御喜美江&崎元 譲《ファンタスティック・リーヅ 3》
MIKI MIE &  SAKIMOTO JOE  Fantasitic Reeds Part III
御喜 崎元
《ルンデの会3月例会》
2004年3月21日(日)15:00(開場 14:30)
スタジオ・ルンデ
(名古屋市中区丸の内 2-16-7)

J. S. バッハ:「主よ、人の望みの喜びよ」
ヘンデル:ソナタ ト長調 Op.1-5
ライリー:セレナーデとカプリッチョ
スタインコグラー:「無伴奏ハーモニカのために」より
美野春樹:雅月〜無伴奏クロマチック・ハーモニカのための
ショスタコーヴィッチ:「舞踏の回転木馬」より
ウェルカムソング、手回しオルガンのポルカ、おかしなワルツ、スペイン風の踊り、別れのワルツ
デニソフ:暗闇から光へ
ピアソラ:忘却
三宅榛名:ポエム・ハーモニカ


【参加会費】一般 5,000、ペア 9,000、学生 2,000
      一部座席予約可(160席中約50席)
【予約、お問合わせ】スタジオ・ルンデ TEL:052−203−4188

出演者 プロフィール

御喜美江(みき・みえ アコーディオン)

 東京生まれ。4歳からアコーディオンに親しむ。
 16歳でドイツ・トロシンゲン市立音楽院へ留学。1973・1974年「クリンゲンタール国際アコーディオンコンクール」青年の部で連続優勝。同年「アヌシー国際アコーディオンコンテスト」二重奏の部で第1位。ハノーバー国立音大ピアノ科でベルンハルト・エーベルトに師事、卒業後デュイスブルクのフォルクヴァンク音楽大学アコーディオン科の講師となる。同大学教授を経て、現在デトモルト国立音楽大学(ドルトムント校)アコーディオン科教授。
 ドイツを中心に活発な演奏活動を展開し、世界の主要なフェスティバルなどに招かれている。
 1990年には1989年度ドイツ州政府芸術奨励賞(音楽部門)をアコーディオン奏者として初めて受賞した。
 国内では、1977年に岩城宏之指揮・札幌交響楽団で日本デビュー。ルンデの会例会には1983年以来96年を除く毎年3月来演し(下欄参照)、常に意欲的なプログラミングで聴衆を魅了している。1987年サントリーホール・オープニングコンサートシリーズでリサイタル。1988年カザルスホール・オープニングコンサート。バロック作品から彼女のために書かれた新作(その数は約40曲にのぼる)に至るまでの意欲的なプログラムが注目を集め、クラシック・アコーディオンの第一人者として幅広い支持を得ている。
 国内盤CDでは「風のファンタジア〜クラシックアコーディオンの世界」「モーツァルト in アコーディオン」(CBSソニー)、「御喜美江 アコーディオン・シーン」(フォンテック)、1997年に音楽の友社主宰レコード・アカデミー賞特別部門(日本人演奏)を受賞した「御喜美江アコーディオン・バッハ」(アイオロス)、「フランス・バロック集」「ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ集」、ヴィオラの今井信子とのデュオ「時の深みへ」(以上キング・インターナショナル)、アコーディオンのシュテファン・フッソングとのデュオ「T”W”OGETHER」(DENON)、「ソノリティズ〜日本のアコーディオン作品」(キング・インターナショナル)など、多数リリースされている。
 2002年9月には、東京での「国際アコーディオン・コンクール」の審査委員としての来日し、ルンデの会例会にも登場(19回目の来演)した。
 崎元譲とのデュオは3度目で20年ぶりとなる。

崎元 譲(さきもと・じょう クロマティック・ハーモニカ)

