中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集

【215】 『ストラディ…』  2015. 2.13

勤務先の講師控え室、少し前に学校の建て替えがあってから、とても広くなった。様々な学部の講師が勤務表を書いたり、必要書類を受け取ったり、学生に配るプリントの印刷をしたり、パソコンを打ったり、お弁当を食べたりと、いろいろ準備をする部屋である。音楽だけでなく、一般教養の担当の方もたくさんいらっしゃる。丁度私がそこにいる時間には、語学担当の外国人講師も多い。周りのそこここから、英語、フランス語、ドイツ語、中国語などの会話も聞こえて来ると、なかなか国際的な空気も感じられて楽しい。
ある日、若い日本人の女性の先生二人の何でも無い会話が聞こえてきた。
「この前の休みにね、美術館に行って来たよ」
「ヘー、どうだった?」
「思ったより作品が少なめだったけどね、とっても良かったわよ。それからその後ショッピングに行ったの」
「まず○○に行ってね、○○も見てね、、、ゼロゲートがね○○でね、それでストラディバリがあんまり安くて思わず衝動買いしちゃった!」
私はココで「耳が点」に。。。ストラディバリ???
どうも洋服のブランドらしかった。ストラディバリと言えば、音楽の世界では高価なヴァイオリン、イコールうん億円。。。ちょっと衝動買いは出来ませんね(笑)
( Y. N. )

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