中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集

【228】 『創造力』 2016. 7. 8

つい最近「次世代おままごとセット」が発売されたそうです。まな板や鍋にセンサーがついていて、木の中にマグネットを入れた食材を切るとじゃがいも風に分かれ、鍋にいれおもちゃのコンロに載せるとジューと炒める音がし、湯気や煙も出て、そのあと完成すると実際に肉じゃがの匂いが出るのだそうです。紹介した番組では「子どもの食育にぴったり、素晴らしい」と言っていました。確かに大人から見たハイテクとしては、匂いまで出るなんて凄い時代になったと思います。

私達が子供の頃、木の板と石ころと砂場の泥でも、想像力を働かせてエアーで手を動かし、トントン、ジュージューと喋りながら、「おいしい料理」がたのしく作れたように思います。もしかするとそちらの方が空想力に富んでいたかも、、。半世紀前と今と、どちらが創造性を育んでいるのかな〜、子どもにとってどちらが楽しいかな〜、と感じたニュースでした。
( Y. N. )

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