中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集

【61】 『大掃除』   2006.12.30

 車のラジオを聴いていたら、点字のお便りが紹介されていました。

「毎年12月10日には、いつもより少し丁寧に掃除をします。幸運が入ってくるという玄関をまず掃き清め、ドアやたたきを拭きピカピカにします。後は毎日、順に気が付いたところを少しずつ綺麗にしていって、12月20日にはもう一度玄関を清めて大掃除が終わります。後はお漬物をつけてゆっくりお正月を迎えます。」

というものでした。手紙を読んだアナウンサーもとっても感心した様子、「斯くありたい…ですねぇ」と言っていました。

 私の友達でやはり掃除の上手な人がいます。その人は朝6時に起き、家中を綺麗に掃除する習慣になっていて、平らなところは床も壁もすべて拭き掃除もするそうです。毎日2時間近くかけて……
 
 「別に好きでやってるんじゃないよ。アレルギー症だからやってたんだけど、もう慣れちゃった!」

 それを聞いた私はビックリ(@_@)

「毎日2時間なんて、ホント、すごいよね〜。尊敬するなぁ〜」
と言うと、
「そうでもないよ、毎日拭いてるとぜんぜん汚れてないから楽だよ。雑巾も黒くならないしね?」
 私には皮肉に聞こえるようなことをニコニコして言います。

 「じゃあ、一回でいいからうちに来てやってくれない?」 
即座に、
「あームリ無理! いろんな人がいっぱい頼んでくるから駄目!」

「……」
 そっか、私以外にも頼んだ人は多かった…… (^_^;)
(Y. N.)

♪今年も一年、私たちのエッセイにお付き合い下さり、有難うございました。
皆さんも、どうぞお元気でよいお年をお迎え下さい。

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