中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集 |
【89】 『携帯紛失未遂事件 その2』 2008.3.11
想像どおりの事が起こってしまった。
しかし、不思議な事が起こった。そうやって10人位登録した頃である。電話帳に同じように登録しているのに、受信メールに名前が表示される人と、アドレスが表示される人が出てきたのだ。もっと奇怪な事には、メールの送信者名が他人と入れ替わっているのもあった。ミウラさんからのメールがヨシダさんから来た事になっていたのだ。何ということだ! 雨の中に置かれていたので内部に水が入って故障したのか?
表示が、名前とアドレスの混ざった受信メール画面を見て、店員さんも首をかしげていた。
「水に浸かっていたんですか?」
「水が内部に入って、こうなったんでしょう、保険を使って別の携帯に変えるか、機種変更して頂くより他、ないですね。」
「残念ながら、もう製造していませんから出来ないです……」
(次回へ続く)
(H. N. )
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