ルンデ《さよなら》コンサート・シリーズ その4

吉野直子 ハープ・リサイタル

YOSHINO NAOKO  Harp Recital 

吉野

2007年 4月22日(日)15:00(開場 14:30)
スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16-7)

【program】
ヘンデル=ベオン:パッサカリア
J. S. バッハ:パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV.825
ドビュッシー=ルニエ:二つのアラベスク
マサイアス:三つの即興曲
吉松 隆:ライラ小景 Op.99
ゴドフロワ:演奏会用練習曲
ブラームス:間奏曲 変ホ長調 Op.117-1
トゥルニエ:妖精〜前奏曲と舞曲

【参加会費】一般 5,000、ペア 9,000、学生 2,500
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188


 吉野直子 ルンデの会例会来演記録
1993年11月 デュオ・リサイタル 【共演】堤 剛(cello)
2001年 2月 デュオ・リサイタル 【共演】マリー=ピエール・ラングラメ(harp)
2006年 2月 ソロ・リサイタル  ※聴衆の反応
2007年 4月 ソロ・リサイタル(今回)
吉野 直子(ハープ)
 ルンデの会例会には過去、1993年11月、堤剛(チェロ)とのデュオ、2001年2月、マリー=ピエール・ラングラメとのハープ・デュオ、そして2006年2月初のソロ・リサイタルと、3回しか来演していないが、何故かすっかりルンデに馴染んでしまったアーティストと感じる。彼女の人間性とその音楽がスタジオ・ルンデに極めて自然に融け込んでいるからであろう。

 吉野直子は今日、世界のハープ界にあって、その活躍が最も注目されている逸材である。
 ロンドン生まれ。6歳よりロサンゼルスでスーザン・マクドナルド女史のもとでハープを学び始める。1981年、第1回ローマ国際ハープ・コンクール第2位入賞。1985年、第9回イスラエル国際ハープ・コンクール優勝(参加者中最年少)、国際的キャリアの第一歩を踏み出した。
 これまでにベルリン・フィル、イスラエル・フィル、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスなど、欧米の一流オーケストラおよび日本国内の主要なオーケストラと共演を重ねており、共演した数多くの指揮者の中には、N. アーノンクール、Z. メータ、G. シノーポリ、W. サヴァリッシュ、Y. メニューイン、小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、井上道義、外山雄三などが名を連ねる。また、イギリス室内管弦楽団、ベルリン・フィル・ヴィルトゥオーゾ、パイヤール室内管弦楽団、水戸室内管弦楽団、フランツ・リスト室内管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団など、優れた室内管弦楽団にもソリストとして招かれており、リサイタルもニューヨーク、ウィーン、ロンドン、東京などで重ねている。特に1994年、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂での修復記念コンサートは大きな注目を集めた。加えて、オーストリアのザルツブルク音楽祭、ロッケンハウス音楽祭、イタリアのストレーザ音楽祭、スイスのルツェルン、グシュタードおよびダヴォス音楽祭、日本のサイトウ・キネン・フェスティバル松本、アメリカのマールボロ音楽祭、モーストリー・モーツァルト・フェスティバルなど各国の音楽祭にも度々招かれ、常に好評を博している。
 室内楽の交流も幅広く、ヴァイオリンのギドン・クレーメル、ヴィオラのヴェロニカ・ハーゲン、今井信子、フルートのオーレル・ニコレ、ジャン・ピエール・ランパル、ウォルフガング・シュルツ、エマニュエル・パユ、工藤重典、佐久間由美子などの世界の優れたアーティストたちと定期的に共演している。
吉野  レコーディング活動も活発で、これまでにテルデックに1枚(アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとの協奏曲)、フィリップスに4枚(ソロ2枚、ニコレ/今井信子との室内楽、クレーメルとのデュオおよびソロ)、ソニー・クラシカルに5枚(ソロ、工藤重典とのデュオ、ベルリン・フィル・ヴィルトゥオーゾとの協奏曲)、ヴァージン・クラシックスに1枚(メニューイン指揮/イギリス室内管弦楽団との協奏曲)を録音。また、ハープの新作も数多く紹介してきており、世界初演したアミ・マヤーニ「ソナタ第2番」、外山雄三「ハープ協奏曲」、武満徹「そして、それが風であることを知った」、高橋悠冶「Insomnia」などは、その代表作品である。このうち、武満、高橋の作品はレコーディングされている。2001年3月には細川俊夫「ハープ協奏曲」を世界初演。
 近年では、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ブーレーズ指揮グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ等と共演するほか、2003年よりルツェルン音楽祭でクラウディオ・アバドの呼びかけによって世界トップ・クラスのソリストたちで結成されたルツェルン・フェスティヴァル・オーケストラにも参加。
 1985年アリオン賞、1987年村松賞、1988年芸術祭賞、1989年モービル音楽賞奨励賞、1991年文化庁芸術選奨文部大臣新人賞、エイボン女性芸術賞をそれぞれ受賞している。国際基督教大学卒業。



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