中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集
【256】 『キャンパスライフ』 2020.11.12

今の大変な”ウィズ・コロナ”の中、後期になってやっと、大学の中に少し人が増えてきた。
前期は殆どの科目がオンライン授業で、学校には全く人が歩いていなかったので、本当に寂しい光景で不気味な静けさだった。9月末からは、ほんの少し対面授業が許されるようになった。、、とは言っても、一人の学生に週4、5コマ位のみなので、学生にとっても学校に来てナマの友達と触れ合えるのは貴重な時間である。

構内の購買に飲み物を買いに行った時、店頭に美味しそうな菓子パンが並んでいた。チョコやラムレーズン、季節の栗、サツマイモなどなど、、、。”色々あるものだな、ふーん”と感心して眺めていると、複数の女子学生がやってきた。

パン
「わ〜、おいしそう、ねぇねぇ、どれが好き?」
「あ〜、これいいね、こっちも美味しそう」
「食べたいの、みんなで同時に指さそっか? せ〜の〜で、ハイ!!」
4、5人の手は思い思いに好きなパンを差したので、見事に立体交差した。

「わ〜!すご〜い!クロスした〜!!」
キャキャキャと弾けるように全員が笑って、購買の奥へと消えていった。

楽しそうな笑顔と声、、、
そうそう、こんな些細なことが、
楽しいキャンパスライフなんだよなぁ! オンラインじゃ出来ない、ちょっとしたたのしいこと、ですね。
( Y. N. )

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