reviewConcert Pre- & Re-view
2005

コンサートへの期待と反響を紹介。

あなたの一推しコンサートのアピールや、
感想の投稿を歓迎します。





REVIEW 2005
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若林 顕 (12/18) ミケランジェロSQ (12/11) ミロSQ (12/6)
クリスティーネ・ショルンスハイム(11/27) アルテミスSQ (11/22)
児玉麻里〜5 (11/13) 鈴木秀美 (11/5-6) ボロメーオSQ (10/29)
吉原すみれ (10/22) マンハッタンSQ (10/10) 桑形亜希子 (9/27)
ベートーヴェンとの対話 (9/23) オーケストラ・アンサンブル金沢 第23回名古屋定演 (9/22)
鈴木理恵子&高橋悠治 (9/19) ミリアム・コンツェン (8/31) 金澤 攝 (8/21)
安田謙一郎 (8/7) ソレダッド・タンゴQ (7/24) ショスターコヴィチの室内楽 (7/19)
I. ウリアシュ (7/3) 前橋汀子 (6/26) 久保田巧 (6/5、6/6)
金澤 攝 (5/13、6/10、6/22) マルティヌーPT (5/30) ロンクィッヒ (5/22)
児玉麻里〜4 (4/24) 堀米ゆず子&児玉 桃 (4/3) 御喜美江 (3/27)
オーケストラ・アンサンブル金沢 第22回名古屋定演(3/21) 若林 顕〜2〜 (3/6)
ヴィドヴィッチ (2/17) 佐藤豊彦 (1/16) 若林 顕〜1〜 (1/8)

若林 顕 「たった一人の第九」
2005年12月18日 スタジオ・ルンデ
○感動した。涙が出た。ベートーヴェンはすごい。リストはすごい、若林顕はすごい、有難う 幸せ。【北区:H. T. 】
○実に素晴らしく何う言葉で云い表したらと悩んでます。5月に歌ったオサライしているような感動、即ちしぼられた所が鮮明に出て来ました。【西春日井郡:M. O. 】
○昨年県芸センターにてイタリア人兄弟ピアニストによる連弾演奏にて初めてピアノ版第九を聴き感銘を受けましたが、本日の若林氏による第九演奏もそれに劣らぬ感動を覚えました。特に最終楽章は圧巻で秀演。益々のご活躍をお祈りいたします。
 尚蛇足ながら若林氏によるベートーヴェンのピアノソナタ第32番の2楽章のバリエーションは今でも忘れられない名演として小生の記憶に鮮明です。【緑区:I. A. 】
○今日は前座のバッハ=ブゾーニも、若林さんの自在さが出ていて、楽しく聴きました。
 「第九」のピアノ版、さすがにリストの編曲! 若林さんのダイナミックで美しい演奏で十分にたんのうしました。若い頃に「第5」のピアノ版をFMで聴いたことがありましたが、こちらの耳が良くなっていることもあり、今日の楽しさは格別でした。年末になると、予算のないホール(?)から、若林さんに声がかかるようになるかもしれませんね。ピアニストには当然なのでしょうが暗譜だったことにも、私は驚いてしまいました。第4楽章・独唱が「喜びの歌」を歌い出す低音の演奏部の残響のにごりは、美しいところなので、少しおしいと思いました。【緑区:K. I. 】
○ピアノの全曲演奏は初めてです。すばらしい演奏でした。
 ルンデは音の響きがすばらしい。大劇場と違って感動しました。【緑区:Y. W. 】
○一音へ気持ち込められ、とてもやわらかな音色でよかったです。脱力、普段レッスン時の自分の奏法が、本当に固い音だなぁーと実感し勉強続けたいと思いました。【春日井市:Y. O. 】
○調律について、タッチの重い鍵盤にしてあるのは、ベートーヴェンの(リスト編)第9の第4楽章が、連続音で響きすぎないようにかつ歌うような音に調律してあるのでしょうか。(プログラムの2曲を聴いて特に低音の響きが少ないので)。でも、グレングールドのNo.5のように、ピアノ一台というNo.9も良いですね。結構スケール感あって楽しめました。6月閉会残念!【千種区:H. O. 】
○ずっとカツァリスのCDでのみ聞いていたので、ライヴを是非にという思いが今日かないました。
 以前しらかわでデュオ(清水和音、迫昭義氏の2人)はお聞きしたのですが、ソロは初めて……ベートーヴェン、リストの力量のすごさと若林顕さんの実力の全てがぶつかりあうすごい演奏だったと思います。やはりピアノはソロとしてどこまで行くことができるのかということが聴く者の楽しみでもあります。その意味で今日は人生最高の時であったと言うことができます。是非次は田園と第7にもチャレンジして下さい。カツァリス以外にもこういう人が日本人にもいることを証明して下さい。レスリーハワード(英)のCDを数多く持っていますが、彼が全人生をかけてリスト全集を完成させたいという意気込みにほれました。若林さんも是非いろんなトランスクリプションにチャレンジして下さい。
 今私はシェルバコフの超絶のトランスクリプションというCDにはまっています。ウインナワルツ集の最高傑作です。ブラームス、ドホナーニ、ゴトフスキーといった素晴らしい編曲家も多勢います。是非やって下さい。【千種区:A. Y. 】
○力強くしっかりした音が心に響く。壮大な取組みにもかかわらず、自然体で弾き熟してしまう若林さんは、聴く度にどんどん冴え渡っていく感じがする。力強いばかりでなく、バッハ、ベートーヴェン両曲とも、アダージョの美しかったこと!心が共鳴して他のことは何も考えず音楽に浸ることができた。ピアノの多面的な可能性を最大限に活かし伝えてくれた貴重な機会でした。
 あと半年ですね。6月が来るのが怖く、考え出すと途方に暮れてしまいます。たくさん幸せをもらったのに……。【北区:K. A. 】

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ミケランジェロ・カルテット
2005年12月11日 スタジオ・ルンデ
○多分最初で最後の機会だったと思いますので、名曲込みで、ハイドンからバルトークまで聴かせてもらえ、弦楽四重奏ファンとしては幸せでした。ベテラン四弦の音の溶け合いが素晴らしく綺麗でした。時間的にアンコールはあるまいと思っていましたが、やってもらえ、その点でも幸せでした。【緑区:K. I. 】
○今井信子さんの演奏はソロリサイタルでは何度か聴いているが、クワルテットの一員としての演奏は聴いたことがなかったが、それをぜひ聴きたかった。他の三人の方についてはまったく予備知識がなかったが、「有名度」においてはやはり今井さんが頭ひとつ抜け出しているのではないかと思った。こういう場合、ともすれば「今井クワルテット」になりがちなものだが、結果を先に言うと、そういう雰囲気はまったくなく、四人の演奏者がまったく対等に渡り合うという感じの演奏であった。これはヴィオラという楽器の性格にもよるだろうが、やはり何といっても今井さんの人柄によるのではないかと思う。
 当日の演奏曲目のうち、ハイドンとシューベルトについては、このレベルの人たちにとってはおそらく初見でほとんど完璧な演奏ができてしまうので、あとは細かなニュアンスの統一をするぐらいだろう。やはりいちばんの聴きものはバルトークだった。
 バルトークの6曲の弦楽四重奏曲の中では、この第1番はかなり古典的な雰囲気を残している作品だと思うが、楽章構成をはじめとして、音の重ね方や和声の使い方など、やはりそれまでの音楽とはかなり違った点がある。それに、曲の作り方がいわば多層的なので、それをどう解きほぐすかというのがひとつのキーであろう。この日の演奏は個々のパートを意識するというより、全体として一つの音の響きを作るというスタイルであったように思う。もちろん、ソリスティックなところもずいぶんあり、そういうところはまさに個人技を聴かせてもらったが、全体としてはきわめてきちんとした合奏を聞かせていただいたという感じで、特に四つの楽器が音を重ね合って進行する部分はまさに弦楽四重奏の醍醐味を味わったのであった。しかしそれにしてもあの複雑な楽譜を実になんでもない様子でらくらくと演奏されるのは、聴いていてまったく溜息をつくしかなかった。もちろん練習の過程ではきびしいやりとりがあり、さまざまな工夫や試行錯誤もあったのだと思うが、いざ本番の演奏になるとそういうことがぜんぜん感じられないのはたいしたものである。先日のアルテミス・クワルテットでは、厳しい練習の雰囲気が本番になってもはっきり残っており、雰囲気がぴりぴりしていたのに比べると、まさに音楽を知り尽くした音楽家たちが余裕を持って演奏している雰囲気であった。
 その他の二曲については、ハイドンはいわば古典の曲で、優雅な雰囲気が上手に作られていたし、シューベルトではこの曲の特徴である美しい旋律を心にしみいるような音色で聴かせてもらった。「技」についてはもういうことはなく、例えば四つの楽器がユニゾンで早い動きをするところで一分の狂いもなくぴったりと合うのは見事なものであった。
 アンコールはスメタナの「わが生涯」の第三楽章だった。3時に始まったのであったが、終演は5時半に近かった。熟達の演奏家たちが、自分の持っているものを惜しみなく出しあって完璧なアンサンブルを作っているさまを十分に味わってすっかり満足した。アルテミスのような、とにかく前向きで意欲的な団体の演奏も印象的だったが、この日の演奏はまた別の意味で、室内楽の一つの形を聴かせてもらったような気がした。【知立市:T. S. 】

