アレクサンダー・ロンクィッヒ ピアノ・リサイタル
Alexander Lonquich  Piano Recital

しなやかな音楽性と高い知性が力強くも確かなテクニックとともにある
「ロンクィッヒがピアノを弾きだすと、モーツァルトはまるで魔法のように魅力的になった」
「ロンクィッヒは響きと空間の透視画を構築して見せる」……。


 しなやかな音楽性が魅力のロンクィッヒは、ソロ活動ばかりではなく、ヴァイオリンのミンツやツィンマーマン、チェロのイッサーリスやシフなど、多くの名演奏家から共演者として指名されている。深い洞察力と知的なアプローチで音楽の構造を的確に捉え、広いダイナミックレンジを完壁にコントロールする確かなテクニックを駆使して、多くの共演者たちを唸らせる。
 近年はソロ活動がさらに注目を集め、2003年11月のルツェルン・ピアノ・フェスティヴァルをはじめ、各地の音楽祭やホールから数多くのリサイタルに招かれている。レパートリーは多彩かつ個性的で、ドイツやフランスの音楽からスラヴ系作曲家の作品、古典派から現代までの作品を、独特の美意識でプログラミングする。
《ルンデの会5月例会》
2005年5月22日(日)15:00(開場 14:30)

プーランク:村人たち(子供のための六つの小品)
フォーレ:ヴァルス・カプリス 第2番 変ニ長調 Op.38
アルベニス:「イベリア」より“エル・アルバイシン”
リーム:ピアノ曲 第5
アルベニス:「イベリア」より“トゥリアーナ”
ドビュッシー:喜びの島
シューマン:クライスレリアーナ Op.16


スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16-7)

【参加会費】一般 5,000、ペア 9,000、学生 2,000
      一部座席予約可(160席中約50席、学生券除く)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188

●ザルツブルク音楽祭でのコンサート評から●

 アレクサンダー・ロンクィッヒは(中略)最高の演奏を聞かせた。感傷に陥ることも作品の構成を忘れることもなく、それが雰囲気と感情を表現する彼の能力は印象的である。ソリストとして、また室内音楽演奏家として、ロンクィッヒは優雅に繰り出すテクニックと、精級な和音、繊細にかたどった旋律をもって、聴衆に感銘を与えた。これらの作品が要求する技術と力強さを、ロンクィッヒは難なく満足させた。(ザルツブルガー・ナハリヒテン:2003年8月20日)
アレクサンダー・ロンクィッヒ プロフィール
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 1960年ドイツのトリーア生まれ。弱冠16歳でイタリアのアントニオ・カーサグランデ・ピアノコンクール第1位を獲得。以来、ヨーロッパ全域の主要な音楽都市で数々の公演を行う。アバド、ザンデルリンク、コープマン、クリヴィヌら名指揮者たちと共演、シャンドル・ヴェーグの死後も定期的に招かれているカメラータ・ザルツブルクとは特に緊密な関係を保っている。マーラー・チェンバー・オーケストラ、カメラータ・ザルツブルク、マントヴァ室内管とは、ピアノの弾き振りも披露。
 室内楽では、シュロモ・ミンツ、スティーヴン・イッサーリス、ミクローシュ・ペレーニ、ヴォルフラム・クリスト、カール・ライスター、フランク・ペーター・ツィンマーマンとの共演が多い。
 数多くのCDが国際的な賞を受賞。欧米とオーストラリアではマスタークラスを行い、イモラ・ピアノ・アカデミーとケルン音楽大学で教鞭をとっている。 


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