円熟の名手が奏でる、名匠により生命を得た伝説の銘器

小林道夫

小林道夫
 「蘇ったクリストーフォリ」

KOBAYASHI MICHIO  Fortepiano Recital
【使用楽器:山本宣夫復元製作  Cristofori (model/1726) 】
《 RUNDE New Year Concert 2006 》
2006年1月15日(日)15:00(開場 14:30)
スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16.-7)

ジュスティーニ:ソナタ ト短調 Op.1-1
スカルラッティ:フォリーア ニ短調
ジュスティーニ:ソナタ ヘ長調 Op.1-3
スカルラッティ:ソナタ ホ短調 K.81、ソナタ ロ短調 K.87
J. S. バッハ:イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV.807


【参加会費】一般 \5,000、ペア \9,000、学生 \2,500
      一部座席予約可(160席中約50席)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188
このコンサートの聴衆の反応を紹介します
小林道夫 プロフィール
 東京芸術大学楽理科卒業。旧西ドイツ・デトモルト音楽大学に留学し、幅広く研鑽を積む。チェンバロ、ピアノ、室内楽、指揮など多方面にわたり活躍し、特にJ. S. バッハ、モーツァルト、シューベルトの解釈および演奏では、最高の評価を受けている。
 伴奏者としての活躍は、世界的名伴奏者であったジェラルド・ムーアに比肩するとまで言われて、これまでにフィッシャー=ディスカウ、ヘルマン・プライ、エルンスト・ヘフリガー、オーレル・ニコレ、ジャン=ピエール・ランパル、モーリス・アンドレなどと内外で共演している。
 J. S. バッハの「ゴールドベルク変奏曲」のコンサートは、東京では1972年から毎年12月に開催し、根強い人気に支えられてすでに30回を越える。またルンデでも1986年から1995年まで毎年1月第1例会で“New Year Concert”取り上げられ、親しまれた。近年はクラヴィコードやシューベルト時代のフォルテピアノを使ってのコンサートにも力を入れており、好評を得ている。
 又、ユーモアを交えながらの深い学識に裏付けられた「お話」は聴衆を和ませ、小林道夫自身の人格と相俟って人々を引きつけずにはおかない。

 ルンデの会例会に於ける小林道夫は、1982年11月のチェンバロによる「大バッハとその一族」に始まり、以後10年間は毎年複数回来演、その間、1985年の「J. S. バッハ・チクルス 全10回」、1986年の「モーツァルトの室内楽 全5回」、1989年から1991年にかけての「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲シリーズ(全7回)」など数々の注目すべきシリーズを行った。また前述の通り1986年から1995年までは毎年年頭の「ゴールドベルク」を、次いで1996年から1999年までは「New Year BACH」と題して「平均律全曲」など重要な作品を通演している。2003年の寺谷千枝子との共演までで通算49回の来演は、金澤(中村)攝(pf)に次ぐ頻度である。

 パルトロメオ・クリストーフォリが、その新しい楽器に与えた名前は
「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」
その名の通り優雅なチェンバロの響きを持ちながら、チェンバロには出せない強弱演奏を可能にする楽器を目指した――
このコンサートに使用される楽器の製作者 山本宣夫 プロフィール
 1948年大阪府堺市生まれ。1966年よりピアノの製造と修理に携わる。1974年、近畿ピアノサービスセンター設立。1983年、ベーゼンドルフアー社(ウィーン〉で研修。その後、オーストリア・ウィーン芸術史博物館の専属フォルテピアノ修復師となり、以後毎年同博物館にて修復に携わり現在に至る。
 また歴史的鍵盤楽器の収集にも努める。
 1998年、「スぺースクリストーフォリ堺」(フォルテピアノのためのホール)オープン。
 1999年、グラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ〈ピアノ発明者、イタリア人バルトロメオ・クリストーフォリが1726年に製作したピアノ)の完全複製楽器を完成させ、ピアノ製作家・調律師のための世界大会(浜松)で展示・コンサートが行われた。
 そして2000年5月、「ユーロ・ピアノ・コングレス2000(イタリア)」にこのクリストーフォリ復元楽器が招待され、コンサート、レクチヤー、展示が行われ、引き続き6〜7月、ウィーン芸術史博物館において一般公開され話題を呼んだ。その間6月には同博物館で、7月にはウィーン科学博物館に於いてコンサートが開催された。
楽器

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