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ミロ・クァルテット
2005年12月6日 スタジオ・ルンデ
○今回の目玉?の「Tinnitus Quartet」は題名そのままの曲で非常に楽しめました。先月のアルテミスの時にも演奏前に名解説がありましたが、今回のヤマモトさんの説明も分かりやすく、曲そのものを充分に堪能することができました。初演曲などの場合には、作曲者の意図やプログラムに取り上げたねらいなどの説明が曲の理解には有効なのではと感じました。ベースで鳴り続ける「耳鳴り」が印象的な面白い曲なので、機会があれば再演を聴いてみたいと思いました。
 前半で充分満足したので、後半はおまけのつもりでいたのですが、「わが生涯より」も素晴らしかったです。特にポルカのリズムの揺れが、これまでに聴いたことのない感じで非常に面白かったです。【千種区:J. I. 】
○緊張、若さ、集中、とても良かったです。ひき込まれました。【西尾市:A. S. 】
○カルテットのすばらしさを充分楽しめた。【金沢市:C. E. 】
○力強くて流麗なハーモニー、超一流の演奏を身近で聞けて幸せでした。【金沢市:H. E. 】
○大変すばらしいコンサートでした。話には伺っていましたが感動しました。又、ぜひ機会がありますように。【岐阜市:T. K. 】
○シャープな切れ味だけれど、あたたか味を感じるベートーヴェンでした。とても良かったです。ディヴィッズ曲、スメタナの耳なりをずっと聴かされるのでは、と私も心配しましたが、高音の耳なりに他の弦の音が溶けあい、いい感じでした。コオロギの鳴き声と溶け込むところは特にいいと思いました。スメタナ「わが生涯より」は、今まで聴いた中でも、ちょっとない、アイディアあふれる演奏でした。勢いのある絶妙のアンサンブルはもとより、第2楽章のジャズィな味は凄かった。スメタナってこんな風にも演奏できるか、と思わせる演奏でした。
 アンコールにハイドンをやってくれたのも、ファンには嬉しかったです!【緑区:K. I. 】
○素晴らしい!! 久々にすごい四重奏を聞きました。本当にありがとうございました!!!
 今日、初めてここを訪れました。実は私は1981年5月生まれ。その縁を感じていたのに、ここを閉められてしまうと知り、ショックでした。今後はできる限りの演奏会に来たいです。【四日市市:Y. A. 】
○ヘェー、私の曲はこんなふうにもなるのか、と、ベートーヴェンさんやスメタナさんが驚いているかも知れないけれど、実に楽しく面白く、最初の一音からひき込まれてしまいました。スメタナさんのノートに画家ミロの一刷毛が淡く加わっている――と、その色や形が耳に見えてくるようでした。
 「耳鳴り」は全然氣になりませんでした。あって当然の音になってしまうと、これが“生”の特徴なのでしょうし、素人のありがたみでもあるのでしょう。自分の目が、忙しく働いているパートに行ってしまうので、そういう動いている音が主に聞こえて、「なーんだ、おどされて覚悟していたけれど、名曲じゃないの」という感想です(「耳鳴り」を聴かせるのが目的の曲だったら悪いけど……)。
 聴き続けたいと思わせられるSQグループがふえて、幸せなような、困ったような気分。
 静かにアンコールが終わったあとの、あの数秒の“まっ白”な時間は、いい演奏と同様に感動的です。そういう時間を作ってくれるルンデのお客様が好きです。大好きです。【中区:M. S. 】

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クリスティーネ・ショルンスハイム チェンバロ・リサイタル
2005年11月27日 スタジオ・ルンデ
○まだ2回目ですが、ショルンスハイムさんの演奏は本当に端正で素晴らしい!(多分、演奏以前のことが素晴らしいのでしょう。)今日は指づかいや、レバーのところに手がいくところもしっかり観察でき、その点でも大満足です。好きなハイドンの曲がチェンバロで聴けたのも大変幸せでした。ヘ長調ソナタの第2楽章のチェンバロが上段を弾くところで琴のような音色が感じられたのも面白かった。
 後半、C. Ph. E.バッハのアダージョの最後の方で、音が少なくなってルンデの空間に響くとき、「時よとまれ」という感じになりました。最後のホ短調パルティータも、今日程曲の良さを感じたことはありません。本当に演奏も見事でした。アンコールのスカルラッティ、バッハのホ長調インベンションも素晴らしく美しかった。願わくは、これがルンデでチェンバロを聴く最後の機会ではないことを!【緑区:K. I. 】
○そういう言い方が許されるかどうか判らないが、まことに男性的でエネルギッシュなチェンバロであった。なまじなピアノ演奏よりもよほど迫力があり、表現に幅が感じられて驚いた。
 ハイドンの「カプリッチョ」は、ユーモラスなタイトルの由来が頷ける楽しい曲。締め括りのバッハは、端正で威厳に満ちた音楽だった。【Annon.】
○CDは昔から聴いていましたし、サイトウ・キネン・フェスティバルでも聴いているのですが、正確な演奏であることに加えて、充分に練られた演奏で、心になじむようでした。
 ルンデは初めて来ました。質の良いコンサートをしておられるのは知っていましたが来るチャンスがなく、今回初めてです。小さいですが奏者が近くて良いと思います。【東大阪市:H. K. 】
○柔らかく明るい音色。音がふわっと響いた後、空間に溶け込んでいく瞬間がなんとも心地良かった。ハイドンのヘ長調のソナタでは、左右の音色の違いが面白く、まるで違う楽器の合奏のように感じられるところもあり楽しかった。J. S. バッハのパルティータは、ヴェテランの貫禄で深みのある演奏。さすがです!【北区:K. A. 】

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アルテミス・カルテット リゲティを弾く
2005年11月22日 スタジオ・ルンデ
○リゲッティー、おもしろかったです。(素人なので)これって音楽?練習中?と感じてしまいますが、よかったです。映画音楽に使われていますか?【岐阜市:T. .T 】
○終わってみれば、今夜もすごいコンサート! リゲティを聴いたことはありませんでしたが、なる程バルトーク書法的と思わせる第1番、また何ともすごい「変容」の第2番でした。論客ルンゲさんの解説も素晴らしく、初の私には大助かりでした。
 好きなシューベルトとアンコールにバルトークのピッチカート、これも良かった。とても良く考えられた、そしてまずは聴けないであろう素晴らしいとび切りの演奏を聴けて幸せです。【緑区:K. I. 】
○何ということだ。ほめるのに適当な言葉がない。所詮すばらしい音楽を形容することは言葉ではできないのだ(ということを再認識させられた)。ルンデが自主公演をしないのであれば、私たちは次回彼らの演奏をどこで聴けばよいのか。ほかの日本のホールでも、彼らは今日のような興奮を聴衆に約束してくれるのだろうか。【K. T. 】
○ジェルジイ・リゲティの弦楽四重奏曲第2番は大変良かったです。第1楽章、第3楽章、第4楽章は聴き入ってしまいました。弦楽器の特殊奏法に感動しました。無調音楽の楽しさを知りました。
 ロールハインツ・シュトックハウゼン、ヤニス・クセナキス、ルイジ・ノーノ、クルターク、武満徹、ピエール・ブーレーズ、ジョン・ケージ、ルチアーノ・ベリオ、アルブォ・ペルト、細川俊夫、南サトシ、西村朗、ルトスワフスキー、シマノフスキ、よりリゲティの方が現代作曲家の頂点だと思います。【Annon.】
○鮮烈な印象の残る演奏会だった。この団体の演奏には2002年の5月に接しているので、そのときにどんな印象を受けたのかと思い、そのときの感想を引っ張り出して読んでみたが、おそろしいほどの緊張感が最初から最後まで途切れることなく続いたという感想が残っている。今回も基本的にはまったく同じ印象を受けた。
 ところで、今回はリゲティの曲が2曲演奏された。自分にとってリゲティの曲を聴くのははじめてなので、予備知識なしに聴くのはちょっとしんどいかなあと思っていた。ところが開演前のトークで、2曲目の前にルンゲさんの解説があるというので、やはり演奏するほうも解説の必要性を感じているのだなあと思った。
 まずリゲティの弦楽四重奏曲第1番から始まったが、これは「ノクターンの変容」という副橿がついているし、12の部分に分かれているようなので一種の変奏曲のようなものかと思ったが、とにかく弦楽器の限界を徹底的に追求しているような曲で、聴いているほうとしては曲想を追いかけるだけで精一杯で、曲を味わうところまではとてもゆかなかった。全体の印象としては、現代社会の持つ合理性と非合理性がきしみあっている有様を写しているように思えた。
 短いブレークのあと、4人が登場した。ここで解説が入るはずなのにどうして4人とも出てくるのかなあと思ったら、なんと実演付きの解説なのであった。「この曲にはリズムもメロディーもありません」から始まって、楽章ごとの聴き所が実演をまじえて説明された。「コントラスト」と「パラドックス」がどうやらキーワードのようであった。「仕掛け」についても詳しい説明があったが、よくもこんなことを考え付くものだと思うほどさまざまな「仕掛け」が施されているようであった。
 演奏のほうは、まさに楽器の持っている性能を極限まで追求したような音楽が、おそろしいほどの演奏技巧と合奏技術で、目がくらむような色彩を伴って展開された。印象はまことに強烈で、この日この場所でリゲティを聴いたということはおそらく一生記憶に残るであろう。
 そして休憩の後はシューベルトの「ロザムンデ」。これはまたまことに穏やかな音楽で、シューベルト独特の甘い旋律が流れ、またそれを実に美しく演奏した。ただし、実はシューベルトの音楽にはときどきはっとするような悲劇的な部分があり、そういうところに来ると、がらっと雰囲気を変えて演奏するあたり、やはりこの団体は「ただもの」ではない。
 アンコールはバルトークの弦楽四重奏曲第四番の第四楽章だったが、これはリゲティの第二番の第三楽章と関連があり、そのいわば「原典」を演奏したというわけである。これはなかなかしゃれていた。
 現代音楽を実演付きの解説をまじえて聴くことができ、古典的な曲もあり、最後にはバルトークも聴けたという、まことに内容豊富で充実した演奏会であった。それにしてもあの複雑怪奇な楽譜を演奏するためにはおそらく気の速くなるような練習が必要なのだろうと思う。その努力には感嘆するばかりである。【知立市:T. S. 】
○リゲティの開始音で、まず完全にイカレてしまった。第一ヴァイオリンのプリシェペンコの豪快な弓遣いを見ていると気分爽快にすらなる。いやはやもの凄いクヮルテットだ。精緻に組み立てられた第二番の面白さ……「現代音楽」は目の前で演奏を見ながら聴かなければダメだと、つくづく思う。後半、打って変わって甘美なシューベルト――美しい。10月のボロメーオSQもそうだったが、いわゆる気鋭のクヮルテットの懐の深さは、おしなべて並みではない。コンサートが終わって時間が経ってからも、快い興奮が納まらない貴重な体験……。【Annon.】
○リゲティの2番は聴いたことがなかったのでワクワク。予習してこなくて良かった。ルンゲさんによる有り難い解説とSQのデモ付き豪華版で聴けたなんて! 「速く短くすればする程遅くなっていくように感じる」のはなぜなのだろう。「調子のずれた100個のメトロノームを思わせるピツィカート」も面白かった。「連続するG#の奏法や音色の変化」は一番興味があったのに、とても短く感じて迷宮入りしてしまった。混沌とした世界に入り込み、じっくり聴き入った。リゲティは物理学を志していたそうで、そのセンスが活かされているのだなと感じた。実に贅沢な時間を過ごせて幸せ。ありがとうございました!【北区:K. A. 】

