開始)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188
●ルビオ弦楽四重奏団(ベルギー) プロフィール
rubio2  ディルク・ヴァンデヴェルデ(violin〉
 ディルク・ヴァンデンハウエ(violin)
 マルク・ソナート(viola)
 ぺ一テル・デヴォス(cello)

 ベルギー・フランダース地域にある鐘楼立ち並ぶ美しい街、ゲントの王立音楽院を卒業した4名は、それぞれヨーロツパのオーケストラで演奏活動を行った後、ルビオ・ストリング・クヮルテットを結成した。いまやヨーロッパでも屈指の弦楽四重奏団の一つとなったこのクヮルテットは、彼らの愛用する楽器の製作者、イギリスのデヴィッド・ルビオの名をとって、1991年に結成された。
 シュトゥットガルトのメロス・クヮルテットに古典とロマン派のレパートリーの指導を受ける一方で、彼らは20世紀の作品演奏にも力を入れている。また、フランドルの演奏家として、多くのフランダースの現代作曲家だちが彼らに新曲を献呈し、それらを演奏することによって、今や彼らはフランダースを紹介する文化使節の一員となりつつある。
 1996年、アーカンソー大学のウォルトン・センターで、ステファン・パウルス指揮のもと、弦楽四重奏と管弦楽のコンサートでアメリカ・デビュー。ノースウエスト・アーカンソー・タイムズはこのときの演奏を、「技術面のずぱらしさと情緒的なフレージングが四重奏内で美しいコンビネーションを作り出している」とレポートしている。ルビオ・ストリング・クヮルテットは、エジンバラ音楽祭のようなヨーロッパの主な音楽祭に定期的に招聘されてあり、特に1999年にはフランダース・フェスティバルにおいてショスタコーヴィチの全曲演奏チクルスを行った。1996年にはフランダース政府から与えられた「フランダース文化大使」の称号のもと、アメリカと中国において演奏活動をおこなった。1997年11月には再びアメリカ・ツアーをおこない、カーネギー・ホールのウエイル・リサイタル・ホールにてニューヨーク・デビューを果たした。
 さまざまなレーベルよりCDをリリース。古典のレパートリーを聞かせてくれるのはもとより、シ∋スタコーヴィチ、バルトーク、ブラームスの弦楽四重奏曲の全曲演奏チクルスを、オランダのグローブ・レーベルよりリリース予定。

●コンサート評
【ニューヨーク・タイムズ】確かな堅実性により、それぞれの作品に対して、またそれぞれの楽器に対して、強靱な取り組みができる優秀な担い手であることを、彼らは証明した。緻密でしっかりとした響きに、彼らの熱情と共鳴が加わって、素晴らしいサウンドを作り出している。

【ザ・ストラッド】ルビオ・ストリング・クヮルテットの新しくリリースされたショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全曲集は音楽カタログに、また新たなライヴァルが登場したことを告げるものだ。……彼らのすべてが、私を最初の音符から最後まご惹きつけて放さなかった。これは、これまでで最も魅力的なショスタコーヴィチ録音の一つとなるだろう。

【ニューヨーク・コンサート・マガジン】演奏家たちはうたがいもなくすばらしい。個性的でありながら、結束力がある。テクニックはもちろんのこと、自信に満ちた信頼関係、イントネーション、アンサンブルの統一、非の打ち所のないフレージングとダイナミックス、それぞれの声部はとぎれることなく受け継がれると同時に、カラフルな五線のタぺストリーの中から際だっている。

【ノースウエスト・アーカンソー紙】一級の弦楽四重奏団.....アンサンブルのテクニックの輝きと、感情豊かなフレージングは美しいコンビネーションを作り出している。

【メロス・クヮルテット】彼らののびゆく同質性、感受性豊かな演奏、そして一緒に演奏を続けていくのだという決意に、心よリ期待している。

●ヤン・ギュンス(バスクラリネット) プロフィール
guns  1951年 ベルギー、アントワープに生まれる。アントワープ王立音楽院でクラリネットをワルター・ブイケンスに師事。アントワープのフレミッシュ・オペラを経てフレミッシュ・ラジオ・オーケストラのソロ・バスクラリネット奏者となり現在に至る。
 ベルギー内外の作曲家により彼のために多くの作品が書かれており、Wilfried Westerlinckが1985年に書いた無伴奏ソロ曲“Look ! a Bass Clarinet in my garden”はベルギーのオーケストラの入団試験 の課題曲となっている。
 室内楽ではGemini Ensemble(バスクラとマリンバ )、Trio Classicum(バセットホルン・トリオ )のメンバーとして活動する他 Arriaga Quartet、Dutch Wind Ensemble、Prometheus Ensemble等と共演、ベルギー内外の音楽祭に度々客演している。
 2000年9月にはMoscow Chamber Soloists等との共演でバスクラリネットのオリジナル作品を集めたCD、同時に現代ベルギーを代表する作曲家の1人W. Westerlinckが彼のために書いた作品を集めたCDが発表される。
 現在アントワープ王立音楽院バスクラリネット科教授として教鞭を取る傍ら、ベネルクス3国、ハンガリー、フランス、スペイン、南米および日本でマスタークラスや夏期講座を持つ。ヤン・ギュンス監修のバス・クラリネット、バセットホルンのための楽譜コレクションがベルギーのメトロポリス音楽出版から出ており、ヤン・ギュンスのために書かれた作品、彼自身が編曲した曲等が収められ好評である。
 ルンデの会例会には、「ジェミニ・アンサンブル」などで過去三回出演している。


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