中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集

【152】 『震災お見舞い申し上げます』  2011.3.25

この度の「東北関東大震災」の被災者の方々にお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します

ちょうど地震のあった頃、次のエッセイを掲載しようと準備しておりました。しかしながら毎日報道される地震、そしてその後に襲った津波の現場の惨憺たる光景を目のあたりにするにつけ、とても掲載する気持ちになれず、暫く休んでおりました。

地震、津波、そして後になって明るみに出てきた原発の事故……、本当に言葉もありません。

先日、東京に行きました。電力を維持する為の計画停電の最中で、あちこち節電していました。確かに駅の照明は暗かったですが、何も差し支えありませんでした。そしてこの『暗さ』はヨーロッパの空港や駅のそれと同じものだと感じました。
日本はどこも彼処も明る過ぎます。コンビニの明るさは本当にあれだけ必要でしょうか? また無数の自動販売機も本当に必要でしょうか? 以前、人工衛星から見た夜の北半球の映像を見たことがあります。真っ暗なので何処がどの国かよく分からなかったのですが、日本だけは国土の形に添って輝いていました。特に大都市は照明により真っ白に光っていました。
政府の電力政策により、電気が大量にある生活に慣れてきてしまった今、もう一度数年前に遡り、本当に必要な電力はどれくらいなのか、また本当に安全で、トータルで見て安価な発電のエネルギーは何なのか? もう一度考える時期に来ているのではないのでしょうか?

毎日、当たり前のように温かい食事をし、ぐっすりと眠ることができる、本当はこれはとても贅沢な事なんだ、と感じています。

(Hide & Yuko)

ページの先頭へ

as_nakaoka_index