《小さな町の素敵な音楽祭》第28回 木曽音楽祭 |
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【期間】2002年:8月22日(木) 前夜祭 |
第28回木曽音楽祭 プログラム | |||
前夜祭 Concert 8月22日(木)19時 |
Festival Concert 1 8月23日(金)19時 |
Festival Concert 2 8月24日(土)19時 |
Festival Concert 3 8月25日(日)15時 |
一心なごむ、音楽祭一 写真家:木之下晃 |
山紫水明。夏の木曽谷は言葉通りに爽やかで美しいところ。何と云っても空気がうまい。
その木曽路で、毎夏開催されている「木曽音楽祭」は、日本の夏の音楽祭草分けの一つとして、すでに四半世紀余りの歴史をもっている。『小さな町の素敵な音楽祭』といわれ、町の人たちの手作りの、心が温かくこもったこの音楽祭は、日本各地で数多く開かれている音楽祭の中で、指折りだと、私は自信をもってお奨めできる。 まず演奏家がいい。日本のトップ・レヴェルの演奏家たちが、日頃都会のコンサートでは演奏できない、自分たちが演奏したい曲を選んで、木曽の山荘に合宿して、アンサンブルを練り上げ、その成果を問うわけだから、音楽の味わいがひと味違う。 演奏家たちは地元の人たちが提供してくれる山荘や民宿に、家族連れで来る人も多く、憩いつつ音楽に親しむから、音楽に人の心の優しさがにじんでいる。出演する演奏家たちの殆どが、毎夏この木曽に来ることを楽しみにしていて、彼らにとっても古里帰りの暦になっている。 演奏家たちは、町の婦人たちによる手作りの食事を、全員が揃って町の会館の広間で、まるで学生時代の合宿気分に戻って、和気あいあいにとっている。そこには贅沢さは無いが、人の温かさが伝わり、そこから生まれる音楽だから、他所では味わえない、心を和ます何かがある。 この音楽祭に来る人たちは、地元だけではなく、遠路、大阪、名古屋、東京などからやって来る。その多くがリピーターである。一度来た人は次に友を誘ってくるから、一昨年あたりから観客席がぎっしりと埋まるようになった。本物の良さは、いつか花咲くことを如実に物語っている。 【同音楽祭パンフレットより引用】 |