中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集
【230】 『広瀬選手 銀メダルおめでとう!』 2016. 9.20

今回のリオのパラリンピックで僕が特に応援していたのは、広瀬誠選手(柔道60キロ級代表)だ。何故かというと、広瀬選手の奥さんは、僕の教え子だった里美さん(彼女が高校生と音大生だった頃、教えていた)なのだ。2004年のアテネの時も応援していて、結果は見事に銀メダルだった。そのあと、北京で7位、ロンドンでは5位となり、ロンドンの後は、パラリンピックを目指す気持ちは殆どない、と聞いていた。
ところが、パラリンピックの始まる数週間前、パラリンピックに出場する広瀬選手達が、河村名古屋市長を表敬訪問したニュースが流れたのだ。そのとき初めて僕は、リオにも広瀬選手が出場する事を知った。と同時に、また暫く寝不足になるな(^_^)、とも思った。

今回のリオが競技人生の集大成と位置付けての最後の挑戦だった。順当に勝ち進んだが、決勝で世界ランキング1位のウズベキスタンの選手に惜しくも破れ、銀メダル。しかし、本当に立派だと思う。パラリンピックの場合,残念ながらリアルタイムでの試合は放映されないのだが(後になって、ある方法を使えば可能な事を知った)、夜中でもサイトで刻々とチェックでき、1分おきに結果が自動更新された。準々決勝、準決勝と夜中12時過ぎまでチェックしていたが、決勝は日本時間の早朝4時頃と表示されていた。さすがにその時刻まで起きている訳にもいかず、その夜は眠ることにし、翌朝結果を知った。

◆リオ市内でのメダリスト会見 (柔道、視覚障害)
ガッツポーズ
メダルを手にガッツポーズをする(左から)藤本選手、広瀬選手、津川選手

結果を知った時、すぐに広瀬さんにメールを送信した。嬉しい事にすぐ読んでくれたようで忙しい中、ご本人から「リオの時間で夜11時前です。」という書き出しで
――妻と子供達にメダルを見せてあげることができた、自分のできる最高のメダルだった、胸を張って帰国したい――
等の内容のメールが届いた。

今回のリオが多分最後だからと、誠さんのご両親、奥さんの里美さんも小さいお嬢さん達(6歳、3歳、2歳)を連れて会場に駆けつけていて、翌日の新聞には家族で喜び合う様子が載っていた。

◆広瀬選手の銀メダル
銀メダル:表面

◆メダルの裏には点字も
銀メダル:表面

この広瀬さんの持つメダルの写真を見て、凄いなあと感心するとともに、メダルを持つ指の関節が変形しているのを見て,如何に激しい練習を長年してきたのか、、、、
と思った。

広瀬さん,おめでとうございます、そして本当にお疲れさまでした。
( H. N. )

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