中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集

【97】 『名曲リサイタル』     2008.6.26

 先日、鎌倉在住のヴァイオリニスト中川さと子さんと、NHK-FM番組 “名曲リサイタル” の収録をしました。演奏者のナマ演奏の間に、普段聞けない面白いエピソードなどが聞ける、気軽なクラシック番組です。(演奏者にとっては演奏とお話と両方あるので、中々ハード・・ですが)

 名古屋のスタジオは、栄のNHKビルの中にあります。お客様が入っての収録本番は18時からなので、番組後半に出演する中川さんと私は午後にスタジオ入りしリハーサル、演奏時間、マイク、照明、譜面台、椅子等の細かいチェック、全体の流れなどの確認などがありました。
 そして、司会の加羽沢さんと伊藤健三アナウンサーが到着。伊藤アナウンサーは、長いアナウンサー生活でほぼ全国の局に行った経験があるそうですが、名古屋は今回初めてとの事、東京の「名曲リサイタル」のスタジオに比べて、セットがとても豪華だ!と驚いていらっしゃいました。局によって格差アリ? 確かに、お話する机もガラス製で綺麗だし、演奏するピアノの後ろにも、大道具さんが作ってくれたらしい青い幻想的なオブジェがあったり・・・ラジオなのでお見せできないのが残念!

 このスタジオは、普段は全く殺風景で、主に朗読やラジオドラマの制作に使われているそうです。フラットな床面に、前日にピアノやセットを運び込み、観覧用の客席も設置して準備されています。テレビ番組のようにスタッフの名前が流れることはありませんが、出演者意外に、18人以上の色々な専門の方がかかわってこの番組が出来ているんです。
 客席からステージを見下ろすような格好になっていて、まわりの壁は黒くて音はデッドなので、ちょっと芝居小屋のような感じになっています。 

 伊藤アナウンサーは、国会中継なども担当するベテラン、マイクテストで何気なくサラサラっと話されるだけでも、きれいな声ときれいな日本語にうっとり。。。ファンになりました。加羽沢さんはとても頭の回転が速く爽やかな人、という印象でした。
 雨にもかかわらずたくさんの方が来て下さり、本番が始まりました。斉藤さん、中川さん、と緊張の中にも、あっという間に収録が進みました。本番のインタビューもとても楽しい雰囲気で、和やかに無事終了しました。
 今回声をかけて下さった中川さと子さんにも、感謝です。
 放送は6月28日(土)夜7:20〜9:00です。

(Y. N. )

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