中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集

【126】 『明けましておめでとうございます。』  2010. 1. 6

今年のお正月は例年になく寒い日でしたね。この何年かは、年末に寒くても元旦は暖かく、青空が広がっていたような記憶があります。しかし今年の名古屋は大晦日から降った雪で雪化粧、寒い元旦となりました。

近くの公園では毎年、凧上げや、フリスビー、その他いろんな遊びをしている人たちを見かけるのですが、今年は気温が低いこともあって人っ子一人いませんでした。
毎朝散歩して3日目、真っ白い大きな飛行機を持って公園に入ってくる人を発見!その人は地面にそれを下ろすと、ラジコンで操縦して発進させ、離陸させました。珍しいので近くまで行き、そのラジコン飛行機のアクロバット飛行を感心して見ていました。そのうちに彼は私たちが見ていることに気付き、着陸させて、こちらまで見せに持って来てくれたのです。間近で見るとやはり大きく、両翼の長さは1メートル位ありました。
「あんまり上手くなくて、、、恥ずかしいので普段は人がいない早朝に来て飛ばしてるんです。」
はにかんだ様子でそう言いながら、垂直尾翼、水平尾翼、等を動かして見せてくれました。もう20年近く趣味でやっているとの事。
「競技会やサークルなどもありますが、僕は地味にぼつぼつとやってます。入ればもっとうまくなるんでしょうけど。。。初めのころは、よく墜落して壊しましたよ。1万円のが5秒でバラバラになったこともありました。これは5機目かな?最近のは弾力のある発泡スチロールで出来ているから、多少ぶつけた程度では壊れません。」
終始ニコニコと嬉しそうに話してくれました。人に混ざってワーッとやるというより、一人でコツコツやる物静かなタイプの人でした。

御礼を言ってその場を離れました。暫くして振り返ると、再び真っ白な機体が空高く舞っていました。
キーンと冷えた冬空に白い飛行機・・・年の初めに爽やかさに触れて心も軽くなりました。

今年も真っ直ぐな気持ちで音楽に接していけたら・・・と思います。皆様も澄み切った気持ちで一年を始められますように!
(HIDE & YUKO)

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