杉山佳代 チェンバロ・リサイタル 2001

杉山・佐々木
SUGIYAMA KAYO, cembalo & SASAKI MAKOTO, flute

《ルンデあしながクラブ推薦コンサート》
杉山佳代&佐々木真 デュオ・コンサート

 2001年11月21日(水)19:00(開場 18:30)
 【会場】スタジオ・ルンデ(地下鉄丸の内駅徒歩2分)
 【全自由席】3000円/学生 2000円
 【マネージメント、予約、お問合わせ】ルンデ TEL:052−203−4188

《プログラム》
G. P. テレマン:ソナタ ヘ短調
C. P. E. バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調
W. A. モーツァルト:ソナタ ハ長調 KV.14
J. S. バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1部 ホ短調 BWV.855、ト長調 BWV.860
J. S. バッハ:フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV.1030

『コンサートに寄せる』 杉山佳代 

 今回のコンサートの中心となる曲は、テレマンのソナタになるかなと思います。
 その昔、鈴木雅明先生がおっしゃったのだと思いますが、チェンバロ弾きは通奏低音ができなければやっていけないというようなことを聞いたことがあります。このプログラムでいくと、管弦楽組曲の抜粋もテレマンも、フルートと、チェンバロの通奏低音で演奏します。チェンバロのところはバスの単旋律だけ書かれていて、それにどんな和音や装飾をつけて弾くかは、入念に準備をしても、その場に応じてとか、フルートがどんなふうにそのとき演奏するかなどによって、違ってきます。その場で対応して演奏するのは通奏低音だけのことではないかもしれないですが、その即興性がより多いところが、通奏低音の魅力のひとつです。
 もうひとつ、トン・コープマン先生が「下手な古楽器とチェンバロのコンサートより、上手なモダン楽器とのほうがずっといい」というようなことをおっしゃっていますが(わたしはまだまだそこまでいかず、どなたともありがたく共演させていただきますが)、音楽として、古楽器もモダンの楽器も、それぞれの良さをや特徴を感じながら、どちらとも、これからも共演していきたいと思っております。

佐々木真(フルート) プロフィール

sasaki  京都大学理学部大学院物理学科修士。京都大学在学中に、日本音楽コンクールに入選。
 1967年東京交響楽団に入団。1970−94年首席フルート奏者。オーケストラ、ソロ、室内楽の各分野で活躍。1996年4月にはフランス「ポアチェの春」音楽祭に招聰され、ピアニスト:イエルク・デームス氏とデュオを行った。97年11月には「京都大学創立百周年記念音楽会」で井上道義指揮京都市交響楽団と協演している。また96年よりレクチャー&コンサート「響き合う音と心」を河合隼雄氏と開催、好評を博している。
 日本フルート協会の常任理事として、フルートの普及とフルート愛好家の育成にも熱意を傾け、訳書にペラライト『フルートのモダンフィンガリング』ほかがある。尚美学園大学非常勤講師。
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