中岡秀彦/中岡祐子 エッセイ集

【36】 『音楽家の手も“こわれもの”』    2006.4.27

 4月もあと少しですね。肌寒かったり風が強かったりと、なかなか穏やかな天気に恵まれる日が少ないですが、皆さんお元気ですか?
 私のほうはリサイタルまでちょうど1ヶ月、練習ガンバリマス……

 最近ネットのニュースで、著名ヴァイオリニストSさんの結婚を知りましたが、お相手の名前にオッ!と思いました。音楽家の手をたくさん治療していらっしゃる整形外科の先生だったからです。

 2003年の9月、私もひどい腱鞘炎になってしまいました。10月始めにするはずのリサイタルを直前になって泣く泣く(本当にあの時は毎日泣いてました)中止した苦い経験があります。ある日起きたら左手が全く動かなくなっていたのです。その上腫れがひどく激痛と熱を持っていて、「骨折したのか?」と思ったぐらいでした。
 それを見かねた知り合いの方が「東京に手の名医がいるから、行ってみたら?」と勧めて下さったのがその先生だったのです。本当に痛くて困り果てていたので「新幹線通院」で良くなるなら遠いけど頑張って通おう・・と思いました。

 幸いにも、私の腱鞘炎は手術を必要とするものではなく、整形外科の岩田先生とスポーツマッサージの堀場先生という、名古屋の2人のよいお医者様にも恵まれて、新幹線は使わずに完治することができました。
 考えてみれば、楽器の演奏もほんとうに手を酷使する仕事なのですよね。

 腱鞘炎に関心のある方は、その先生が書かれた「音楽家の手も”こわれもの”」という記事を読んでみることをオススメします。とても役に立つことが書いてあります。
(Y. N.)

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