中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集
【170】
『雪の朝』
2012. 3. 2
先月の初め、名古屋は大雪だった。咄嗟に朝のウォーキングにカメラを持って行くことにした。
自分のコースになっている公園に向かった。途中に中学生の通学路にもなっている素敵な小径があるのだが、そこは既に真っ白になっていた。
公園に着いた。グランドが見下ろせる場所から写真を撮った。
普段はグランド全体が見えるのだが、今日は吹雪いていて、空と地面が同じような色合いをしているため、どういう地形になっているのか分からない。日曜日の朝には、少年野球やサッカー、ゲートボールで賑わっている場所だ。そのまだ誰も歩いていないグランドに通じる階段を降りた。そして反対側まで突っ切って歩いてみた。後ろには自分の真新しい足跡が残った。
グランドを挟んで、さっきの階段と丁度反対側にある階段を上った所で振り返り一コマ撮った。
階段についている足跡が僕のものです。
階段を上がった所は小さな広場のようになっていて、子供連れや犬の散歩によく出あう。
しかし、今日はだれも居ない。その付近もついでにパチリ!
40分近く雪の中で撮影していたら、気温が低いためカメラのバッテリーも急激に減ってきた。さっきから首の周りに冷たい雪が入ってくる。そろそろ戻ることにした。
家の玄関の前に陶製の蛙の置物が置いてあるが、出掛ける時に見たら頭からすっぽり雪に覆われていた。(写真左)
戻ってみると更に高く積もっていたのだが、目が見えなさそうだったので、目の周りの雪だけを取り除いてやった。(写真右)
良い写真も撮れて気持ち良い朝だった。
( H, N. )
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