舘野 泉 ピアノ・リサイタル
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【写真:満田 聡】 |
《ルンデの会4月例会》
2006年4月23日(日)15:00(開場 14:30) スクリャービン:前奏曲と夜想曲 Op.9 末吉保雄:土の歌・風の声 (舘野 泉に捧ぐ)※本邦初演 吉松 隆:タピオラ幻景 Op.92 (舘野 泉に捧ぐ) ヴェリ・クヤラ:左手のための三つの舞曲集 (舘野 泉に捧ぐ)
【参加会費】 ◎飲み物付き |
舘野 泉 プロフィール |
1936年東京生まれ。60年東京芸術大学を首席で卒業。
64年よりヘルシンキ在住。68年メシアン・コンクール第2位。同年よりフィンランド国立音楽院シベリウス・アカデミーの教授をつとめる。81年以降、フィンランド政府の終身芸術家給与を受けて演奏生活に専念し、今日にいたる。96年日本と諸外国との友好親善への貢献に対し、外務大臣表彰受賞。 これまでに、日本と北欧5カ国をはじめ、欧米、豪州、ロシア、アジア諸国、中近東の各国で3000回を超えるコンサートをおこない、その温かく、人間味あふれる演奏によって、世界のあらゆる地域の聴衆に深い感動を与えている。リリースされているCDはすでに100枚に近く、いずれのアルバムも世界中の、幅広い層の聴衆の熱い支持をえている。 純度の高い、透明な抒情を紡ぎだす、この孤高の鍵盤詩人は、2001年に演奏生活40周年記念リサイタルを全国で行った翌年、脳溢血で倒れ右半身不随となる。2年半に及ぶ苦闘の日々を不屈の精神でのりきって、左手による演奏会で復帰をはたす。演奏活動再開の様子を密着取材したドキュメンタリー番組NHKハイビジョン特集「左手のピアニスト〜舘野泉ふたたびつかんだ音楽〜」は、放送後大きな反響があり、NHK−BSとNHK総合で再放送された。その後、TBSにて、左手の作品を探るドキュメンタリー番組「奇跡のピアニスト」が放送となり、左手の作品による新たな世界への扉を開いた。 舘野泉のために書かれた左手の作品は、間宮芳生「風のしるし」、ノルドグレン「小泉八雲の『怪談』によるバラード II 」、「左手のためのピアノ協奏曲」、吉松 隆「タピオラ幻景」(楽譜は音楽之友社より出版)、菅野浩和「ソナタ・ノルディカ」、林 光「花の図鑑・前奏曲集」がある。命の水脈をたどるようにして取り組んだ左手による作品は、静かに燃える愛情に裏打ちされ、聴く人の心に忘れがたい刻印を残す。 エッセイ集「ひまわりの海」(求龍堂刊)。左手によるCD「風のしるし」(エイベックス)。 福島県原町市民文化会館名誉館長。オウルンサロ(フィンランド)音楽祭音楽監督。日本シベリウス協会会長、日本セヴラック協会顧問。 日本の、クラシックのアーティストとしては初めての、そして最も長続きしている「ファンクラブ」を各地に持つ。 ルンデの会例会には、過去9回来演している。下欄参照。 |
舘野 泉 ルンデの会例会来演記録 | |
1983年 6月 | 舘野 泉 〜フィンランドを弾く〜 |
1984年10月 | 舘野 泉 〜ドイツ・ロマン派を弾く〜 |
1985年11月 | 舘野 泉 〜90年〜 |
1986年11月 | 舘野 泉 〜メシアン:みどり児イエスにそそぐ20の眼差し〜 |
1987年10月 | 舘野 泉 〜グラナドス:ゴイェスカス〜 |
1988年 9月 | 舘野 泉 〜ムソルグスキー:展覧会の絵〜 |
1989年 6月 | マリア・ホロパイネン メッツォソプラノ・リサイタル 共演【フィンランド音楽祭第5夜】 |
1990年 9月 | 舘野 泉 〜 小泉八雲 〜 ノルドグレン 【お話】ペール・ヘンリク・ノルドグレン |
1991年10月 | NORDIC LIGHT《1》フィンランド編。 舘野 泉 ピアノ・リサイタル |