中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集

【52】 鹿児島旅行記 最終回 番外編「カーナビ」
    2006.10.13

 旅の最終日、ホテルに戻る車の中で考えた。今回の旅行は、《レンタカー》と《カーナビ》という非常に便利な道具の御蔭で、楽しく楽に移動することが出来た。我が家でもカーナビは2年位前から使用しているが、本当に便利だ。初めは、地図を見れば同じ事だと思ったが、使い出すと手放せなくなった。

 いつもは、名古屋近郊の大体知っている街の中で使っているのだが、今回はそれとは違う。全く知らない初めて訪れた街での運転でも、何の支障も無くできる。次は、どこで曲がるのか、このまま直進が何キロ続くのか等、事細かに音声で説明してくれるので、運転にゆとりも出来、御蔭で周りの景色もゆったり眺められる。薩摩富士の写真を撮った時の様な運転も可能だ。
 最も便利なのは、夜間の運転だ。地図には目印になるような建物が記載されているが、夜だと暗くて見にくい。知らない土地では尚更だ。カーナビだと昼夜関係無く的確な指示を出してくれるので、本当に便利だ。たとえ曲がる道を間違えたとしても、すぐにフォローしてくれる。運転者の気持ちに何の焦りも生じない。音声案内に
「はい、はい、分かりました。あと600メートルを右折ですね、どうも!」という気持ちになる。
「今の交差点、右折だったんだよ、もーっ! 次の道、ちゃんと曲がってよ!」
などと、隣から穏やかな(?)声が聞こえてくるわけでもない。

 ふと、もしこんなカーナビがあったら……、と考えた。
何度もルートを間違えたとする。すると、
「今回がラストチャンスです。今度間違えた場合はルート案内を終了します。運転お疲れ様でした」

……なんてね。

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(H. N.)

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