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児玉麻里 ピアノ・リサイタル 『ベートーヴェン:ソナタ全曲演奏』 第5回
2005年11月13日 スタジオ・ルンデ
○ハンマークラヴィアのアダージョ楽章は本当に素敵でした。又、フーガが楽章がこれほどclearに聴こえたことはありませんでした。因にバックハウス、ソロモン、最近は迫昭義さんの全集をenjoyしています。益々のご発展を!!【緑区:I. A. 】
○前半3曲は、チクルスでもないと聴けない曲と思いますが、多分若いベートーヴェンを、興味を持って聴きました。随所に若々しい感情のような、また後年の発展につながるような部分があり面白かったです。3曲とも、意外にアッサリ終わるのにも、ちょっと驚きました。児玉さんの、いさぎよく始まる演奏、ダイナミックですっきりしていて楽しめました。
 後半の長大なハンマークラヴィーアも、ルンデの空間にピアノの音色が一杯にひろがり、聴きごたえがありました。最後まで緊張感のある素晴らしい演奏でした。児玉さんは、おちついたみごとなファッションで、それもいつも楽しんでいます。【緑区:K. I. 】
○音が歯切れよくすきとおっていて何度も深呼吸しながら聴きました。あっという間に終わったピアノソナタでした。とても美しい演奏でした。【広島県:N. T. 】
○前半の初期のソナタも、児玉さん特有の堂々たるスタイルで、楽しく聴けた。特に第6番ソナタはポピュラーで懐かしいメロディー。
 さて、「ハンマークラヴィーア」ソナタは実演で初めて聴く。ケンプが「弾きはじめると大洋へ乗り出した感じ」と述べたというが冒頭の ff から激しく、ドラマチックな成り行きを予感させる。第1楽章は、構想雄大で児玉さんの明晰なタッチが身体をゆさぶる。ペダルが床に響き、振動が私の所へ伝わる。第3楽章は永遠に続くんじゃないかと思う程夢のように美しい。ロマン派の原型が詰められていて、例えばショパンのノクターン風の所もあり、作曲当時のベートーヴェンの苦境とは全くかけはなれている。第4楽章はフーガ風で構成が堅固。ともかく児玉さんの明快で雄渾な演奏に大変満足した。それにしても児玉麻里さんは美人である。【中区:T. F. 】

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鈴木秀美 バロックチェロ・リサイタル J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲全六曲
2005年11月5/6日 スタジオ・ルンデ
※第1日=5日:
○私もチェロを習っています。また、今晩から、一所懸命練習しよう、という気になりました。【Annon.】
○鈴木さんのバロックチェロこそ、ルンデの場で聴きたいと思っていたので、実現してもらえて幸せです! 雄大な音の出るモダンチェロの演奏も大好きですが、バッハの「いかめしさ」が本当に楽しいです。
 今日の第2番プレリュード、第5番サラバンドの演奏は特に好きです。【緑区:K. .I 】
○演奏者の息づかいが聞こえるのがよかったです【豊明市:Y. K. 】
○感動しました。ルンデは、音楽をIntimateに楽しめる空間。もったいない……。【Annon.】
○5番が気合いが入っていてすばらしかった。大コンサートでは見られない、アットホームな雰囲気で良かったです。【Annon.】
○バロックチェロを見たことがなかったのでエンドピンがなかったことにまずおどろき、素晴らしい生演奏まで聴けて感動しました。【Annon.】
※第2日=6日:
○2日間にわたり、心にしみる演奏をどうもありがとうございました。【A. O. 】
○冒頭第2番のニ短調はバロックチェロにピッタリと思いました。響きが生きていました。第4番、第6番も鈴木さんによるバッハをしっかり楽しめました。アンコールも含め、素晴らしい演奏をありがとうございました!【緑区:K. I. 】
○バロックチェロは勿論、古楽器は、かねてより、好んでCDを聴いておりましたが、生で拝聴するのは、(チェンバロを除けば)今回が初めてでした。改めて、「古楽器こそは、生で聴くに如くはなし」と実感しました。素敵な響きと、不安定な音程・発音を全てひっくるめての魅力と申しましょうか。「バロックチェロ」と言うよりも、「あぁこれこそがチェロの音なんだ」といった思いでした。思わず涙が出そうになったコンサートは果たして何年振りでしょうか。ありがとうございました。
 偉そうに口出し出来る程、伺ってはおりませんが、このような、上質なホールの例会が閉じられてしまうのは残念でなりません。【一宮市:S. S. 】
○ここに来たのは2回目ですが鈴木さんの演奏は非常にすばらしかったです! CDを聞いてコンサートに来たのですが、やはり、生の演奏は一味ちがうと思いました。
 ルンデは、演奏者の近くにいれますので、親しみがもてます。コーヒーはおいしかったです。【春日井市:S. M. 】
○素晴らしい演奏を有難うございました。また聞かせて頂く機会を楽しみにしています。例えばアルペジョーネ・ソナタ等。他の作曲家の作品も伺いたいと思います。【昭和区:S. M. 】
○バッハの無伴奏チェロを初めて聞きましたが、チェロの低音がよかったと思います。ホールも小さくて、演奏者の表情もよく見え、またよい演奏がありましたら、来ようと思います。
 こんなに良い所があるなんて知りませんでした。もっと早く知っていれば……。6月までなんて残念です。【蒲郡市:H. M. 】
○雨のチェロ(無伴奏)、しかもバッハは似合い過ぎで、初めて伺いましたが衝撃を受けました!特に曲の終わった後の弦の余韻はライヴならではないかと感じ、しばらくじっとしていたい気分になりました。ありがとうございました。  おかげ様でさらに室内楽にハマリそうです。閉会までなるべく伺いたいと思います。【浜松市:T. T. 】
○初めての参加です。チェロの音が大好きなので、これからもいろいろ聴きに行きたいと思っています。【桑名市:Y. K. 】
○一昨年の藤原さん以来の、ルンデ&無伴奏でした。全曲演奏は正直大変かなと構えていましたが、鈴木さんの熱演のおかげで普段聞かない番号の曲も聞き入ってしまいました。また、最前列でしたので、魔法のように動く左手、弦が弾かれて振動するさま等、視覚的にも楽しめました(チェロ側面の美しい絵もバッチリ見れました。)。現代のチェロと異なり抱えるように弾く姿は、月明かりの野外で悠然と奏でる吟遊詩人のようでした。
 ルンデは、演奏家の息づかいまでわかる素晴らしいホールです。中高年の男性が一人で来ている姿が多く見られ、オヤジとしては安心です。6月で例会が終わると聞きとても残念です。長い間お疲れ様でした。【瑞穂区:K. T. 】
○例会には初めて参加させていただきました。少人数だけで演奏者の息づかいも感じられる中で音楽を楽しめ、まさに至福の時を過ごさせていただきました。また参加させていただきたいと思います。鈴木秀美さんについては最近バッハのCD、著書も購入したばかりで、まさにぴったりのタイミングで演奏がきけうれしく思っています。【豊橋市:T. N. 】
○15年前のライブ、CD2回、今夜のライブ基本的には同じ、と思いました。
 古希すぎて久しく遠出の演奏会(特に夜間)ははばかられます。ルンデとの御縁は鈴木秀美のバッハから始まりました。今まで楽しい15年でした。ありがとうございました。【津市:M. K. 】
○鈴木さんのような著名な方の演奏会は久し振りです。バロックチェロは余り聴いていません。テールピンがないので、保持が難しいだろう事は想像は充分できます。弦は当然ガットですね。余り大きな音量ではないですが、しっとりとした素晴らしい音色です。弓の毛は見た処ダブダブでないのに三重音でひいてみえるのが分かりました。
 五弦の Cello は初めて見ました。古楽器によるコンサートは数回ありますが、五弦は初見参です。調弦を知りたいです。今日買ったガット・カフェに書いてあれば嬉しいです。  ルンデには初めて来ました。私は室内楽が好きで、喫茶店などの数十名の席のコンサートや1−400名くらいのキャパのホールにはよく出掛けます。ここはながめた処ザッと100名程度でしょうか。舞台は本格的ですね。【Annon.】
○実に素晴らしい。全体の印象を一言で言い表せば、古色を帯びた極上の水墨画、といったところ。じっくりと弾き込まれた一つひとつの音が、滋味深い枯れた音色を響かせながら、一幅の幽玄な絵を描きだしている。耳に心地よく、淡々と胸に染み入る、この奥深い音の響きを生み出しているのは、第一に彼の演奏技能であるのはもちろんのことだが、いくらかは楽器の功績でもあるのだろう。音色と音楽表現が絶妙に調和していて、彼がこのチェロを選んだのか、チェロが彼を育てたのか、楽器と演奏家の幸福な出会いである。そんな美しい筆をもって招き出されていたのは、ありふれた日常のたたずまい、質素で穏やかな人々の暮らしと見えた。次々と描きだされる場面場面に、ほのぼのとした彼の人間味がにじみ出されている。
 私が初めてルンデに来たのはチェロのオーフラ・ハーノイのときで、バッハの第3番も弾いたが、それを思い出す演奏家も人さまざまという感を強くする。彼女の踊りだしたくなるようなエネルギッシュな演奏にも妙に感激したものだが、今回の鈴木秀美による全曲演奏は、バッハ無伴奏チェロ組曲演奏の、一つの境地を示していると思う。【四日市市:K. K. 】