 佐藤秀廊氏に師事。1967年、第1回のリサイタルを東京で開催。1970年に西ドイツのトロシンゲン市立音楽院に入学しヘルムート・へロルドに師事した。1971年には、ロンドンで世界的ハーモニカ奏者であるトミー・ライリーに師事、また、第13回世界ハーモニカ・コンクールのソリスト部門第2位入賞を果たし一躍注目を浴びた。1973年、帰国リサイタルを全曲ハーモニカのオリジナル曲で開く。1978年、岩城宏之指揮、NHK交響楽団とヴィラ=ロボスのハーモニカ協奏曲を定期公演で協演、札幌交響楽団、東京交響楽団ほか、全国の主要なオーケストラと協演した。1980年、小澤征爾指揮、新日本フィルとポール千原の「弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲」のハーモニカ・パートを演奏した。
 リサイタルではフランクのヴァイオリン・ソナタを吹くなど、毎回変化に富んだ意欲的なプログラムを展開している。また、ソロだけでなくギターやハープとのデュオ、三宅榛名とのジョイント・コンサート等にも意欲的である。現代日本の作品を紹介することも彼のライフワークの一つである。1979年には、可能性を追求するため、ハーモニカのそれぞれ違った面を表現する4回連続のコンサートを行い、1984年には高橋悠治、三宅榛名らを迎えリサイタルを開き好評を博した。1997年には、演奏家生活30周年のコンサートをアコーディオンの御喜美江、ハープの三宅美子、ピアノの三宅榛名、美野春樹をゲストに迎えて開いた。
 崎元のハーモニカ音楽に対する姿勢は、他の楽器と十分に肩を並べられるだけの表現の幅を持った音楽を演奏することである。それだけの表現の可能なスライド式のクロマティック・ハーモニカを使用し、またそれを普及させる努力を続けている。彼の卓越したテクニックと豊かな音楽性、そしてその情熱には目を見張るものがある。
 CDでは「日本の四季」「我が心のフォスター〜フォスター作品集」「トレド・フォー・ユー〜ハーモニカとピアノのためのオリジナル作品集」(以上ピアノ:美野春樹)を過去にリリース。カメラータからは無伴奏によるアルバム「ハーモニカの芸術」、吉松隆のデビュー作を収めた「忘れっぽい天使」、ハープの三宅美子との共演による「アヴェ・マリア」、ピアニストの美野春樹を迎えた「ヴォカリーズ」「亡きセルゲイへの追伸」などをリリース。さらにアコーディオンの御喜美江との共演による「ポエム・ハーモニカ」は平成14年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞した。現在は各地でのコンサートのほか、映画、テレビ、コマーシャル、ラジオ出演などに活躍する傍ら、後進の指導にもあたっている。
 ルンデの会例会には1982年以来、無伴奏リサイタルを含めてすでに15回来演(下欄参照)し、クロマティック・ハーモニカの可能性を極限まで披露し続けている。

御喜美江  ルンデの会例会来演記録
1983年 4月 Fantastic Reeds -1- 【共演】崎元 譲(harmonica)
1984年 3月 Fantastic Accordion -1-「スカルラッティから高橋悠治まで」
1985年 3月 Fantastic Reeds -2- 【共演】崎元 譲(harmonica)
1986年 3月 Fantastic Accordion -2-
1987年 3月 Fantastic Accordion -3-
1988年 3月 Fantastic Accordion -4-
1989年 3月 Fantastic Accordion -5-【RUNDE Klavier Tage '89】
1990年 3月 Fantastic Accordion -6-
1991年 3月 Fantastic Accordion -7-【共演】安田謙一郎(cello)
1992年 3月 Fantastic Accordion -8-【共演】安田謙一郎(cello)
1993年 3月 Fantastic Accordion -9-
1994年 3月 Fantastic Accordion -10-
 【共演】ディター・デレンベッヒャー、クリスティーナ・タチク(accodion)
1995年 3月 Fantastic Accordion -11-【共演】ゲオルク・フリードリヒ・シェンク(piano)
1997年 3月 Fantastic Accordion -12-
 【共演】ゲオルク・フリードリヒ・シェンク(piano)、Das Klarinetten Duo
1998年 3月 Fantastic Accordion -13-
1999年 3月 Fantastic Accordion -14-【共演】高橋悠治(cembalo)
2000年 3月 Fantastic Accordion -15-【RUNDE Klavier Tage 2000】
2001年 3月 Fantastic Accordion -16-【共演】ゲオルク・フリードリヒ・シェンク(piano)
 【ルンデ開館20周年記念シリーズ】
2002年 9月 Fantastic Accordion -17-
2003年 3月 Fantastic Accordion -18-  【共演】太田智美(accodion)
崎元 譲  ルンデの会例会来演記録
1982年 4月 「三宅榛名〜音楽の現場 1」 【共演】三宅榛名(pf)
1983年 4月 「Fantastic Reeds」 【共演】御喜美江(accordion)
1984年 1月 「ハーモニカとギターの夕べ」 【共演】芳志戸幹雄(guitor)
1985年 3月 「Fantastic Reeds vol.2」 【共演】御喜美江(accordion)
1990年10月 「Fantastic Harmonica」 【共演】美野春樹(pf)
1992年 1月 「Fantastic Harmonica vol.2」 【共演】美野春樹(pf)
1993年 5月 「Fantastic Harmonica vol.3」 【共演】美野春樹(pf)
1994年 5月 「Fantastic Harmonica vol.4」 【共演】美野春樹(pf)
1995年 6月 「Fantastic Harmonica vol.5」 【共演】美野春樹(pf)
1996年 8月 「Fantastic Harmonica vol.6」 【共演】美野春樹(pf)
1997年 5月 「Fantastic Harmonica 芳志戸幹雄メモリアル・コンサート」
             【共演】樹神 功、中村公樹(gt)
1998年 5月 「Fantastic Harmonica vol.8 無伴奏ハーモニカ・リサイタル」
1999年 4月 「Fantastic Duo」 【共演】シグモント・グローヴン(harm)
2000年 6月 「Fantastic Harmonica vol.10」 【共演】美野春樹(pf)
2001年 7月 「Fantastic Harmonica with Harp」 【共演】三宅美子(hrp)

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