岩 城 × 武 満
オーケストラ・アンサンブル金沢
第19回名古屋定期公演

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【日時】2003年9月22日(月) 開演19:00(開場18:15)
【会場】愛知県芸術劇場コンサートホール
【指揮】岩城宏之
【協演】ミラ・ゲオルギエヴァ(vn)/吉行和子(語り)
【主催】朝日新聞社、〔財)石川県音楽文化振興事業団
【後援】レンゴー(株)
【企画・制作】スタジオ・ルンデ
【プログラム】
ベートーヴェン:「エグモント」序曲 Op.84
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
武満 徹:弦楽のためのレクイエム
武満 徹(岩城宏之編):系図 〜若い人たちのための音楽詩
【全指定席】S:\5,000/A:\4,000/B:¥3,000/学生(当日指定)¥2,000

【お問合わせ・マネージメント】ルンデ TEL:052−203−4188
【出演者のプロフィール】
岩城宏之(Conductor)
 東京出身。東京芸術大学音楽学部器楽科中退。1954年NHK交響楽団の副指揮者となり、56年N響演奏会でデビュー。63年N響の指揮者に就任。
iwaki 85年オーストラリア大勲章、87年中島健蔵賞、88年サントリー音楽賞、90年フランス芸術文化勲章、91年日本エッセイストクラブ賞、96年紫綬褒章、96年オーストラリア名誉オフィサー勲章、2002年日本芸術院賞・恩賜賞の各賞を受賞。
 国内の主要オーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バンベルク交響楽団など世界のメジャーオーケストラを常時客演指揮している。
 初演魔といわれているほど、現代音楽の演奏に意欲的で、わが国の現代作品を海外の演奏会で常に指揮するばかりでなく、国内においても外国の優れた現代作品を数多く紹介している。
オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督のほか、N響終身正指揮者、メルボルン交響楽団終身桂冠指揮者、札幌交響楽団終身桂冠指揮者、東京混声合唱団音楽監督、京都市交響楽団首席客演指揮者、石川県立音楽堂芸術総監督を兼ねている。

ミラ・ゲオルギエヴァ (Violin)
 アイザック・スターンが『真の才能』と絶賛したヴァイオリニスト。1976年2月21日ブルガリアのソフィアで音楽一家に生まれる。
 4歳でヴァイオリンを始め、父でありソフィア・ゾリステンのメンバーでもあったディミトル・ゲオルギエフをはじめ、アレクサンドル・セラフィモフ、エヴェリナ・アラバジェエワ、ギンカ・ディチコワ、ミンチョ・ミンチェフの各氏にヴァイオリンを師事した。
JPEG 画像,273×2 ピクセル 8歳でのブルガリアのステトスラフ・オブレテノフ・コンクール(1984年)をはじめに、10歳の時には旧チエコスロヴァキアのコチアン国際コンクール(1985年)、更に12歳でイタリア・ボローニャのモーツァルト・コンクール(1988年)ですべて優勝を果たし注目を集めたミラ・ゲオルギエヴァは、ブルガリア国内外の各地から招聰が殺到、イタリア、フランス、スイスなどではテレビにも数多く出演し国際的名声を得た。
 今日に至るまでに、ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、スイス、スペイン、オランダ、南北アメリカ、フィリピン、シンガポール、インド、中国、日本など世界各地に招かれ、ザルツブルグ復活祭音楽祭(1996年、1997年)に出演したのをはじめ、クリストフ・エッシェンバッハと共演したアトランタのラヴィニァ音楽祭(1996年)やシカゴのマールボロ音楽祭(1998年、1999年)、サンディエゴのラ・ホヤ音楽祭(1995年)、ノルウェーのスタヴァンゲル音楽祭(1997年)、スイスのヴァルヴィエール音楽祭(1994年)などにも数多く参加している。
 また、スイスの国営テレピ局からは名器ルッジェーリが贈られている。
 1990年(14歳)からは五嶋みどりなど数多くのヴァイオリニストを育てたドロシー・ディレイの招きでアメリカのジュリアード音楽院に奨学金を得て留学、チョーリャン・リーや川崎雅夫の各氏にも師事、現在は、ロンドンに拠点を移し、ギルドホール音楽院で、イフラ・二一マンに師事している。
 オーケストラとの共演も多く、クルト・マズァ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1988年)、ジョルジュ・プレートル指揮バンベルク交響楽団(1996年)、リチャード・ヒコックス指揮トーンハレ管弦楽団(1997年)、ユーベル・スダーン指揮ペイ・ド・ラ・ロワール管弦楽団(1998年)、ウラディミール・フェドセーエフ指揮モスクワ放送交響楽団、ベルギー放送管弦楽団(1995年)、オランダ放送交響楽団(1995年)、フランツ・リスト室内管弦楽団(1994年)、ベルリンRIAS交響楽団(1992年)、スイス・ロマンド管弦楽団(1996年)、ミュンヘン・サンタ・チエチーリア管弦楽団(1991年)、シュトゥツトガルト室内管弦楽団(1997年)、ヒューストン交響楽団(1998年)、ザルツブルグ・モーツァテウム管弦楽団(1997年)、日本フイルハーモニー一交響楽団、関西フィルハーモニー・管弦楽団などに招かれている。1999年にはヘルベルト・ブロムシュテット指揮のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団に再度招かれ、ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団のアメリカ公演のソリストとしても同行している。
 2000年9月にはチューリッヒのオルフェウム財団主催のモーツァルト音楽祭で優勝を果たし、チューリッヒ室内管弦楽団と共演、スペインのテネリフェ交響楽団とも共演している。また、翌月には大阪のザ・シンフォニーホールにて朝日放送開局50周年ガラ・コンサートに出演のため来日し、井上道義指揮大阪フィルと共演、及川浩治とデュオ・リサイタルも開催し好評を得た。ブルガリアの名門室内合奏団ソフィア・ゾリステンとは10歳の時に初共演し、それ以来ほとんど毎年の様に共演を重ね、これまでにブルガリア国内をはじめ、旧チェコスロヴァキアのプラハの春音楽祭に出演、スイス、ハンガリー、ドイツ、中国、フィリピン、シンガポールなどを訪れて、我が国にも1995年、1999年、2001年の3回来日も果たしている。2003年には2002年に次ぐ9度目の来日を果たす。
 CDはRCAビクターからリリースされている。