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ボロメーオ・ストリング・クァルテット & 星川美保子
2005年10月29日 スタジオ・ルンデ
○前半の2曲、初めて聴きました。聴いていて力が入り、第3楽章のソプラノが入りホットしました。私にも「初めてのお客さん用の口答解説」が大変役に立ちました! 調性のなくなる音楽が歌とよく合うというのも不思議です。第4楽章、弦の音が人声のように聴えるところがありました。こういう曲を見事に聴かせてくれたボロメーオも星川さんも立派!
 後半のドボルザークとモーツァルトのアンコール、昨夜のパノハの「芳醇なワインの味」とは、まったく違う、しかし魅力のある演奏でした。アレグロは強いリキュールというところでしょうか。【緑区:K. I. 】
○とても素晴らしいアンサンブルでした。迫力がすごく、感動しました。これからの演奏が楽しみです。ルンデは、和やかな雰囲気で嬉しいです。【中村区:M. K. 】
○前回同様、瑞々しい感性に溢れたクヮルテットを堪能しました。前半と後半の鮮やかな対照の妙にも感心。シェーンベルクは、とにかく「腕」の確かさに唖然とする想い。ソプラノも新人ながら、美声且つ存在感あり。この難曲を達者な連中に伍して劣らず、見事なもの。オペラデビューも成功とやら先が楽しみです。21世紀だな、の感、しみじみと。【Annon.】
○ボロメーオSQの演奏スタイルを一言で語るならば、「丁丁発止型」でしょうか。弦楽四重奏は音が調和する時、もっと音が広がるはずなのに……。後半のドヴォルザークを聴きながらそう感じました。彼らは意図的にこのようなスタイルをとっているのかもしれない。「カミソリで切られる」との評は、前回の演奏ではよく分からなかったけれど、そういうことなのかなと思った。
 シェーンベルクの2番は、期待の星川美保子さんが重みのあるゲオルゲの詩を語りかけるように、深い味わいで堂々と聴かせてくれて良かった。これからもご活躍を!【北区:K. A. 】

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吉原すみれ 《響 9》
2005年10月22日 スタジオ・ルンデ
○一度ききたいと思いながらなかなかチャンスがなくて初めてききました。すみれさんの世界をのぞかせてもらった気がしています。この頃気軽に演奏されたらいやな気がするのはわかっているのですが、あまりに熱れつにされても息苦しくなってしまうのです。勝手ですね。お話楽しかったです。【千種区:E. K. 】
○吉原さんのリサイタルは数多くは参加していませんが、楽器・動きを観る要素もあって、パフォーマンス(演奏という意味もあるのでしょうか)としても面白かったです。サイド・バイ・サイドの出だしから曲の本体に入っていくところと左右のリズムの違い、高橋曲の、途中での鏡(ウンダ?)のうなりと曲の構造、Zivkvic曲のビブラフォンの入ったことによるパーカッション曲としての大きな変化が前半では興味深かったです。池辺さん、何故「化学用語」をタイトルに使われたのでしょうか。きいてみたいです。演奏の大変な曲です。でもルンデでないと聴きとれない微妙な部分もあり、ここで聴けて良かったです。最後の曲も、ソロ曲らしい面白さがありました。これも演奏は大変だったと思います。パーカッション・ソロの演奏会は、聴いたことすら数少ないのですが、まず聴けない吉原さんの演奏に触れられ、幸せでした。【緑区:K. I. 】
○様々な楽器にこんなにたくさんの音色があるのかと驚きました。音の舞台でした。楽器の会話や感情を楽しみましたが吉原さんの力量があってこそだと思います。もう一度ルンデで聞いてみたかったです。もったいない、こんなステキなルンデがあとわずかだなんで、残念の一言です。【Annon.】
○久しぶりの(20年ぶり!?)吉原すみれさんの“音”を楽しみました。あの時の感動がよみがえり、一人でニヤニヤ ウルウル……しました。
 「音」……堪能しました。ありがとうございました。時に黒づくめのすみれさんが呪術師に見えてしまいました。(ごめんなさい)。【八王子市:M. I. 】
○自由な感じで不思議な曲が多く、楽しませてもらいました。楽器の奏法も色々あるんだなぁと驚きました。学校でそろそろアンサンブルの練習に入りますが、とても参考になって良かったです。ソロのアンサンブルは初めてだったので、いい体験になりました。機会があれば、また聴きたいです。
 ルンデは、身近な感じで、いいと思いました。初めてきたのにもうすぐなくなってしまうなんて、さみしいです。良い演奏会をありがとうございます!!【尾張旭市:A. N. 】
○不思議な音がたくさんあっておもしろかったです。マリンバの手で演奏しているところが、いろいろな奏法があったところが、すごいと思いました。【尾張旭市:M. K. 】

