中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集

【139】 『リトルワールドの花火』  2010. 9.19

139_7愛知県犬山市に「野外民族博物館・リトルワールド」という小さなテーマパークが在る。そこには世界各地の伝統的な建物が実際に建てられ、またその文化なども映像や写真等で紹介されている。よくあるテーマパークと異なり、音楽は流れていないし遊具施設は皆無。静かで空気が良いのが気に入って、時折訪れて散歩している。139_8
ここ数年、夏休みの土、日に限りささやかな花火が開催されるようになった。普段は日が暮れる頃には閉館となる施設だが、この時期だけはその薄暗くなった頃から花火目当ての入館者が大勢訪れる。今年の夏、初めて夜に行ってみた。駐車場も不足し職員専用駐車場までも明け渡しての混雑ぶりだった。

紺色の空が闇に包まれる頃、花火が始まった。それまでカラフルな照明で賑わっていた屋台や周囲の建物の明かり、イヴェントの照明も消された。
「ドン」「ヒューー」「パチパチパチパチ」
見事な花火がどんどん上がって行き、真っ暗闇の空を強い光の色が染めて行く。
「わ〜、ほぉー、オー!」
「わ〜、すごーい、きれ〜い!」
一つ打ち上がるごとに歓声が沸く。写真を撮ったのでここから先は写真でどうぞ。ただし、花火を写真に撮るのは大変難しかった。細かい設定はカメラが全てやってくれるので問題はないが、気まぐれな花火、いつ上がるとも、何処に出るともさっぱりわからない。ファインダーの中に偶然入ったのが数枚あったのでそれらを紹介します。
(H. N.)
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