吉行和子 (語り)
吉行 女子学院高校卒業。劇団民芸を経て、現在舞台活動はフリーとなる。主な舞台は、初舞台となった「アンネの日記」に始まり、「夜明け前」、「小間使の日記」(一人舞台)、「蜜の味」(紀伊国屋演劇賞受賞)、「リア王」、「マクベス」ほか多数出演している。映画は「にあんちゃん」(今村昌平監督)、「愛の亡霊」(大島渚監督)などに出演。テレビでは「3年B組金八先生」、「ふぞろいの林檎たち」、「ナースのお仕事」ほか多数の番組に出演している。著書に「兄・i淳之介と私」、「楽園幻想」などがある。

オーケストラ・アンサンブル金沢
 1988年、音楽監督に岩城宏之氏を迎え、日本最初のプロの室内オーケストラとして石川県と金沢市が設立。世界中よりメンバーを公募し、多くの外国人を含む40名が在籍している。また、設立時より日本では最初の専属作曲家による現代曲委嘱初演制度(コンポーザー・イン・レジデンス)を実施し、これまで、一柳慧、石井眞木、外山雄三、西村朗、湯浅譲二、武満徹、黛敏郎、池辺晋一郎、藤家渓子、林光、江村哲二、松村禎三、三善晃、猿谷紀郎の各氏が作曲し初演している。また、これらの作品を次代に引き継ぐため、「21世紀へのメツセージ」としてドイツ・グラモフォンでCD化している。
 国内では金沢での公演のほか、東京、大阪、名古屋においても定期公演をおこない、94年には東京にてベートーヴェン全交響曲連続演奏会を、95年より6年間、東京、名古屋にてモーツァルト全交響曲連続演奏会を開催し、高い評価を得ている。
 海外での公演は、89年ベルギー、フランス、92年オーストラリア、ニュージーランド、94年オーストラリア、シンガポール、95年シンガポール、インドネシア、96年イギリス、スペイン、フランス、ドイツ、ルクセンブルグ、デンマーク、97年マレイシア、ドイツ、フランス、98年中国、99年タイ、2002年10月中国とこれまでに9度の演奏旅行を実施し、いずれも成功をおさめている。
 CDの制作も積極的におこない、これまでにドイツグラモフォン、ビクター、ソニー、東芝から発売、92、95年度日本レコードアカデミー賞、94年度文化庁芸術作品賞を受賞。このような活動が認められ、94年飛騨古川音楽大賞、95年出光音楽大賞、96年中日文化賞の各賞を受賞している。
 また、2001年本拠地となる石川県立音楽堂が開館、2002年大河ドラマ「利家とまつ」の音楽演奏(CDとしてソニーより発売)にもたずさわりますます充実した活動を展開している。
 2003年よりワーナーミュージック・ジャパンとの提携によるCD「オーケストラ・アンサンブル金沢1000」(1枚1000円)を続々発売し注目を集めている。

 ●「オーケストラ・アンサンブル金沢 名古屋友の会」の会員も募集しています。

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