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マンハッタン弦楽四重奏団 ショスタコーヴィッチ:弦楽四重奏曲 全15曲連続演奏会
2005年10月10日 スタジオ・ルンデ
○肉体的、精神的にやっぱり疲れましたが、演奏者は聴衆の比ではないと思います。最後まで集中力を切らさない演奏は、素晴らしいの一言につきます。
 Nr.3はよく聴く曲なのでわかりやすかった。Nr.5はショスタコーヴィチらしい(Symphonicなどのリズムに似ていて)と思います。
 Nr.15は最高……。緊張感と心の慟哭が聞こえてくるよう……。【南区:S. Y. 】
○最後まで緊張感の途切れることのない演奏、すばらしかった。決して手を抜かない。弦がよく鳴っていた。【犬山市:N. M. 】
○初めて聞かさせていただきました。1時45分から9時まで最初はとても長く感じられましたが、聞いているうちにとても早く終わったように感じました。すばらしい演奏でした。【春日井市:J. M. 】 ○普段は古楽中心で、過去にルンデによせていただいた機会も全て古楽でしたが、今回は「このコンサートは勉強になる」「一生に一度の機会だ」と思い参加しました。「しんどいだろう」と予想していたのですが、最後まで音楽を純粋に楽しむことができました。現代音楽らしく、奏者と限界の能力を求める楽曲であることは、ふだんショスタコをききなれない私にもわかりましたが、それを最後まで最高の精度できかせていただいたことに感謝します。【Annon.】
○演奏の良さは言うまでもないが、臨場感は何ものにも変えがたい。4人の演奏家の個性の相違と融和への努力が見られるだけでも楽しい。作品の相貌が刻々と変化する感はCDなどでは感得できないもので、顔を見、目配せを見ていると、音楽の方向も明らかになってくる。生きたショスタコーヴィッチを感じられるのがいい。そおういう演奏となっている。【Annon.】
○一生に一度しか体験できないような貴重な機会をお与え下さいまして感謝します。力強さと繊細さの満ちた、演奏に魂を揺さぶられました。「マンハッタンQ」の名前は忘れません。今後も度々来日して20世紀の音楽を聴かせて下さい。それとも無くすには惜しいこのホールもろ共、ニューヨークへ連れて行って頂きましょうか。LunchもSupperもピクニック気分でたのしく美味しくいただきました。ご馳走さまでした。【千種区:M. Y. 】
○6番、8番が特に美しかった。ルンデはやわらかい響きがする。奏者も美音を出しやすいホールだと思った。【Annon.】
○1番から順に聴くとみんな初めて聴く曲に思えるが不思議だ。3番あたりからこの曲が最後かもしれないと全力で作曲に打ち込む作曲家が見えてくる。作曲しながら新しいアイデアが生まれて、次の曲が仕上がる。そんな連続が15曲に実った。めったにはできないけれどこれがショスタコーヴィチの正しい聴き方のように思えてきた。
 演奏はどの曲も密度が濃い。折り返し点の8番は劇的でよく聴く曲だが、演奏はそこだけ突出しない。15曲の流れの中でおさまっている。他の曲が同レベルで、目のつんだ演奏をしている証拠だ。全曲聴いて見えてくるものがある。現代的で乾いてはいるが豊かなメロディーがある。それがフガートなど対位法をつかって展開され時々固定の特徴ある旋律が顔をのぞかせるものと理解していたが、それに加えて豊かな和声を支えていることが目前の演奏でよく分かった。
 一曲一曲これが一番の傑作だと思いながら最後まで聴いてしまいました。仕上がったばかりの作品の試聴に立ち会ったようなすばらしい体験でした。【中村区:M. I. 】
○とても良かったです。遠くから来たかいがありました。ショスタコの室内楽聴くのは今日がはじめてです。ルンデはとても音響の良いアットホームなホールと思います【大阪府:M. F. 】
○素晴らしいです。曲を作った人、Performers、企画者etc いろいろな人の才能の積み重ねなんでしょうネ。これからも良い時間を創ってください。
 第1ステージでは、何故か、「スターウォーズ Episode」の最後の戦いを思い出し、戦いのむなしさ(寂しさ)を感じました。 adagio のせいでしょうか。
 第2ステージ:自分自身が少しリラックスしてきて、楽しかったです。各楽器の重なりなどすごいなあと感じました。
第3ステージ:第11番おもしろかった。
第4ステージ:食事後で気分もよく、おもしろい音楽でよかった。最後の曲が印象深いです。【岐阜市:T. T. 】
○格別の企画に、心から感謝。本当にこういう機会でもないと、全曲を集中して喜々と押すことは出来ない。重ねて感謝。
 第1ステージは、どれも素晴らしかった。第2ステージ以降では、8番、10番。12番の第2楽章。全体に遅めのテンポで、音の多彩さを十分に楽しめた。5番の第1楽章では、怒りの陰の悲しみがとても良く表現されていたと思う。しかし、10番の第4楽章、14番、15番は、もう少し厳しい、表現の幅を大きくとった演奏の方が良かったのではないか。また全体として、和音の力強い表現は素晴らしかったが、旋律を浮き彫りにする箇所では、もっと強調した方が良いと感じた。
 ショスタコーヴィッチの音楽は、悲しみ、怒り、不安、憧れ、希望、喜び――すべて率直で、虚飾がない。感傷的なものは、どこにもない。個人的には、ヴィヴラートもよけいだと思っている。その点で、第一ヴァイオリンの演奏には違和感を感じた。「マタイ受難曲」のアリアを、「カルメン」で歌うような違和感である。他の作曲家の作品は別として、ショスタコーヴィッチに関しては、基本的な姿勢の問題として、納得できない。
 ルンデの印象 :名古屋に転勤になってからのお付き合いなので、16年になります。終わってしまうのが本当に残念です。予算の都合もあるので、なかなか来られないのですが、あと半年あまり、よろしくお願いします。【一宮市:J. N. 】
○ショスタコーヴィチの弦楽四重奏を全部聴けるなんて。以前LPでタネイエフ四重奏団の15番を買って聞きました。まるで「音の矢」が飛んでくるような迫力に驚かされました。この曲をぜひ生で聴いてみたいものだと思っていました。当日もこの曲だけ、音が放たれるための仕掛けがあったのですね。CDの全集は何種類か持っています。でも一度に全部聴くことなんかありえない。朝の10時から夜の10時まで。休憩をはさむといっても疲れました。でもどんどん引き込まれていきました。弦楽四重奏自体が非常に純化された響きのものですが、ショスタコのSQ、まさしくどんどん無駄なものが省かれて、抽象的ではあっても、気持ちがむき出しになっていくと言うか。
 絶大なパワーを持って弾ききったマンハッタンSQに敬意と感謝を。そしてこのような場を提供してくれたルンデに感謝。こんな感じでベートーヴェンのSQ全曲などというわけにはいかないものか。もう15年も前の彼らのCDがあるのを、HMVのネットショップで見つけたので、早速注文しました。【宝飯郡:H. I. 】
○まず、今回の「壮挙」が無事終了したことに、お喜び申し上げます。私にとっても、チケットを買って以来、期待と不安の日々でした。思い出すのは20年前、私がルンデの会に入会してまだ間もないころの、渡辺順生のオールナイト・コンサートです。あのころの私は眠気を感じやすかったので、バッハというなじみやすいプログラムなのにもかかわらず、初めから終わりまでもうろうとして聴いていました。自らの愚行を悔やんだものか、こんな演奏会を開催した者どもの「暴挙」を呪ったものか(もちろん冗談です−念のため)と、延々と続く調律の音にうんざりしながら考えたものです(チェンバロは環境に敏感らしい。演奏者自身が長々と調律までも……ご苦労さまでした。)。それに比べると今日は比較的体調もよく、朝から晩までということもあって、気分よく聴けました。
 とは言っても、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲とあっては、私にとっては気分の良さにも限界がありました。第1番の耳あたりの良さに気を良くし、第2ステージ最後の第8番までは「へえ、こういう曲を書くんだ(静かで悲しげな曲が多かったと思います)」と感心しながら聴いていましたが、第3ステージに入ると様相は一変したのです。何と表現したらいいか分かりませんが、それまでは楽章の合間に姿勢を変えたりしていたのですが、第3ステージにに入ると、その不快感に圧倒されて身体がイスにはりつき、身動きするのも忘れていました。最後の第12番の最終楽章が、しつこい繰り返しののち終了したときには、本当に「(終わって)良かった」と思いました。そして第4(最終)ステージは、再び様相が一変……。
 この日すべての演奏が終わるのは9時45分の予定でした。私は帰りの電車の都合で、すぐに飛び出せる態勢で最後の第15番に臨みました。ところが、何と!終わりそうで終わらないこの曲。ふつうなら落ちついて聴けるのですが、しだいに焦りがつのってきました。終わってから時計を見ると9時55分。突然気を取り直して、終演後の写真撮影ににこやかに参加しました。
 近鉄四日市駅に着いたのは11時すぎで、ここから自宅に最寄りの駅への電車はもう無し。「良かった。雨はすっかり上がっている。」たいていの人より速い私の足で、この時間だから可能な最短コースを通って自宅まで1時間10分。この日の運動不足の解消と演奏会で熱した頭を冷ますことをかねて、快適な夜中の散歩を楽しんだ。そして、寝るまえにお茶を1杯飲みながら、私はポツリとつぶやいた。「こんなことなら最後まで、焦らず演奏会を楽しめばよかった」雨が気がかりだったのです。【四日市市:K. K. 】
○第1ステージ:出だしから、曲も演奏も素晴らしい! 自分にとって「無印」だった第2番も良い曲でしたが、期待していた第3番の演奏は文句なしでしたし、第4番も凄い。この調子で最後まで行くのでしょうか、興味深々です。
 第2ステージ:ショスタコーヴィチの名曲は第8番などだけではない、と強く感じさせたステージでした。演奏は益々力も入り、第8番は私の観賞歴でも屈指の名演奏でした。(昼食時、「ショスタコは、あるところから、もうこれで最後と思いながら弦楽四重奏曲を作曲している」という意見を聞きましたが、ここまで聴き終えて、なるほどと思いました。)
 第3ステージ:ショスタコの弦楽四重奏曲が、20世紀の古典としてますます多彩になっていくのを追体験したステージでした。聴く者をしてここまでショスタコの音楽に集中させるマンハッタン弦楽四重奏団の演奏は本当に凄い!
 第4ステージ:最晩年は作曲技法が変るという知識を得ていましたが、続けて聴けば、最後の3曲も、やはり素晴らしいショスタコの音楽でした。各曲に作曲家が工夫していることは異なるとは思いますが、マンハッタンの演奏はどの曲も本当に素晴らしかったです。さすがに少し疲れはあったのでしょうが、音楽の質は変りませんでした。最後の曲での、明かりを消しての演奏は、ルンデではピエール・アンタイさんのチェンバロでのゴールドベルク以来と思いますが、今回もぴったりでした。ショスタコの作曲も、今日の演奏(指定なのでしょうが)も、素晴らしい終わり方と思いました。
 全体を聴いて:ルンデの場で、この恐らく二度とは聞けない連続演奏を聴けて幸せでした。奏者側も感じられたようですが、奏者と聴衆の間のシッカリした関係が最後まで継続したように私は感じました。なお、ショスタコは、奏者に奉げた最晩年の曲以外でも、結構ソロを活躍させていました。マンハッタンのように、ソロでも上手い人達なら引き立つはずですね。【緑区:K. I. 】
○試みとしての重さだけでも相当なものですが音楽的な感動が非常に深い体験でした。
 弦楽四重奏など室内楽でのショスタコーヴィチは彼の本音を書いているとどこかで読んだ気がしますが、心の奥底で彼は一生深刻な苦悩を抱き続けていたことがよくわかりました。24の調全てで1曲ずつ作曲することを目指して(結局15曲どまりでしたが)、それぞれ違う調性で異なった音楽を書いているのに、いつしかどの曲も同じような悲劇的音楽になってしまう。そしてお決まりのように葬送行進曲やら、不協和音の連続やら、せめぎあうような対位法やら、自分の名前の音名象徴やら、激烈な速さの展開やら、複雑で突拍子もない変化やらを繰り返して自分をいためつける。大衆相手の交響曲のような公的音楽では、明るくて格好よくてわかりやすい音楽を書くことを周囲から強いられることが多かった彼には、四重奏でだけは徹底的に悲観的に書かずにいられないほど深い痛みがあったようです。絵でいえば、晩年のゴヤみたいなものでしょうか。
 マンハッタン弦楽四重奏団の演奏はそうしたこの作品群の苦味と奥行きと説得力とを十二分に表現しつくしていました。面白くて楽しい音楽の魅力ではなくて、難しい音楽の魅力。アメリカの音楽家というとどうも技術優先の浅薄なイメージを持ってしまいがちな私ですが、そんな先入観を見事に裏切ってくれました。特に高音でのフラット気味の音程を逆手にとって激しい音楽の部分でかえって不安定感の表現手段としてしまっている第1ヴァイオリン、攻撃的ともいえる切迫感と豊かな音量をほこるヴィオラには圧倒されました。
 ショスタコーヴィチの後半生に音を通じて立ち会うような得がたい体験をさせてもらいました。【東京都:M. A. 】

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桑形亜樹子 チェンバロ・リサイタル〜生まれ変わる音達〜
2005年9月27日 スタジオ・ルンデ
○至福の時でした。素晴らしかった。ルンデの例会が来年でなくなるとはとても残念です。名古屋の文化の一つがなくなりますね。ご苦労様でした。【名東区:M. S. 】
○桑形さんとてもよかった。邦人作品も楽しく聴けたし古い作品もすんなりと違和感なく幸福に聴こえました【音羽町:A. S. 】
○メルラのまるで天上の音楽のように響く「半音階的前奏」から始まり、古い曲と現代曲が交互に弾かれるのを聴くという希有なコンサートでしたが、チェンバロ音楽が本当に楽しめました!
 前半の橋爪やよひさんの「エネク」の最終曲の声楽の入るところは美しかったです。フレスコバルディの「戦いのカプリッチョ」の超絶技巧の演奏もすごかったです。
 後半の、元はリュート曲の2曲も、チェンバロで聴けて幸せでした。間宮さんの曲も、少ない音で、とても面白く出来ていました。
 全体、すべてがチェンバロの為の曲のように聴こえたのは桑形さんの演奏のみごとさにもよるのでしょう。この空間でチェンバロ曲が聴けて、本当に幸せでした。(ここ以外では、それ以前には聴いたこともなかったので)。【緑区:K. I. 】

