ボロメーオ・ストリング・クァルテット
 【共演】星川美保子(ソプラノ)

The Borromeo String Quartet
with Mihoko Hoshikawa, soprano
borromeo
《ルンデの会10月例会》
2005年10月29日(土)19:00(開場 18:30)
スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16-7)

ストラヴィンスキー:弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ
シェーンベルク:弦楽四重奏曲 第2番 嬰ヘ短調 Op.10
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第13番 ト長調 Op.106


【参加会費】一般 5,000、ペア 9,000、学生 2,500
      一部座席予約可(160席中約50席。学生除く)
【お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188

ボロメーオ・ストリング・クァルテット
ニコラス・キッチン Nicholas Kitchen (violin)
ウィリアム・フェドケンホイヤー WiIIiam Fedkenheuer (violin)
マイ・モトブチ(元渕 舞) Mai Motobuchi (vioIa
イーサン・キム Yeesun Kim (cello)
 世界中の聴衆は、評論家たちが『かみそりのように鋭い強烈さ』、『心臓が止まる』などと評するボロメーオ・ストリング・クァルテット(以下SQ)の演奏に好反応を示している。
 ボロメーオSQは今日の重要な弦楽四重奏団としての位置を彼ら自身で瞬く間に確立した。ニューヨーク・タイムズ紙は『傑出した弦楽四重奏団』と、ボストン・グローブ紙は『完全に最高のものがそこにある』と評している。
 2003−2004シーズンの間、ボロメーオSQは三つの大陸を股にかけ、ニューヨーク、ボストン、ボルティモアや遠くは海外の最先端をゆくコンサートホールでへの出演など90を超える演奏会を行っている。なかでもリンカーン・センター、ワイル・リサイタル・ホール(ニューヨーク)は特に関心が高い。また、初めてのトルコツアーを2003年11月に行った。アメリカ国外では、ベルリン・フィルハーモニーホール、カザルスホール、第一生命ホール(東京)、コンセルトヘボウ(アムステルダム)、ドヴォジャークホール(プラハ)、オペラ・バスティーユ(パリ)、ウィグモアホール(ロンドン)など主要なホールに、国内ではワイルーリサイタルホール(カーネギー)、アリス・タリー・ホール(リンカーン・センター)、ジョーダンホール(ボストン)の他、ナショナルーギャラリー、連邦図書館、フリーア美術館、コーコラン・ギャラリーなどでも演奏している。
 また、ボロメーオSQは「プラハの春」音楽祭、スポレート音楽祭(イタリア)、オーランド・フェスティバル(オランダ)、スタヴァンゲル音楽祭(ノルウェー)など、そうそうたる国際的な室内楽音楽祭に参加している。北米では、タングルウッド音楽祭、ラヴィニア・フエスティバル、サンタフェ室内楽音楽祭、キャラムーア、ケープコッド室内楽フェスティバル、イェール(ノーフオーク)、ブラボー!コロラド、スポレート(チャールストン)、チェンバー・ミュージック・ノースウェスト(ポートランド)、バンクーバー室内楽音楽祭に登場した。
 最近では、ピアニストのクリストファー・エッシェンバッハ、ゲイリー・グラフマン、レオン・フライシャー、メナヘム・プレスラー、ソプラノのドーン・アップショウ、クラリネットのデイヴィッド・シフリン、また、ブレンターノ弦楽四重奏団、グァルネリ弦楽四重奏団、ジュリアード弦楽四重奏団、クリーブランド・クァルテットのメンバーなどと共演している。
 ボロメーオSQは、チェンバー・ミュージック・ソサエティII(リンカーンセンター・チェンバー・ミュージック・ソサエティの若手アーティストプログラム)のメンバーとして2シーズンを終えた。ガードナー美術館(ボストン)とも長期にわたる結びつきが続いており、各シーズン数回登場し、2000年の春には初めてのベートーヴェン全曲演奏会を完結させた。最近の録音は、Image Recordings からべ一トーヴェンの傑作、作品95「セリオーソ」と作品59−3「ラズモフスキー第3番」。また同レコードから出た最初の録音、ラヴェルの弦楽四重奏曲と二重奏曲は、2001年、全米室内楽協会レコーディング賞を受賞した。
 全米公共ラジオ放送の「パフォーマンス・トゥデイ」のレジデンス・アンサンブルを過去に務め、頻繁に放送された。WGBH放送(ボストン)、WNYC放送(ニューヨーク)でも広く放送されている。
 ボロメーオSQは、学生のためのコンサートやマスタークラスなどのアウトリーチ活動を通して、室内楽を聴衆に広めることに専心している。とりわけ最近は、「ヤングープロフェッショナルのための弦楽四重奏ゼミ」(トリトン・アーツ・ネットワーク/日本)の講師に就任、また、プロヴィデンス、ロード・アイランドのコミュニティ・ミュージック・ワークスのアドヴァイザーをも務めている。また、ジョン・ケージ、ジョン・ハービソン、スティープ・マッケイ、トマス・アデス、レオン・カーシュナー、ガンサー・シュラー、ジョルジ・リゲティなど、現代の作曲家と強力なつながりをもっている。2002年には、マイケル・エリソン、オズワルド・ゴリョフの作品を初演した。
 1989年、カーチス音楽院在学中のニコラス・キッチン、イーサン・キムらによって結成。翌年、エヴィアン国際弦楽四重奏コンクール(フランス)第2位。91年、ヤング・コンサート・アーティスト(YCA)国際オーディション第1位。98年、若手ナンバーワンの証であるクリーブランド・クァルテット賞を受賞、01年、ニューヨーク・リンカーンセンターより、今年最も注目され活躍したアーティストとして、マーティン・E・シーガル賞を受賞するなど、一躍世界中にその名を知られる。
 ボロメーオの名は彼らが初めてコンサートを行った、北イタリアの地域からとられている。クァルテット・イン・レジデンスとして教鞭をとるニューイングランド音楽院のあるボストンが本拠地。
 2004年5月ルンデの会例会に来演、絶賛を博した。rev 参照
星川美保子
星川  愛知県出身。東京芸術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院オペラ科修了。  芸大卒業時に同声会卒業演奏会に出演。
 オペラでは、芸大定期オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージ役、ブリテン「ヴェニスに死す」イギリス婦人役として出演。
 2005年3月二期会本公演「魔笛」(東京新国立劇場)パミーナ役で二期会デビュー。豊かな歌唱力と初々しい演技で好評を博す。今年10月には同公演「ジュリアス・シーザー」でのクレオパトラ役が決定している。
 コンサートでは、第50回芸大メサイヤ、モーツァルト「モテット」、「レクイエム」、ハイドン「ミサ曲」、フォーレ「レクイエム」、ヴィヴァルディ「グローリア・ミサ」、バッハ「ロ短調ミサ曲」、「クリスマス・オラトリオ」、「マニフィカート」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」などのソリストを務める。
 芸大在学中、東京芸大バッハ・カンタータ・クラブに所属し、小林道夫氏のもとで研鑚を積み、バッハのカンタータのソロ及び合唱を数多く演奏している。
 2003年から2005年までドイツ・ライプチヒに留学。
 毛利 準、伊原直子、Christina Wartenbergの各氏に師事。
 二期会オペラ研究所マスタークラス第46期修了。東京室内歌劇場、二期会会員。

