中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集

【211】 『皆既月食』  2014.10.11

10月8日、皆既月食を見た。月が完全に地球の影になる皆既月食では、月は真っ暗になり見えなくなる訳ではない。
何故なのか調べてみると‥‥‥

地球の回りには大気がある。太陽光が大気中を通過するとき、波長の短い青い光はほとんど通過出来ないが、波長の長い赤い光は、光が弱くはなるが大気中を通過出来る。これは朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由。
さて、いつもは地球に邪魔されずに太陽の光をまともに受けて光って見える月が地球の影に入る皆既月食の日は、太陽光は地球が邪魔して月には届かない。しかし赤い光だけは地球の周囲の大気を通過し、尚且つその赤い光は、大気がレンズのような役割を果たすことで、屈折して地球の影に回り込む。その僅かな光だけが月を照らすので、月はほのかに赤く見える。‥‥‥という事だった。

いい写真が撮れたので披露しましょう。(写真をクリックすると大きくなります)
◎欠け始めた月
欠け始め
◎皆既月食
皆既日食
( H. N. )