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河野文昭トリオ「ベートーヴェンとの対話」
2005年9月23日 スタジオ・ルンデ
○ベートーヴェンは少し身近に感じられるようになりました。素晴らしい曲ありがとうございました。【安城市:K. T. 】
○素晴らしい演奏、素晴らしい曲で堪能することができた。演奏者の解説も好感した。
(ルンデは)初めて訪れ、来年で例会が無くなると知り残念至極!!【一宮市:M. H. 】
○ヴァイオリン・チェロ・ピアノの音がはっきりしていてその三つの音色がとけあって深く重厚で美しい演奏でした。河野さんのお話もとても良かったです。ベートーヴェンのことは少し知っていましたが、彼の作曲の仕方、思いなど話しておられおもしろくベートーヴェンに近い気もちがうまれました。
(ルンデは)音楽が足もとから体をぬけていくステージと客席が一体のホールです。
【広島県:N. T. 】
○初めてのベートーヴェンのトリオだけのコンサートでしたが、本当にトリオらしい演奏で素晴らしかったです。前半の2曲は多分聴いたことがないと思いますが、変奏曲で面白かったです。
 堂々とした「大公」は圧感、アンコールのOp.1の暖徐楽章も、曲、演奏とも美しかったです!【緑区:K. I. 】
○ピアノの入る室内楽には演奏の上でちょっと難しいところがある。というのは、ピアノという楽器はそもそも独奏用に作られているので、他の楽器と「あわせる」ということに適していないように思えるからだし、音の質からいっても弦楽器や管楽器とは異質なので、弦楽器や管楽器との合奏は何となくぎこちない感じがする。それに音量が他の楽器に比べるとかなり大きいので、他の楽器とうまくバランスを取るのが難しい。従って、ピアノの入る室内楽ではピアニストが「合奏」ということにどれだけ気を使うかが決め手になる。特にピアノトリオの場合は、弦楽器が二人しかいないし、そもそもチェロという楽器は(特に低音部は)あまり音が伸びないので、ピアノに対抗するにはややもどかしいところがあり、いっそう心配りが必要である。
 さて当日の演奏であるが、結論的にいえば、バランスの点はかなりよかったと思う。河野美砂子さんを聞くのは初めてだが、練達のピアニストという感じで、かなり合奏に気を使っておられたのが感じられた。これはかなりの実力がないとできないことである。ヴァイオリンの四方さんの演奏もはじめて聴いたが、この日に限っていえば、力をやや抑えて室内楽的な演奏をするように心がけておられたように思う(おそらくソロになればまた別の弾き方をされるのだろう)。きれいなよく通る音で嫌味がなかった。河野文昭さんのチェロはよく鳴り、他の二人に決して負けていなかったが、低いほうの2本の弦の音がややくぐもって聞こえた。本人の話では低い弦にはガットを使っているということだったので、あるいはそのせいだったかもしれない。チェロの低い音域はもともとあまり音が立ってこないので、ソロのときならいいが、合奏になるとガットではちょっと力不足である。
 なお、室内楽の場合、メンバーの力量(そして粛わくば音楽的な経歴)が似通っていることがかなり大切である。その点、この三人は、どの一人も超有名というわけでもないが、実力の程はそれぞれしっかりと備わっており、アンサンブルとして、かなり理想的な形になっているように思えた。
 ところでこの日は二回に亘って河野文昭氏によるかなり長い「お話」があった。実は自分自身は音楽を聴く場合にあまり余分なことを入れないほうがよいと思っているので、この日のおしゃべりはちょっと多すぎたように思ったが、まあクラシック音楽に親しんでもらうためにはこういうことも必要なのだろうと思うことにした。【知立市:T. S. 】
○河野さんを知ったのは、ルンデ1985年6月21日「二つのチェロの対話」で上村昇さんとのコンサートでした。河野さんのチェロより、トークの上手いのが印象的でした。
 その後私が静岡フィルハーモニー管弦楽団(アマチュア)に在団中の2000年5月に河野さんのソロでドヴォルザークのコンチェルトを協演しました。河野さんと間近に接することができ、改めてトークに表れるさわやかな人柄を感じました。
 今回は奥様も参加するアンサンブルということで興味深く聴きました。プロ・アマの違いがありますが、家族でアンサンブルをすることが一番の幸せかと感じております。
 我家のコンセプトの一つは「音楽のある生活」で、家族6人の内5人が、アマチュアですがそれぞれが団体に所属してアンサンブルを楽しんでいます。【天白区:K. T. 】

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オーケストラ・アンサンブル金沢 第23回名古屋定期公演
2005年9月22日 愛知県芸術劇場コンサートホール
○はじめてアンサンブル金沢をききました。音がよくさばけてきれいだと思いました。ソプラノも音も容姿もきれいですが、もっとボリュームが欲しいです。フルートは感動しました。カルメンは悲しさとはげしさ、それに音の美しさによいしれました。打楽器、弦楽器のサービスもうつくしくうれしかった。【天白区:K. T. 】
○序曲の最初の音が、とても柔らかく、丸い響きがしていて良かった。フルートのべネットさんの超絶技巧でした。カルメンは力強く、またせんさいで良かった。アンコールのPerc. 合奏はカッコ良かった。ソプラノの方の声はキレイでした。もう少し大きな音になるとどうなるかききたい。(fffの力強さをみてみたかった。)【W】
○すべてとても感動して聞かせて頂きました。アヴェ・マリアで外山先生の伴奏(ピアノ)を聞くことが出来、驚きでした。【J. S. 】
○ソプラノの森麻季さんの美しい歌唱に感動しました。ベネット氏のドップラーも満足。カルメン、熱演を楽しみました。小編成でこれだけ美しく迫力ある演奏に感激。アンコール、ピチカートポルカ、最高によかったです。【松阪市:H. N. 】
○十年ぶりの「田園幻想曲」は懐かしい青春の想い出の曲でした。ありがとうございました。【半田市:M. M. 】
○人間の声の美しさを十分に堪能させていただいた。森麻季の透明で力強い声にのまれました。フルートの美しさも、カルメンのパーカッション……とても楽しい音楽の一夜でした。そしてまた岩城とは違う味を外山さんは引き出された一夜かな?とも感じました。【名東区:M. K. 】
○森麻季氏のソプラノは見事に澄みきったコロラトゥーラですばらしい。岩城氏の一日も早いご回復をお祈りします。一度OEKでホルストの惑星を聴いてみたい。【昭和区:T. O. 】
○私の好きな曲ばかりで大変よかった。「踊れ、喜べ……」の途中の拍手は興ざめ。益々のご発展をお祈りします。カルメン組曲は「展覧会の絵」のカルメン? 外山さんの「ラプソディー」にも似てアレンジは抜群、楽しく聴かせてもらいました。【瑞穂区:S. A. 】
○とても感動しました。久しぶりの曲ばかり……。“カルメン組曲”を始め“コジファン・トゥッテ”などなど。今晩はねむりにつくとき、思い出しながらやすらかに……。【瑞穂区:K. N. 】
○初めは現実味がなく、CDを聴いているかのようでした。とても小さな音を繊細でかつ芯の音が出ていて、弦楽器は不思議だなあと感じました。
 私はAlto Saxをやっているのですが、アルトでも繊細な音を出せるようになりたいと思いました。「カルメン」が目的で来ましたが、とても満足させて頂きました。かっこいい……。一人で聴きながら泣きそうでした。
 ソプラノの方の声を聴いた瞬間鳥肌がたちました。本当にすごい。とにかく感動をありがとうございました!! 演奏者の方々の団結感というかまとまりにもすごく感動しました!!【S. N. 】
○毎回心を動かされますが、今日はびっくりしました。オーケストラを聴いて“セクシー”だと思ったのは初めてです。改めてアンサンブル金沢はすごいなぁと思いました。【春日井市:M. O. 】
○素晴らしかったです!! 森麻季さんのファンになりました。もちろんオーケストラ・アンサンブル金沢は大ファンです。プログラムがよく考えられていました。アヴェ・マリアの後でカルメンはすごい!!【千種区:Y. S. 】
○肩のこらない楽しい演奏会でした。岩城さん早く全快して下さい。外山さんピンチヒッターご苦労さんでした。【東区:T. H. 】
○私はモーツァルトのモテットが大好きです。第3楽章のアレルヤは非常に楽しい曲です。ソプラノが森さんと聴いて飛んで来ました。前、テレビで森さんのモーツァルト「モテット」を聴いて大変感動しました。今回は森さんの生の声を聴きに来ました。ヘンデルのオンブラ・マイフも感動しました。ヘンデルのも、とてもメロディアスです。モーツァルトのモテットの第2楽章、第3楽章も最高でした。特に第2楽章はとてもきれいでした。【Annon.】

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鈴木理恵子&高橋悠治 デュオ・コンサート
2005年9月19日 スタジオ・ルンデ
○エネスコ:ヴァイオリンソナタは最後のアレグロは素晴らしいでした。「追憶」はむかしを思い出させる曲で素晴らしいでした。アンコール曲も良かったです。【中川区:S. A. 】
○高橋悠治さんは著作やCDを通じてその世界に親しんでいましたが、生演奏は初めてです。鈴木さんは前半やや固かったですが、後半滑らかさを取り戻されたように思います。前半2曲目は相当の難曲では?
 是非、再チャレンジしていただきたいものです。(ルンデは)今後とも良いプログラムに期待します。【港区:S. S. 】
○正直なところ、高橋悠治は病後、往年の精彩を欠くように思った。残念。鈴木理恵子は、これからますます進化する気配が感じられて、こちらは結構でした。【Annon.】
○素晴らしく幅の広いレパートリーを楽しめたデュオとソロのリサイタルでした。鈴木さんの難しいテクニックを自在に駆使した演奏も良かったですが、デュオでの高橋さんのピアノも見事でした。ちょっと変った味わいのエネスコのソナタとブロッホの無伴奏は、あまり聴いていませんでしたが楽しめました。コンサートホールでは初めて聴いたウィリアムスの映画音楽も、映画の中で聴いたときとはまた違った味わいで、素晴らしく良かったです。高橋さんの新曲も、予想していたよりはインターナショナルで興味深いものでした。おまけがピアソラ、凄い!【緑区:K. I. 】