ニコラス・キッチン (第1ヴァイオリン)

ノースカロライナに生まれる。2歳からデューク大学にて、母親であるドロシー・キッチンやジョルジョ・チオンピ氏にヴァイオリンの手解きを受ける。その後、カーチス音楽院にてゴールドベルク氏、ニューイングランド音楽院アーティスト・ディプロマ過程にて バズエル氏などに師事。カーチス音楽院在学中、ボロメーオ・ストリング・クァルテットを結成。以降、クァルテットの活動のほか、ソリストとしても、世界30カ国以上でリサイタルやオーケストラとの共演をしている。00年夏より、ケープ・コッド室内楽フェスティバル(マサチューセッツ州/旧称ケープ・アンド・アイランド室内楽フェスティバル)の音楽監督に就任。ディレクターとしても活動している。芸術性において、アルベルト・シュヴァイツァーメダルを受賞、ほかにも、アメリカ合衆国大統領より、プレジデンシャル・スカラーを受賞。使用の楽器は、A.J.フレッチャー財団から彼のために購入されたアマボノ・ストラディヴァリウスである。

ウィリアム・フェドケンホイヤー 第2ヴァイオリン

カナダ・カルガリーで生まれる。4歳よりマウント・ローヤル・カレッジにてヴァイオリンとカントリーフィドルを学ぶ。7歳より、カルガリー・フィドラーのメンバーとして、カナダ、アメリカはもとより、イギリス、ノルウェイ、スコットランド、日本などで演奏 活動をし、レコーディングも行った。ライス大学でキャスリーン・ウィンクラー、ポール・キャッツ各氏、インディアナ大学修士課程でミリアム・フリード氏に師事。ほかにも、タングルウッド音楽祭やラヴィニアフェスティバルから招待を受け、タングルウッドオーケストラではコンサートマスターを務めた。ライス大学、インディアナ大学からの全額スカラシップ、アン・バロー財団より奨学金を受ける。使用楽器は、ニコロ・ガリアーノ。

元渕 舞 (ヴィオラ)

5歳より、天理教音楽研究会でヴァイオリンを岩谷悠子、東儀祐二各氏に師事。MBSこども音楽コンクール重奏の部、文部大臣賞受賞。天理教いちれつ会派遣生として18歳で渡米。ヴィオラに転向。その年にフィッシュオフ全米室内楽コンクール第1位受賞。ミシ ガン州立大学で、ロバート・ダン、イーフー・ワン、松田洋子各氏に師事。ライス大学修士課程で、マーサ・キャッツ、ウェイン・ブルックス、ポール・キャッツ各氏に師事。各大学からの全額スカラシップはもとより、ライス大学より学術においての数々の賞を受賞 する。タングルウッド音楽祭に3年連続で招待され、オーケストラの首席を務めるかたわら、小澤征爾氏指揮でヨーヨー・マ氏とR. シュトラウスのドン・キホーテを共演。同音楽祭よりヘンリ・コーン記念賞を受賞。使用楽器は、ムース・アンド・ムース。

イーサン・キム (チェロ)

韓国・ソウルに生まれる。10歳よりチェロを学ぶ。13歳のとき、KBS交響楽団やコリアン・シンフォニーと、チャイコフスキーのロココ変奏曲やベートーヴェンのトリプル・コンチェルトを演奏、絶賛される。エウハ全韓国コンクール第1位、ジャンギャン全 韓国コンクール第1位、全韓国アーティスト賞などを受賞。16歳で渡米。カーチス音楽院にてデビッド・ソイヤー氏、ニューイングランド音楽院修士課程においてラリー・レッサー氏に師事。マルボロ音楽祭に招待され、ルドルフ・ゼルキン、メナヘム・プレスラー や、グァルネリ弦楽四重奏団、ジュリアード弦楽四重奏団などと共演。ボロメーオ・ストリング・クァルテットの創始者として活動するほか、パメラ・フランク、ウー・ハンとピアノトリオを結成。レコーディングなども多数行っている。使用楽器は、1576年製のぺリグリアノ・ザネット。


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