小山実稚恵 ピアノ・リサイタル『時空を超えて バッハ〜ラフマニノフを結ぶ 点と線』 |
ピアニスト 小山実稚恵 |
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東京芸術大学、同大学院修了。吉田見知子氏、田村宏氏に師事。
1982年チャイコフスキーコンクール第3位、1985年ショパンコンクール第4位入賞。両コンクールに初めて入賞した日本人として一躍脚光を浴びる。 1986年第12回ショパン協会賞を受賞し、チェコのショパン・フェスティヴァルに招待される。1990年モスクワ音楽院大ホールにてリサイタル。1991年ロイヤル・フェスティヴァルホールにおけるロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との協演でロンドン・デビュー。1994年にはモスクワで第10回チャイコフスキー・コンクールの審査員を務める。 全国各地へのリサイタル・ツアーの他、東京・サントリーホールでは2年ごとにテーマを決めてリサイタルを行っている。 1999年から2001年にかけては、バッハの作品をシリーズで演奏、2002〜2004年は、スクリャービン、ラフマニノフのソナタ全曲他を全7回、2001年より2005年はブラームスの室内楽を全5回にわたり、それぞれシリーズで取り組む予定。 オーケストラとの協演にも意欲的で、古典から近現代にわたる40曲以上の幅広いレパートリーを持つ。日本のオーケストラの海外ツアーにもソリストとして度々同行している。また室内楽分野でもピリスとのピアノ連弾、ヴァイオリンのデュメイとのデュオ、チェロのブルネロとのデュオ等、意欲的な活動を行っている。2001年11月にはベルリン・フィル・ヴィルトゥオーゾとバッハ、モーツァルトの協奏曲を協演する。 レコーディングは、ソニー・ミュージックエンタテインメントと専属契約を結び、16枚のディスクをリリース。最新盤は、2000年9月にリリースされた「ショパン:24のプレリュード 他」。 |
日本を代表するピアニストとして、確固たる地位を築き上げてきた小山実稚恵が、満を持して発表した自主企画『J. S. バッハ没後250年シリーズ 全四回』は1999年秋10月から2001年4月にかけてルンデの会例会でも大きな反響をを巻き起こしました。
中でも、第2回(2000年4月)の「平均律第1巻」、第3回(2000年10月)の「平均律第2巻」では、彼女自身の発想による曲順の大胆な再編成を行い、この偉大な作品に全く新しい光を当てることに成功しました。 そして次なるシリーズ自主企画は、2002年から3年間にわたりスクリャービンとラフマニノフのソナタ全曲 ほかを取り上げる予定です。これも期待を抱かせる壮大なプラン。是非ルンデでも実現したいと思います。 さて、今回は『時空を超えて バッハ〜ラフマニノフを結ぶ 点と線』というタイトルで、バッハからラフマニノフに至る各時代様式の変化を俯瞰する、意欲的なプログラム。極めつけの「半音階……」や、ラフマニノフの改訂以前の版による「ソナタ第2番」などが並ぶそれは、バッハでルンデにお目見えした小山実稚恵の新たな側面を伺うことの出来る、楽しみなコンサートです。 小山実稚恵 来演記録 【バッハ・シリーズ】 第1回:1999年10月24日(日)15時 『バッハ・プログラム』 第2回:2000年 4月 9日(日)15時 『平均律第一巻 全曲』 第3回:2000年10月 8日(日)15時 『平均律第二巻 全曲』 第4回:2001年 4月15日(日)15時 『ゴールドベルク変奏曲』 |