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ミリアム・コンツェン&コルネリア・ヘルマン デュオ・コンサート
2005年8月31日 スタジオ・ルンデ
○コンツェンとヘルマンのデュオ・リサイタルということで初めてこちらに寄せて頂きました。コンサートは東京と名古屋と良く足を運ぶのですが、今までどういう訳かルンデには聴きにこさせて頂く機会が不思議と有りませんでした。凄く素敵なコンサートで楽しい時間がもてました。こんなに目の前でアーティストの生の演奏が聴くことが出来てこの価格で本当にいいのでしょうか?
 聴きたいコンサートがこれからもたくさん有りますので、是非又寄せて頂きます。【清須市:E. T. 】
○いい演奏でした。すばらしいひとときを過ごせました。【熱田区:T. I. 】
○まさに「ヨーロッパの香り」かと思いました。もちろん技術も抜群ですが、音楽の骨格がしっかりしていて、歌心があって、本当に「うまく」聴かせてくれます。楽しかった! ピアノのヘルマンさんも若い頃の女優の鰐淵晴子のようで、ファンだった私は見ていても楽しかったです。【緑区:K. I. 】
○落ち着いた音色、骨太のダイナミックな演奏、好感が持てました。大好きなシューマンが完璧な演奏で聴け大満足でした。二人の息の合った出色の「雨の歌」、完全燃焼の「ツィゴイネルワイゼン」、長く印象に残るであろう熱演でした。【北区:H. T.】
○期待していたコンツェン&ヘルマン、裏切られなかった! 世界の音楽界への若い力の台頭振りは素晴らしい。
 コンツェン――可憐な容姿からは想像もつかない「野太い」音に魅了された。そして美しいボウイング。最後の「ツィゴイネルワイゼン」を奔放大胆に弾ききってなお、弓の毛が一筋も切れていない。これは驚異だ。如何に正確に、また無駄なく弓が絃を捉えているかを物語っている。ゾロゾロと毛が垂れているとさも熱演を物語るようではあるが、またこれはあらぬところを引っ掻いていた証拠かもしれないのだ。
 ヘルマン――これも「大物」。極めてよくコントロールされたピアノは、緻密なアンサンブルの支えとなっていた。ソロでも是非聴きたい。
 クライスラーは、もう10年も経ってから聴かせて欲しい……。【Annon.】
○お二人がステージに登場されたときの第一印象は、若いに似合わず、すでに音楽家としての存在感があるなあということであった。もっとも、若いといっても演奏家としてのキャリアは20年になろうとするわけだし、なんといっても音楽の本場のヨーロッパで数々のステージに立ってきた人だから、そんなことは言わずもがなではあるが、やはりこれがキャリアというものであり、その国の音楽風土というものだと思った。
 シューマンのソナタからはじまったが、これは曲そのものが哀愁的な旋律に満ちており、旋律の流れがなんともいえない雰囲気を作り出す。コンツェンさんはそれをまさに120パーセント表現していた。多少荒削りなところもあったが、それがこの曲にむしろ合っていたようだった。コンツェンさんのヴァイオリンは豊かでりっぱな響きがして、ルンデの空間では収まりきれないほどであった。シューマンの曲だから、ピアノの部分にもかなりの重さがあるはずなのだが、この日の演奏は圧倒的にヴァイオリン主体で、へルマンさんがちょっと気の毒になるぐらいであった。とにかく迫力という点ではまったく圧倒的で、ヴァイオリン音楽のひとつの到達点を聴かせてもらった気がした
 そのあと、クライスラーの小品を3曲と、エルガーが演奏されたが、これはまたシューマンとはまったく違った風合いの音楽で、実は聴いていて気持ちの切り替えが難しかった。これはおそらく演奏者としても同じだったのではないだろうか。聴いていても、どこに焦点を合わせて演奏されているのかがちょっとわからないようなところがあった。それに、これは大変失礼な推測だが、コンツェンさんはこの種の曲はあまり得意ではないのではないかと思う。もちろん技巧的には完璧で非の打ち所はないのだが、この種の曲は演奏者が適当に「遊んで」くれないと、聴いていてもつまらない。この日の演奏がつまらなかったというわけでないが、もうちょっと遊んでほしかった。まあこれはまだお二人が若いということもあるだろうし、演奏者も人間である以上、得手不得手ができるのは仕方のないことであろう。
 後半はまずプラームス。これも旋律主体の曲であるが、シューマンと違って、曲全体を支配するのはむしろ優美な雰囲気である。コンツェンさんはこんどは優美さを前面に押し出した演奏をした。これもとてもすばらしかった。どうやらこういった旋律主体の曲がお得意と見えた。まあ考えてみれば、これはヴァイオリン音楽の原点である。
 最後に演奏されたサラサーテの二曲は、これまたぐっと趣が異なり、要するに超絶技巧をこれでもかこれでもかと見せる(聴かせる)曲である。そしてこれだけ趣向が異なると、聴いているほうの気持ちの切り替えはかえって楽である。そしてこの二曲では「技巧に息をのむ」という体験をした。難しい重音の連続や、目にも留まらぬ早業、左手のピチカート、ハーモニックスそのほかありとあらゆる技巧が披露され、しかもそれがすべてひとつの失敗もないので、まさに技巧に酔った。
 全体として、まさに今上昇気流に乗ってまっしぐらに自分の道を突き進んでいる音楽家の演奏をじっくりと聴いたという感じで、とても気持ちがよかった。ただ、ひとつだけ注文をつけるなら、当日のプログラムはあまりにも常識的だった。聴衆へのサービスということからいえばその精神は見上げたものであるが、自分の弾きたい(聴いてもらいたい)曲をもう少し入れてはどうだったのだろうか。また、デュオ・コンサートというにしてはヘルマンさんの影がちょっと薄く、気の秦であった。へルマンさんのソロが一つぐらいあってもよかったと思う。それにしてもコンツェンさんの演奏はスケールが大きく、協奏曲を聞いてみたい気がした。【知立市:T. S. 】

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金澤 攝 レコーディング・セッション 「ライネッケ 4」
2005年8月21日 スタジオ・ルンデ
○4回シリーズの最後に、練習曲や子供用の曲がたくさん出てきたのでビックリしました。しかし、どれも面白い曲でした。弾けたら弾いてみたい、というのも多くありました。Op.152のレントラー、Op.157の四つのピアノ曲や、言葉のないメルヘンのようにまた演奏会で聴いてみたい素晴らしい曲もありました。Op.1から紹介してもらい、このライネッケという知られざる作曲家を知ることができ幸せに思います。
 攝さん、このシリーズ、ピアニストとして、大変充実していて、演奏は本当に素晴らしかったです。【緑区:K. I. 】
○ライネッケの多彩な面を聴く事が出来て、とても内容の濃いシリーズでした。Op.1の13才の作品の完成度の高さ、(終曲のフーガが左手独奏であるとは何と大胆な、恐るべき才能!)、を始めとして、全体的に耳になじみやすい美しい印象でした。初めて聴く曲なのにどこかなつかしいような、優しい気分になりました。演奏も素晴らしく夜の歌やヘンデルの主題による変奏曲 etc. 忘れがたいでした。それにしても今シリーズで聴かせていただいた曲のほとんどが絶版であるとは……。【熱田区:M. F. 】
○まったく大変楽しかった。色とりどりで品があって、ライネッケ氏はきっと面白味もたっぷりの人だったでしょう! 聴かれずにいることはほんとうに勿体ないこと!!【音羽町:A. S. 】

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安田謙一郎 チェロ・リサイタル
2005年8月7日 スタジオ・ルンデ
○久しぶりに聞くチェロの音でした。その深い音にその強い響きに音なき音に喜びかなしみ、そして幸せな気分でした。同じ場所で演奏されこんなに近くで聞くことのできる感動!!
 今日はありがとうございました。感謝。【八王子市:M. I. 】
○聴き終えれば、良く考えられたリサイタルと思いました。またルンデでしか聴けないチェロ音楽とも思いました。前半から後半初めの1曲まで、聴き慣れない曲が続き、なかなか緊張を強いられました。
 安田曲は、ヴァイオリンとの二重奏らしい響きに魅力がありました。ドビュッシーのソナタでは現代曲を得意とされる高橋さんのピアノのサポートの見事さを感じました。演奏の難しそうなベリオの独奏曲では、最後の方で雰囲気の変わるところが面白いと思いました。ブラームスの名曲、ソナタ第1番は久しぶりの生ですが大いに楽しめました。高橋さんのピアノはロマン派でも見事でした。
 アンコールは、一転してチェロで聴きたかった「白鳥」と、美しい編曲のトリオ(ラフマニノフでしたか?)で、心地よく大満足でした。    【緑区:K. I.】
○私の師匠が来年6月でルンデが終わりになるんですか?というととても残念がっておりました。トヨタなんかも、あんなロボットなんかやめて、支援してくれればねえなどと。【豊橋市:N. O. 】
●誤解の無いように申し上げますが、「いつかは終わる」その時が来ただけです。主宰者が20年以上にわたった「盆も正月も無く一日12時間以上の労働」を続けるには、なによりも(70歳の)体力に自信が無くなったのが一番直接的の理由です。金銭的な問題について言えば、全く大きな負担の連続ではありましたが、なまじ移り気な企業や、形式主義の公的支援など、アテにしようと思ったことなどありません。無条件の協力を寄せてくださるルンデの会員と、「正当な対価」で応えてくださる例会の聴衆の皆さん一人一人の熱意が、ルンデの活動のよりどころだったのです。もちろん「芸術活動」に理解を示してくださった演奏家やエージェントの皆さん方にも、深甚なる謝意を表します。

