《小さな町の素敵な音楽祭》

第28回 木曽音楽祭

木曽
   【期間】2002年:8月22日(木) 前夜祭
             8月23日(金)〜25日(日) フェスティヴァル・コンサート
   【会場】木曽文化公園文化ホール(22日「前夜祭」のみ 福島中学校体育館)
   【主催】木曽音楽祭実行委員会、木曽福島町、木曽文化公園
   【共催】信濃毎日新聞社、(財)信毎文化事業財団
   【企画制作】  東京アーティスツ 03-3440-7571
   【お問い合わせ】木曽音楽祭事務局 0264-21-1222
           スタジオ・ルンデ 052-203-4188
   【宿泊申込み】 おんたけ交通   0264-22-2568

   【入場料】前夜祭コンサート(全自由席)        大人 \1,000/小・中学生 無料
        フェスティヴァル・コンサート(全指定席)  大人 \4,000/小・中学生 ¥2,000
        フェスティヴァル・コンサート通し券(前夜祭含む) \11,000
   【チケット予約】ルンデ TEL:052−203−4188

  第28回木曽音楽祭 プログラム
前夜祭 Concert
8月22日(木)19時
Festival Concert 1
8月23日(金)19時
Festival Concert 2
8月24日(土)19時
Festival Concert 3
8月25日(日)15時

8月22日(木) 19時 前夜祭コンサート (福島中学校体育館)
名曲コンサート
   ウェーバー:「魔弾の射手」より狩の歌
   ドヴォルザーク:「アメリカ」(木管五重奏版)
   マスネ:タイースの瞑想曲
     ほか
8月23日(金) 19時  フェスティヴァルコンサート1
ミヨー:クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲
   磯部周平(Clarinet)、川田知子(Violin)、若林 顕(Pino)
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第17番「狩」 K.458
   漆原啓子・小林美恵(Violin)、菅沼準二(Viola)、堀 了介(Cello)
ライネッケ:オーボエ、ホルン、ピアノのための三重奏曲 イ短調 Op.188
   古部賢一(Oboe)、松崎 裕(Horn)、寺嶋陸也(Piano)
ブラームス:弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 Op.36
   加藤知子・漆原啓子(Violin)、篠崎友美・市坪俊彦(Viola)、花崎 薫・山崎伸子(Cello)
8月24日(土)19時  フェスティヴァルコンサート2
ベートーヴェン:フルート、ファゴット、ピアノのための三重奏曲
   佐久間由美子(Flute)、岡本正之(Fagotto)、寺嶋陸也(Piano)
ニーノ・ロータ::九重奏曲
   佐久間由美子(Flute)、古部賢一(Oboe)、磯部周平(Clarinet)、前田信吉(Fagotto)、
   山本 眞(Horn)、小林美恵(Violin)、篠崎友美(Viola)、花崎 薫(Cello)、星 秀樹(Bass)
ドホナーニ:ピアノ五重奏曲 第1番 ハ短調 Op.1
   若林 顕(Piano)、久保陽子・漆原啓子(Violin)、市坪俊彦(Viola)、堀 了介(Cello)
レーガー:クラリネット五重奏曲 イ長調 Op.l46
   山本正治(Clarinet)、加藤知子・川田知子(Violin)、篠崎友美(Viola)、山崎伸子(Cello)
8月25日 (日) 15時  フェスティヴァルコンサート3
ヴィヴァルディ:「ごしきひわ」(木管五重奏版)
   佐久間由美子(Flute)、森枝繭子(Oboe)、山本正治(Clarinet)、
   岡本正之(Fagotto)、、山本 眞(Horn)
シュポア:弦楽八重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.77
   加藤知子・川田知子・漆原啓子・小林美恵(Violin)、
   篠崎友美・市坪俊彦(Viola)、堀 了介・花崎 薫(Cello)
モーツァルト:協奏交響曲(木管八重奏版)
   古部賢一・森枝繭子(Oboe)、山本正治・磯部周平(Clarinet)、
   岡本正之・前田信吉(Fagotto)、松崎 裕・山本 眞(Horn)、星 秀樹(Bass)
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 Op.60
   野島 稔(Piano)、久保陽子(Violin)、菅沼準二(Viola)、山崎伸子(Cello)

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一心なごむ、音楽祭一 写真家:木之下晃
 山紫水明。夏の木曽谷は言葉通りに爽やかで美しいところ。何と云っても空気がうまい。
 その木曽路で、毎夏開催されている「木曽音楽祭」は、日本の夏の音楽祭草分けの一つとして、すでに四半世紀余りの歴史をもっている。『小さな町の素敵な音楽祭』といわれ、町の人たちの手作りの、心が温かくこもったこの音楽祭は、日本各地で数多く開かれている音楽祭の中で、指折りだと、私は自信をもってお奨めできる。

 まず演奏家がいい。日本のトップ・レヴェルの演奏家たちが、日頃都会のコンサートでは演奏できない、自分たちが演奏したい曲を選んで、木曽の山荘に合宿して、アンサンブルを練り上げ、その成果を問うわけだから、音楽の味わいがひと味違う。

 演奏家たちは地元の人たちが提供してくれる山荘や民宿に、家族連れで来る人も多く、憩いつつ音楽に親しむから、音楽に人の心の優しさがにじんでいる。出演する演奏家たちの殆どが、毎夏この木曽に来ることを楽しみにしていて、彼らにとっても古里帰りの暦になっている。
 演奏家たちは、町の婦人たちによる手作りの食事を、全員が揃って町の会館の広間で、まるで学生時代の合宿気分に戻って、和気あいあいにとっている。そこには贅沢さは無いが、人の温かさが伝わり、そこから生まれる音楽だから、他所では味わえない、心を和ます何かがある。

 この音楽祭に来る人たちは、地元だけではなく、遠路、大阪、名古屋、東京などからやって来る。その多くがリピーターである。一度来た人は次に友を誘ってくるから、一昨年あたりから観客席がぎっしりと埋まるようになった。本物の良さは、いつか花咲くことを如実に物語っている。
          【同音楽祭パンフレットより引用】

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