酒井 淳〜第15回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞
ルンデの会会員でもあり《ルンデあしながクラブ》が支援を続けていたチェリスト 酒井 淳 さん(パリ在住)に、《第15回(2016年度)齋藤秀雄メモリアル基金賞》が贈られました。
この賞は、チェリスト・指揮者・教育者として高名な故・齋藤秀雄(1902-1974)氏に因むものです。齋藤秀雄氏未亡人・齋藤秀子氏から財団法人ソニー音楽芸術振興会に遺贈された基金により2002年に創設されました。その趣意は『音楽芸術文化の発展に貢献し、将来一層の活躍が期待される、若手チェリストと指揮者を各々年度に一人顕彰(適切な該当者がない場合を除く)する』とされています。
選考は、永久選考委員として小澤征爾、堤 剛の両氏、及び任期制選考委員として那須田務、渡辺 和、吉田純子の皆さんにより行われました。今回は指揮者に該当者が無く酒井さんのみの受賞となっています。去る1月17日、東京において授賞式がありました。
また、受賞記念コンサートが4月9日(日)に東京で催されます。
なお、堤 剛 氏の「酒井淳氏への贈賞にあたって」と酒井 淳 さんの「受賞のことば」を別ページに掲載しました。

※10代前半からエネルギッシュに幅広いレパートリーによる演奏活動を繰り広げ、パリへ渡ってからは、バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバにも挑戦、ジャズや室内楽活動も活発に展開してきた彼にとって、今回の受賞は、いささか遅きに失した感が否めない。
その魅力は、チェロ族の演奏のみに留まらず、指揮の分野にも踏み込み、特にバロック・オペラに強い関心を示して数々の注目すべき公演を行っていることにある。
彼がスタジオ・ルンデに一聴衆として現れてから30有余年、爾来「ルンデあしながクラブ」とともにその成長を見守り続けた者として、強い感慨を覚えざるを得ない。彼の存在はルンデにとって大きな誇りであり、また、いまだに顔を合わせると「アッチャン」であることが嬉しい限りである。(J. S. 2017. 1.17)

◎写真は、当日出席された選考委員(堤・那須田・渡辺)三氏との会場での記念撮影です。◎
記念撮影
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