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ソレダッド・タンゴ・クインテット
2005年7月24日 スタジオ・ルンデ
○最初、ステージにPAが置いてあった時には少々びっくりしましたが、アンプを通した音と生音が上手く混ざり合っていて違和感は全然なかったです。大好きなピアソラ主体のプログラムなので期待していましたが、期待を裏切らない素晴しさで、特に後半が良かったです。「天使のミロンガ」、「ブエノスアイレスの冬」、「ブエノスアイレスの夏」、「五重奏のためのコンチェルト……どの曲も最高の演奏でした。
 アンコールに「リベル・タンゴ」を聴けたのも良かったです。【千種区:J. I. 】
○なかなかピアソラをきく機会はないので、こういう企画はすっっっごく良かった。ライブ感が出ていて最高でした! ありがとうございます。【一宮市:T. A. 】
○前半:ピアソラのタンゴ曲は初めて聞きましたが大変素晴らしい曲でした。
 後半:「天使のミロンガ」「ブエノスアイレスの冬・夏」も素晴らしい。アンコールも良かったです。【中川区:S. A. 】
○楽しかった。軽快で悩ましい感じでワクワクした。演奏者が互いに目で心を通わせながら、刻々と表情が変わっていく様子がとても楽しかった。
 いつも感じることは同じです。演奏者の表情がビンビン伝わってきて、私のためにという感を強くするホールです。【広島県:N. T. 】
○ピアソラに浸れそうな気がしてやって来ました。油断のできない演奏にドキドキしっぱなし。それはピアソラだからか、この演奏家のせいなのか。洗練されているのにだんだんなつかしい感じもするし、すごく新しい感じも。うーんかっこいい、CD欲しい……終わってほしくないコンサートでした。【Annon.】
○久し振りに生でタンゴを聞きました。哀愁と情熱的なメロディーに興奮しました。 【西加茂郡:K. M. 】
○5人の個性豊かで表情に幅のある演奏、とてもステキでした。全員の息づかいや空間のとり方、言葉にできないほど感動的!! 久し振りにまた聴きたいと思う演奏者とめぐり逢えました。心から「素晴らしかったです!!」カッコいい演奏を有難うございました。【岐阜市:Y. Y. 】
○とてもよかったです。ピアソラへの愛が伝わってきました。彼らは本当にピアソラが好きなんだということがわかりました。とても心打たれた演奏でした。
 ルンデは10年ぶりに来ました。ハートウォーミングないい会ですね。【Annon.】
○タンゴを初めて生で聴きました。Exciting でした。【岐阜市:T. T. 】
○自在なテンポ、静と動が激しく交錯する優しく荒々しい風が現在を感じさせてくれました。演奏としてはピアソロの「ブエノスアイレスの冬」が一番良かったです。ヴィヴァルディの「四季」をイメージしたと思われるので、次は「春」と「秋」を聴いてみたい。【天白区:S. U. 】
○うまい! クラシック畑出身の人達らしく、品のある素晴らしく楽しいタンゴでした! ギターとコントラバスのデュオ部も美しかった。
 後半のよく知られた曲の演奏をアコーディオン版で生で聴いたのは初めてでしたが、本当に生き生きした素晴らしい演奏でした。バンドネオンに比べアコーディオンはさすがに音量が出ますね。【緑区:K. I. 】 ○ルンデでタンゴを聴く、何とゼイタクな夜でしたでしょう。ピアソラ、ガリアーノ、一味も二味も音が活き活きと舞い踊り、酔いしれました。特にピアソラの「五重奏のためのコンチェルト」素晴らしかった。ソレダッドの今後のご活躍を楽しみにしています。【Annon.】
○初めてタンゴ、ピアソラを聴きました。体に電気が走りました。【中区:Y. K. 】

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ショスターコヴィチの室内楽
2005年7月19日 スタジオ・ルンデ
○ピアノ・トリオは聴く機会がありそうで少ない上、今日のようにオール・ショスタコーヴィッチ・プロはとても珍しく楽しみにしていました。ブラームスのヴァイオリン・ソナタがお流れになり、ルンデに来演されることを切望していた加藤知子さんが加わってのトリオとあって、期待はなおさら膨らみました。
 加藤さんの音色は、燻し銀のように深みがあって好きです。林峰男さんから白羽の矢が立ったのも頷けます。笑顔の素敵な女性ばかりに目が行きがちでしたが、目を閉じて聴き入ると林さんがイニシアティヴを取っておられることが良く分かり、なるほどヴェテランだと感じました【北区:K. A. 】。 ○ショスタコーヴィッチの室内楽は初めて聴きましたがアレグロの部分は好きでした。アンコールで2回聴けて嬉しかったです。【中区:Y. K.】
○とてもすばらしいコンサートでした。ピアノ・トリオ No.2 途中で泣きそうになりました。【豊明市:K. M. 】
○「ショスタコの室内楽で満席」にまずビックリ。第1番のピアノトリオ、若い頃の作品、といっても、やはりショスタコと思いました。チェロ・ソナタは久しぶりに聴きましたが、第2楽章の「動」、第3楽章の「静」の対比が、今日の演奏では特に素晴らしいと思いました。後半の第2番も、本当に期待どおり、実力者3人の素晴らしいショスタコ音楽でした。ピアノ蓋全開で、ちゃんと聴かせる伊藤さん、また、第2番の曲の終わったあとの至福の静寂等、今日のコンサートは楽しいことが多かった!【緑区:K. I. 】
○何と素晴らしいトリオでしょう! 極上のショスタコーヴィッチを心ゆくまで聴くことが出来厳しい暑さも吹っ飛ぶ爽々しいコンサートで久々に納得しました。【西区:K. S. 】
○とてもすばらしかった。久しぶりによい演奏会に出合えました。加藤さんブラームスお願いします。【Annon.】
○ショスタコーヴィッチの曲は初めて聞きました。変化に富んだ曲で大変素晴らしい曲でした。ありがとうございました。【中川区:S. A. 】
○私は、ショスタコが大好きなのですが、普段「交響曲第5番」以外は中々生演奏を聴くことが出来ず今回このような珍しいプログラムを生で聴けてとてもうれしかったです。ショスタコーヴィッチというと冷徹な印象もうけますが今日の演奏は温かみがあり親しみやすかったです。演奏者の方々のお人柄によるものかな……と思いました。林さんの今日のプログラムに対する熱意と3人のピッタリ息の合った演奏、印象にのこりました。ありがとうございました。
 初めてルンデで聴きましたが、緊迫感や演奏者の息づかいがじかに伝わって来て大きなホールで聴くときよりも2倍も3倍も楽しめました。自分も知人と合奏をすることがありますが、とても参考になりました。【千種区:S. T. 】
○二曲目の林峰男のチェロは、深々とした音色にこの楽器特有の音の喜びを感じた。特にショスタコだからという抵抗感がなく、古典音楽のような無理のないそしてスケールの大きさを実感させてくれた。私はショスタコの実演を聞いたのは室内楽は一度もなくオーケストラ曲ばかりだったが好きなのはシンフォニーの1番、4番、15番などがこの作曲家の特徴を示していると思う。あまりに有名な5番は若くて反抗的だった頃は心を癒してくれたが、今聴くと何を吼えているかと思う。ピアノ三重奏曲第2番は、最初からショスタコ的で、チェロがハーモニックス奏法で高音を唄い、ヴァイオリンがG線でチェロの音域を模倣していく。このいたずらっぽい仕掛けは彼の分裂した気持ちを音色的に上手に解決している。二楽章のスケルツォも軽快で屈折した20世紀を表現している。曲はわりに軽く出来ているので、ピアノがユニゾンでしばしば現れる。伊藤恵さんの音色のみが楽しめる。ヴァイオリンの加藤さんが一番しっかり音を出していた。今日の演奏会は林さんのチェロと伊藤さん、加藤さんという名流の女流奏者の合奏を聴くという所に興味の中心があった。ルンデの雰囲気が今回のプログラムを楽しくした。【中区:T. F. 】
○数年前、読売日響の演奏会が8月にあってショスタコーヴィチの第五交響曲を奏ったのですが、指揮をされた井上道義氏が「これは夏に奏る曲じゃない」とおっしゃいました。ショスタコーヴィチは氏の生涯における政治的背景なんか考えなくとも単純に聴いていて十分に楽しいしそれでいいのだ、と今回教わったような気がします。【M. .K. 】
○林さんは初めて聴いたのですが、林さんの音を聴いていると(無声)映画を観ているような感じがしてすごく時代を感じさせられました。ショスタコーヴィッチの生きた時代的背景などを林さんの音を聴いただけで思い出し、背筋が凍るような思いがしました。そういういろいろなものを音にこめることのできる表現できるのはすごいと思います。加藤さんは初めてのような気がします。お名前は知ってました。ショスタコーヴィッチの厳しく、そして特徴的な旋律をうまくとらえていたように感じました。伊藤さんは初めてです。今日は脇役のようにお見受けしましたが名脇役でチェロとヴァイオリンをうまく引き立てていたと思います。【天白区:H. Y. 】

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イゴール・ウリアシュ ピアノ・リサイタル
2005年7月3日 スタジオ・ルンデ
○オーケストラなみの迫力と面白さ。明瞭な音、情感、きれいに構成された強弱によって、音の空間に漂っているようだった。素晴らしい体験をさせていただいて、ルンデに感謝しています。【北区:K. H. 】
○すばらしかった、というか、あまりのスケールの大きさに、言葉がありません。スクリャービンは心の痛みも伝わり、胸に熱いものを感じました。最後のショパンは、一音一音安らぐ音で、豊かな満足感で一杯で帰ることができ、幸せです。【春日井市:M. N. 】 ○小さなホールは初めてだったけれど、とても良かったです。「四季」は全曲きくのは初めてでしたが、とてもよかった。情景が目にうかぶようでした。【Annon.】
○前半のチャイコフスキーの“四季”、いかにもロシアの音楽という感じで素晴らしかったです(舟歌、秋の歌、トロイカの3曲だけは聴いたことのある曲でした)。ウリアシュさん、みかけは斎藤雅宏さんのようで、指の力が強そうで、粒ぞろいの音で、本当にこの曲がお得意そうでした!
 後半の難しい曲の演奏、ダイナミックレンジも広く、表現力が何ともすごい!
 アンコール多数と共に、本当にピアノの好きなピアニストさんと思いました。今回日本でのソロは唯1回きりとのこと、参加して本当に得をした、と思う素晴らしさでした。【緑区:K. I. 】
○楽しませてもらいました。メロディアスなチャイコフスキー、神秘主義のスクリャービン、陰鬱なラフマニノフ、そして、19世紀後半から20世紀初頭に活躍したピアノ・ヴィルトゥオーゾの世界……これ程腕の立つピアニストを聴けるとは思いませんでした。
 後半のスクリャービンからラフマニノフは、あまりの迫力に拍手ができませんでした! 【熱田区:D. H. 】
○チャイコフスキー“四季”たのしみにしておりました。又アンコールもとてもよかった。エネルギッシュなひき方、びっくりしました。日本人ではあれだけひけませんね。【I. T. 】

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