中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集

【58】 『小原村の四季桜』   2006.11.25

 紅葉の季節です。 でも皆さん、今の季節に咲く「桜」って見たことありますか? 全国にも珍しいこの桜があるのは、豊田市の小原村です。
 「四季桜」と言って、4月と、この時期(10〜12月)の、1年に2度咲く桜なのです。
 随分前にも見に行ったことがありました。それっきり忘れていましたが、先日、「四季桜が7〜8分咲き」、と新聞に写真付きで掲載されていたので、「これは絶対に写真に収めなきゃ!」と、朝からカメラを持って仕事に行き、帰りに車を飛ばして、(いえ、飛ばしてません!安全運転厳守です)行ってきました。

 小原村に近づく頃、突然あちこちに桜が見えてきました。新聞に掲載された日から数日経っているので、ほとんど満開状態でした。誰が見ても《ここが小原村の四季桜だ!》と分かる位にあちこちに薄ピンク色の桜が、柔らかく「ふわ〜」と咲いているのです。僕の目的地は「薬師寺」だったので、途中にも何箇所か満開の桜の名所があったのですが、そこには寄らずに真直ぐ目的地に向かいました。
 なぜ、「薬師寺」に向かったかと言うと、この季節、運よければ、紅葉と桜とが同時に見られるからです。

 さて、到着してみると……そこは 《龍宮城》 の世界でした。
 まだ残る木々の緑、少しずつ色づき始めた紅葉の黄や赤、そこに加わる四季桜の淡い桜色、これらの様々な色の織り成す、そこは色彩の世界でした。4月の桜は、いかにも《春到来!》と言う感じで喜びに満ちた華やかな雰囲気ですが、今の時期の桜は、少し花びらも小さめで控えめです。周りの紅葉に少し気を使っているのでしょうか。

 写真を3枚を公開しま〜す。

(H. N.)

a  b  c

ページの先頭へ