フィッシャー=ディスカウの正統を継ぐと期待される
ディートリヒ・ヘンシェル『冬の旅』を歌う
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ディートリヒ・ヘンシェル プロフィール |
1967年ベルリンの生まれ。ミュンヘンでハンノ・ブラシュケに、ベルリンでディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに師事。
1990年ウィーンの国際フーゴー・ヴォルフ・コンクールで優勝し、一躍ヨーロッパの注目を集めた。93年から2年間キールのオペラハウスのメンバーとなり「魔笛」「フィガロの結婚」「セビーリャの理髪師」「ペレアスとメリザンド」「こうもり」「オルフェオとエウデリーチェ」などの主役を歌う。96年からは、ベルリン・ドイツ・オペラ、ボンのオペラハウス、リヨン歌劇場に定期的に出演した。
97年、ベルリンとリヨンで上演されたオペラでの大成功がきっかけで、ヨーロッパ中の劇場から数多くの引き合いが相次ぎ、パリのシャトレ座、バスティーユ・オペラ、ジェノヴァ歌劇場、アムステルダム歌劇場、フィレンツェ歌劇場、ロサンゼルス・オペラなどとの契約が結ばれた。 コンサート活動としては、ガーディナー、ヘレヴェッヘ、リリング、アーノンクール、ベリオ、ナガノ、ティーレマンの指揮のもと、ウィーン・フィル、ウィーン交響楽団、ベルリン・フィル、スイス・ロマンド管弦楽団、フランス国立管弦楽団、ドイツの放送協会に所属する全てのオーケストラ、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ロンドン交響楽団との共演している。 またリートの活動では、アーウィン・ゲージ、ヘルムート・ドイチュ、フリッツ・シュヴィングハマー、レナード・ホカンソン、岡原慎也といった伴奏者と共に、数多くのリサイタルを行った。 大歌手ディートリヒ・フィッシャーディスカウの正統を継ぐバリトンとして、楽界の期待を一身に集めている。 主な録音には、ヘンデルのメサイア、カルミナ・ブラーナ(オルフ)、ドイツ・レクイエム(ブラームス)、四季(ハイドン)、クリスマス・オラトリオ(バッハ)、美しき水車小屋の娘(シューベルト)ファウスト博士(ブゾーニ)などがあり、今後の予定としてはアーノンクールの指揮でマタイ受難曲(バッハ)、ケント・ナガノの指揮でマーラーの歌曲を、アーウィン・ゲージの伴奏で冬の旅(シューベルト)をレコーディングする予定である。 |
共演ピアニスト:岡原慎也 プロフィール |
全日本学生音楽コンクール第1位。ピアノを末永博子、原田吉雄、井口秋子、小林仁、クラウス・シルデに、リート解釈を原田茂生に師事した。
東京芸術大学を経て、1978年渡独しベルリン芸術大学、ミュンヘン音楽大学マスタークラスにて研鑽を積む。92年帰国、リサイタルの他、著名演奏家との共演も多く、協奏曲、室内楽、伴奏など幅広く活動。 リサイタルではベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全32曲を制覇し好評を博す。 またドイツ歌曲の伴奏者としても精力的に活動しており、94年にはヘルマン・プライ、95年にはテオ・アダムと共演、96年からディートリヒ・ヘンシェルの伴奏を務める。 97年、ウィーンにてソロデビユー、2000年にはチェコの音楽祭にも招待された。 またCDでは原田茂生、畑儀文の伴奏として、シューベルト「美しき水車小屋の娘」を、98年ディートリヒ・ヘンシェルとのシューベルト「冬の旅」及びR. シュトラウス歌曲集「万霊節」を、さらにソロCD「SHINYA OKAHARA PLAYS SCHUBERT」もリリースしている。 京都音楽賞(1993年)、大阪文化祭賞本賞(196年)受賞。 |